【ビーコル】神戸ストークス戦に向けた予習をする話【天皇杯】



○はじめに


 各チームのプレシーズンゲームも今週で終わりを迎え、まもなくシーズンを迎えようとしています。


 そんなシーズン開幕直前ではありますが、天皇杯の2次ラウンドが秋田県大館市で開催されます。




 個人的には、とても楽しみなブロックとなっています。



 今回はそんな天皇杯2次ラウンドで横浜ビー・コルセアーズが初戦を戦う相手、神戸ストークス(以下:神戸)について調べてみました。





○昨シーズンの神戸ストークスについて



○昨シーズンの成績



 昨シーズンの神戸ストークス(昨シーズンは西宮ストークス)のチーム成績を振り返ってみましょう。


 B2リーグ東地区でレギュラーシーズンは3位。29勝31敗の成績でプレーオフへ進出。


 プレーオフでは準々決勝で越谷アルファーズをゲーム3で下して、セミファイナルへ出場。


 B1昇格をかけた、セミファイナルでは西地区1位の佐賀バルーナーズと対戦。勝利はならず、シーズンを終えることとなってしまいました。



 神戸ストークスは公式YouTubeにかなり力を入れていて、おもしろかったので、ぜひご覧ください。


 裏側密着のシリーズは非常に興味深かったです。なかなかみられないと思うんですよね、これ。





○昨シーズンのスタッツについて





 さて、昨シーズンの神戸ストークスのチームについて、数字の面から振り返ってみましょう。



 昨シーズンの神戸は平均得点が80.5(リーグ5位)、平均失点が78.5(リーグ6位)



 勝率的にはB2リーグ全体で6番目だったので、極端な得意・不得意はなく、バランスがいいチームだったのではないでしょうか?


 また、平均リバウンドが39.6(リーグ2位)、ブロックが3.6(リーグ1位)とインサイドに厚いチームだったと見受けられます。



 一方で、スリーポイント成功率は31.5%(リーグ12位)、平均ターンオーバー数が14.4(リーグ13位)のあたりが昨シーズンの課題だったようですね。



○神戸ストークスの特徴について



 ここからは、スタッツを踏まえた神戸の特徴を簡単に紹介させていただきます。



①いわゆる全員バスケが出来ている




 ぼくが神戸について調べた時、まっさきに感じた印象がこれでした。


 多くの選手にプレータイム、得点が分散されているんだなと感じました。


 昨シーズンのポイントゲッターは外国籍選手の3名でいずれの選手も二桁得点をあげていました。



 しかし、日本人選手の活躍も目立っていました。平均5得点以上の日本人選手が6名と多くの選手に得点機会があったことがわかります。



 また、平均出場時間が10分を超える選手が11名とプレータイムも概ね分散されていると見受けられます。



 その結果として、長期離脱となってしまう選手も少なかったのかなと思われます。



②チームの継続性が高い


 神戸の特徴として、チームの継続性が高いことも特徴の1つだと感じました。


 松崎賢人選手、谷直樹選手、道原紀晃選手の3名はBリーグ成立後、ずっと神戸ストークスに所属しています。今シーズンで8年目になりますね。


(昨シーズン開幕前のインタビューみたいですね、熱い)



 また、上記3選手が毎シーズン大きな離脱なく、20分前後のプレータイムが得られていることもチームとしては計算がしやすいのではないかと思われます。



 チームの在籍年数が長いベテランの選手が継続して出場、活躍することによって、若手の選手達ものびのびとプレー出来るのではないでしょうか。


 

 川島聖那選手、金田龍弥選手は昨シーズンからプレータイムをつかんでいます。



 カロンジ礒山パトリック選手、杉山裕介選手もチームカラーを考えると、今後の成長・活躍によってプレータイムを勝ち取ることが出来れば、まとまった試合数の出場も期待出来るでしょう。


 この22〜23歳の若手選手たちを育てることが出来れば、いつか来るであろう世代交代に向けても、着実に準備が進められるのではないでしょうか?


 優秀な選手たちでも、プレータイムがないと磨かれないでしょうからね…


 今シーズン、日本人選手が9選手も契約継続となったのも、神戸が良い形でチーム構築が出来ていると言うことなのではないでしょうか?



③地元選手が多い


 文字通り、地元兵庫県出身の選手が多いですね(以下背番号順)。


 ・中西良太選手
 ・松崎賢人選手
 ・谷 直樹選手
 ・渡邊翔太選手
 ・道原紀晃選手
 

 こんなに地元出身選手っているものなんですか?





○神戸ストークスの選手について



 ここからは簡単にではありますが、神戸ストークスの選手を紹介します。


 文字数の関係から、一部紹介となってしまうこと、ご了承ください。



○ガード陣



・道原紀晃選手(8年目:Bリーグ前から所属、ほんとはもっと長いです)



 Bリーグ発足以降ストークス一筋の道原選手。得点力も高く、昨シーズンは平均9.4得点。B2リーグ全体で50位、日本人選手では7位と得点力の高さが目立ちます。


 スリーポイントも34.8%の成功率がありますので、要注意ですね。得点力がすごいので、道原選手の紹介はここまでです。ハイライト動画がみつからなかったので、残念です・・・。





・松崎賢人選手(8年目?:道原選手と同じです、何年目?)


 道原選手同様、Bリーグ発足時から神戸を支えるガード選手の1人。

 例年、長期離脱もなく安定したプレータイム出場してくれているのは心強い限りですね。


 昨シーズンも55試合に出場。スターターでの出場は7試合と数を減らしましたが、約10分の平均出場時間を大きな休みなく出場。


 スターターからベンチスタートと出場の形が変わった事で、ご本人も調整をしないといけない部分も大きいかもしれませんが、松崎選手が控えているからこそ、若い選手達は安心してプレーできそうですね。



・渡邊翔太選手(4年目)


 神戸加入4年目の渡邊選手。昨シーズンは47試合に出場、平均出場時間は約17分。


 平均得点は5.3点。スリーポイント成功率は30.8%。スリーポイントについては、どのエリアにも極端な得意不得意が無さそうなので、選手の組み合わせやエリアを選ばずにパスが回せそうですね。



・綱井勇介選手(2年目)


 昨シーズン、川崎ブレイブサンダーズから神戸へやってきた綱井選手。


 神戸では54試合出場、48試合でスターター。プレー時間も5分ほどだった川崎時代から、平均出場時間22分とジャンプアップ。


 平均得点は5.4点。スリーポイント成功率が38.3%とどちらもキャリアハイ。すばらしいシーズンが送れたと言えるのではないでしょうか。


 スリーポイントでは、右サイドの成功率が高いので、綱井選手の位置取りには要チェックですね。



・川島聖那選手(2年目)



 昨シーズン、ルーキーシーズンを迎えた川島選手。


 加入1年目から、58試合出場(うち43試合スターター)、平均16分出場と存在感を見せました

 得点力も高く、平均得点6.7点、スリーポイント成功率は33.7%。


 現在なんと23歳。今シーズンのストークスブースターのみなさまからの期待も、非常に大きなものとなりそうですね。


 「生まれた時からモテてます」って一生で一回は言ってみたいですね…



・杉山裕介選手(2年目:ルーキーシーズン)


 昨シーズン、特別指定選手として神戸に加入。今シーズンも神戸継続で、プロキャリアをスタートする事となりました。


 昨シーズンは正直出場機会があまり多く無かったようですが、今シーズンからどのようなプロキャリアを送るかが楽しみですね!


 チームからはディフェンスを期待され、特別指定選手として加入しているので、そのあたりがどう発揮されるかに注目ですね。


 


○フォワード陣



・谷直樹選手(8年目、ほんとは何年目ですか?)


 道原選手、松崎選手と同じくBリーグ加入以降、神戸一筋の谷選手。


 長期離脱なく、安定して20分ほどのプレータイムを得ている谷選手。


 昨シーズンも60試合出場。スターターは7試合出場にとどまりますが、平均得点5.3点、スリーポイント成功率は33.5%。


 道原選手・松崎選手と地元出身のベテラン3選手が、神戸をB1昇格へ再び導く事が出来るのかは非常に注目ですね。



・金田龍弥選手(4年目:プロ2年目)


 昨シーズン、ルーキーイヤーを迎えた金田選手。2020-21、2021-22シーズンも特別指定選手で加入しているので、実質4年目ですね。


 昨シーズンは39試合、平均10分ほどの出場。


 平均得点は3.1点。スリーポイント成功率は28.4%となっていますが、コーナーからのスリーポイントはいずれも40%以上の確率で決めてきます。


 


・ジョーダン・キャロライン選手(新加入)


 今シーズン、スペインからやってきたジョーダン・キャロライン選手。


 昨シーズンはオーストラリア1部のMelbourne United、スペイン1部のBAXI Manresa、Fuenlabrafaの3チームで過ごしたようです。各チームでの(平均)スタッツをのせておきます。


【Melbourne United(6試合)】
 ・21分出場
 ・5.5得点
 ・6.1リバウンド
 ・0.7アシスト
 ・スリーポイント成功率:15.4%


【BAXI Manresa(2試合)】
 ・17分出場
 ・8.0得点
 ・6.5リバウンド
 ・1.0アシスト
 ・スリーポイント成功率:50.0%

【Furnlabrada(6試合)】
 ・24分出場
 ・8.7得点
 ・5.7リバウンド
 ・0.5アシスト
 ・スリーポイント成功率:21.1%


 こちらのサイトを参考にしております


 事情が分からないのですが、スリーポイント成功率がチームごとに大きく変わっているので、神戸ストークスとマッチするかが、非常に大きな要素になるかもしれないですね。


 また、加入時の発表によると、チームからは1対1の強さ・スピードを評価されているようですね

 


○インサイド陣



・トレイ・ポーター選手(2年目)


 今シーズン、神戸にて引き続き戦う外国籍選手のトレイ・ポーター選手。


 210cmの長身選手であるトレイ・ポーター選手の昨シーズンは以下の通りです。


・59試合出場、50試合はスターター
・平均得点:12.7点
・リバウンド本数:合計588本(リーグ6位)
・ブロック:1.9本(ブロック王


 ブロック王も見事ですが、特筆すべきは、FG成功率が66.7%平均得点10点以上で、トレイ選手より成功率が高いのは越谷アルファーズのアイザック・バッツ選手(70.9%)のみです。いかに成功率が高いかわかりますね。



・中西良太選手(4年目)


 日本人インサイドの中西選手。昨シーズンは41試合、15試合はスターターでの出場。

 平均得点は6.8点。FG成功率は54.0%。


 平均得点6.8点は、PF登録のある選手全体で35位、日本人1位の成績となります。


 今シーズンは川真田紘也選手(滋賀レイクス)、井上宗一郎選手(越谷アルファーズ)と日本代表クラスの選手もB2リーグにいるので、中西選手の存在感が高まりそうですね



・アイザイア・アームウッド選手(新加入)


 新加入のアイザイア・アームウッド選手。アームウッド選手の方が、個人的には語感が良いですね。


 昨シーズンはポルトガル1部のSporting CPに所属。成績は以下の通りです。


 32試合出場、平均出場時間は25.3分。

 平均得点11.6点、6.0リバウンド、1.5アシスト。


 スリーポイント成功率が42.3%。直近3シーズンのスリーポイント成功率が45.2%、37.1%、42.3%となっているので、外角のシュートは要注意ですね。


 アームウッド選手のスリーポイントは、インサイドが得意な傾向が強い神戸のインサイド陣と相性が良さそうですね。


昨シーズンの成績はこちらを参考にしています。




○カロンジ磯山パトリック選手(新加入)


 実業団チームのJR秋田ペッカーズから新加入のパトリック選手。学生時代は京都の東山高校、近畿大学出身です。


 チーム初の帰化選手でもあるようですね。206cmの長身の帰化選手であるパトリック選手はまだ23歳、若さも魅力ですね。


 残念ながら昨シーズンのスタッツは見つけられなかったのですが、これからの成長・活躍が非常に楽しみな選手ですね。

 


○まとめ



・神戸の選手はだれが出ても点が取れそう
・ベテラン選手、若い選手どちらも魅力的、すごい
・地元出身のベテラン3選手の力でB1昇格が果たされたら熱い



 ビーコルが天皇杯2次ラウンドで初戦を戦う神戸ストークス、熱いチームですね。すごく気になるチームでした。天皇杯って、配信あるんですかね・・・ありますよね・・・?


 今シーズンのタイトル獲得に向けても、シーズン直前という意味でも非常に重要な試合となると思います。



 がんばれ、ビーコル。がんばれ、杉浦佑成選手。


 大舘に行く、ブースターのみなさま、本当にがんばってください!

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