【滋賀レイクス】広島ドラゴンフライズ戦に向けた予習・復習をする話


○はじめに



 琉球ゴールデンキングス戦、チャンスはあったものの、勝利に結びつけることは出来ず、滋賀レイクスはくやしい2連敗となってしまいました。


 また、富山グラウジーズが信州ブレイブウォリアーズ戦を、1勝1敗で終えた事により、滋賀・富山のゲーム差は1へ。


 富山は新潟アルビレックスBBとの2試合を4/22~23に控えています。この2試合の結果次第で、B1の残留争いはまだまだ行方がわかりません。


 レイクスは富山・新潟両チームの結果を待つ形となってしまいますが、そこまでに1試合でも多く勝つ事が出来れば、残留へと近づく事が出来るはずです。


 そんなレイクスの次節の相手は広島ドラゴンフライズ(以下:広島)。


 CS出場チームとの4連戦、(試合は行われませんでしたが)名古屋ダイヤモンドドルフィンズ、琉球ゴールデンキングスに続く広島戦。


 当然強敵である事には間違いありませんが、残留に向けた貴重な1勝をつかむためにも、がんばっていきましょう。


 そんな広島戦に向けて、過去の対戦と、最近の広島について調べてみましょう。



○今シーズンの広島



○現在の広島



 まずは現在の広島の状況から見てみましょう。


 広島は現在38勝15敗で西地区4位。ワイルドカード2位でのCS出場が決定しています。


 バイウィーク以降の直近の15試合では9勝6敗。安定した勝率を見せていますね。



 ただ、その15試合の中でCS出場チームとの試合は6試合。その勝敗は1勝5敗と上位チームとの最近の試合では苦戦傾向にあるようです。


 その一方で、その他のチームとの9試合では8勝1敗。しっかりと勝ちきる事が出来ている事もわかります。



 CS出場、上位のチームを目指すためには、勝つべき(勝てそうな)試合にきちんと勝つという事も大切なんでしょうね。リーグ戦であれば、同じ相手と何度も対戦するわけですから、なおさらですね。




○スタッツから見る広島



 さて、ここからはいつも通り対戦相手のスタッツを見てみましょう。


 

いつものやつです

 


 広島の特徴として「効率が良い」バスケをする事があげられます。


 広島の平均得点は84.6とリーグ3位の攻撃力を誇ります。



 その中でも、FG成功率(48.3%)、スリーポイント成功率(36.9%)、フリースロー成功率(77.2%)はいずれもリーグ1位です。


 またFG・スリーポイント・フリースローの成功数もいずれもリーグ4位



 シュート本数自体はリーグで全体でみると特別多くないので、しっかりとシュートを決めきる事が出来ると言う事なのでしょう。




 その一方で、リバウンド数は少なめの傾向にあります。


 オフェンスリバウンドはリーグ22位、ディフェンスリバウンドは14位、合計リバウンドはリーグ19位となります。


 オフェンスリバウンドはシュート確率が良ければ、その分リバウンド自体が起きないので、その分本数自体が少なくなることもあるのでしょう。


 全体的に、試合ごとに極端な傾向は見られませんが、広島が敗れた試合ででは若干リバウンド数が少ない傾向にあるので、リバウンドが今度の試合ではカギになるかもしれないですね。



 選手個人での主なスタッツは以下の通りです。


 ドウェイン・エバンス選手
  ・平均得点16.8(リーグ26位)
  ・フリースロー成功数207(リーグ4位)
  ・平均アシスト4.1(リーグ26位)


 ケリー・ブラックシアー・ジュニア選手
  ・平均得点15.4(リーグ37位)
  ・スリーポイント成功数73(リーグ37位)
  ・スリーポイント成功率40.8%
  ・リバウンド434本(リーグ18位)
     OR 130本、DR 304本(それぞれリーグ17位)


 ニック・メイヨ選手
  ・平均得点14.0点(リーグ45位)
  ・スリーポイント成功数77(リーグ33位)
  ・スリーポイント成功率46.4%


 辻直人選手
  ・スリーポイント成功数128(リーグ8位)
  ・スリーポイント成功率40.3%
 

 寺嶋良選手
  ・平均アシスト3.7 (リーグ37位)
  ・スティール72本 (リーグ8位)



 スリーポイントが良く入るチームですよ。ほんとに。



 上には書いていないですが、ドウェイン・エバンス選手(35.6%)も寺嶋良選手(34.8%)もそれぞれかなり成功率良いですからね。



 なんなら、上澤俊喜選手は36.9%、アイザイア・マーフィー選手は34.2%、朝山正悟選手は33.3%。どうなっているのでしょうか。



 誰かのシュートは諦めて、他の人のシュートは防ぐといった対策が必要なレベルかもしれないですね。
 
 


 


○レイクス対広島戦の復習



○第1戦 (10月15日)



 前回のレイクス対広島戦を簡単に振り返りましょう。


 第1戦は10月15日。


 結果は83-86での敗戦。オーバータイムにもつれた試合でしたが、1ゴール差に泣く結果となってしまいました



 この試合では、フリースローが勝敗を分けたと言えるかもしれません


 ドウェイン・エバンス選手が11本、ケリー・ブラックシアー・ジュニア選手が9本、チーム全体で29本(そのうち23本成功)のフリースローを獲得しました。


 一方のレイクスはチーム全体でフリースロー16本。広島のフリースローに併せてファールを取られてしまっていた事も痛かったはずです。





○第2戦 (10月16日)



 前日の試合ではオーバータイムまでもつれるも敗れてしまったレイクス。


 第2戦の試合は、81-83。2日連続での1ゴール差に泣く結果となってしまいました。


 この試合では、前日とは異なり、フリースローは互いに22本で同数に。


 前日の課題は解消し、テーブス海選手・ケルヴィン・マーティン選手が15点、ジェイコブ・ワイリー選手が14点、キーファー・ラベナ選手が13点と多くの選手が2ケタ得点を上げる事が出来ました。


 しかし、この試合でインサイドの大黒柱、イヴァン・ブバ選手が長期欠場。10月末のワイリー選手の契約解除と併せて、レイクスのインサイドは1から作り直しとなってしまいました。


 ディフェンス面ではドウェイン・エバンス選手、ケリー・ブラックシアー・ジュニア選手、寺嶋良選手を止める事が出来ず、高確率なシュート・得点を許してしまう結果となりました。






○第3戦 (10月29日)



 第3戦は天皇杯の第三次ラウンドでの試合となりました。


 すみません、この試合は内容を全く覚えていません・・・。今シーズンのレイクス戦を全て見ている事は覚えているのですが、細かい事を思い出せませんでした。「天皇杯、負けてしまった」と思った記憶はあるのに・・・。


 第1・2戦から2週間での再戦となりましたが、結果は80-89で敗戦。三連敗となってしまいました


 今見ると、レイクスのプレイタイムやスターターも色々と変わっている事がわかりますね。


 この試合ではドウェイン・エバンス選手に5本、辻直人選手に4本、45.8%と高確率でスリーポイントを決められてしまいました


 また、フリースローの獲得本数が11-24と大きく差を付けられてしまいました。この試合では、多くの選手に4~5本のフリースローを与えてしまっていたようです。

 






○今節の注目点



 今節の注目点としては、スリーポイントをどれだけ抑えられるかという所になるでしょう。


 前節の琉球戦では、強力なインサイドを抑えるためにかなりインサイドを意識した守り方をしていました。


 ですが、広島戦では多くの選手がスリーポイントを打てるわけですから、アウトサイドでボールを持つ選手をほったらかしにも出来ません。


 特に外国籍選手もスリーポイントを打てる以上、レイクスのインサイド陣もゴール付近に居続けるという事は難しいはずです。


 外も中もシュート確率が良い広島に対して、全てのシュートを抑えるような、都合の良い作戦は正直無いと思います。


 レイクスの勝敗にはスリーポイントの確率が左右するはずなので、まずはそこから注意するべきなのかなと思います。


 また、ファール・フリースローを簡単に与えない事も大切です。


 過去の試合ではフリースローの数に大差がついてしまうケースも多くありました。


 激しくディフェンスをしなければ、失点は防げないのは重々承知ですが、ファールがかさめばプレータイムの制限も出てきてしまいます。


 難しい所ですが、チームのみなさまには上手く対応していただきたい所ですね。

 



○まとめ


 ・広島のスリーポイントはすごい
 ・ディフェンスは堅く、でもファールには気をつけて
 ・リバウンドを大事に


 最後の水曜ゲーム。手強い相手だけど、同地区内の強豪チーム相手にも勝ちきれるところがみたいですね。


 戦えるところは十分見せてくれました。来シーズン以降、B1で戦うためにもなんとか勝ち切ってほしいところですね。


 水曜日もがんばれレイクス。

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