今日の杉浦佑成【2020年10月25日】

 昨日の琉球ゴールデンキングス(以下琉球)戦に敗北した島根。同一カードの2連敗を防ぐべく琉球に挑みます。本日も「本日の杉浦佑成」としてお送りします。
 なお、最近文章がどんどん長文化してしまっている事に気が付きましたので、本日はコンパクトに作ってみようと思います。







○今日の杉浦佑成(2020年10月25日)



【  出場時間  】19:23
【得      点】 0点
【リバウンド】 1本
【  アシスト  】 1本
【スティール】 1本
【  ブロック  】 1本




1Q 残り10:00~4:25まで約5分半の出場



 琉球への昨日のリベンジに挑む本日の試合。昨日はジャック・クーリー選手(琉球#45)とインサイドで戦うも、ファールアウトに追い込まれてた島根のインサイド陣。しかし本日の琉球はドウェイン・エバンス選手(琉球#13)が体調不良の為、外国籍選手が1人での試合となりました。



 そこで島根は前日大活躍だったクーリー選手を徹底的に狙います。オフェンスではトラビス選手がインサイドで積極的に攻め込みます。ディフェンスでも、クーリー選手に文字通り全員がかりでボールを回さない姿勢。オフェンス・ディフェンスが共に上手く作用し、島根は4分間での琉球の得点を4点に抑え、8点のリードを奪いスタートダッシュに成功、琉球もたまらずタイムアウト。



 しかし、すぐさま琉球も立て直し、クーリー選手のスクリーンを活かし、右45度から岸本隆一選手(琉球#14)の3P・ステップバックでのミドルレンジシュート、今村選手はトップからの3Pシュート。立て続けに得点を決められてしまい、点差が詰められてしまうと、今度は島根がタイムアウト。



 島根のタイムアウト以降は大きな得点の流れもなく、膠着した状態でした。島根は徹底してクーリー選手のディフェンスに注力しましたが、クーリー選手が一度交代。満原優樹選手(琉球#32)が出場、日本人選手のみでの時間帯となりました。琉球はサイズ不足を考慮してか、2-3のゾーンディフェンスを採用。


 しかし、ペリン・ビュフォード選手(#7)のドライブに対して、琉球の選手がインサイドに集まった所、小阪選手がアウトサイドでの得点を見せました。チームとして、外のシュートに苦戦する中、小阪選手が外角のシュートを決めてくれると、島根のドライブも活きてきますし、小阪選手の重要性もさらに高まるのではないでしょうか。


 逆に琉球オフェンスは牧隼人選手(琉球#88)がインサイドから連続得点。ブルックス選手が不在の状況の中、ミスマッチを上手くついていました。


 1Qの最後は、後藤翔平選手(#1)が締めました。フリーの状態で待機する後藤選手を見逃さずに小阪選手がパス。逆転ブザービーターの3Pを見事に決めました。昨日は琉球に良い形で終えられた前半でしたが、本日は島根に良い形で終えられました。



 2Q 残り6:24~2:24まで4分の出場



 2Qもクーリー選手に対してインサイドで積極的に攻めていきます。ハードにプレーを行った結果、2Q だけでファール3つを引き出しました。とりわけ、トラビス選手は前半だけで17得点。昨日のうっぷんを晴らすかのような活躍でした。


 しかし、たけいの中では2Qの印象が薄かった為、以上とします。



3Q 残り10:00~6:38、1:51~0:00まで約5分出場



 島根がリードを奪って迎えた3Q。ファール3つを抱えるクーリー選手を狙い、オフェンス・ディフェンスを積極的にしかけます。島根はクーリー選手を意識しすぎて、ファールをさせての交代退場を狙いすぎてしまったのか、インサイドからのオフェンスに偏り、かえって攻撃が単調になってしまった印象でした。しかし、そんな中クーリー選手はファールをせず、島根は見事に守りきられてしまいます。



 3Q残り5分ほどの所で、ニカ・ウィリアムス選手(#28)がファール3つで交代。クーリー選手のファールトラブルを狙ったはずが、かえって島根自身がファールトラブルに。すると、流れは琉球へ。今村選手・クーリー選手を中心に得点を重ねられ、島根は琉球の守備陣を突破できず・・・。7点リードで迎えたはずが、7点リードを奪われて4Qへ向かう事となりました。



4Q 残り10:00~5:25まで約4分半出場



 7点を追いかける島根。4Qの出だしはクーリー選手が休憩。3Qまでで約28分も出場していたのですが、当然と言えば当然かもしれませんが・・・。


 勝利をつかむべく、島根は本日好調のトラビス選手にボールを集めます。クーリー選手が抜け、サイズが下がった琉球には効果が抜群。インサイドでトラビス選手が2本連続で得点を重ねた所で琉球がタイムアウト。


 点差も縮まり、出だしのいい島根ですが、ここでクーリー選手が戻ってきました。すると、いきなりインサイドでのバスケットカウント。フリースローも決めて3Pプレイ。


 一方島根は、琉球の激しいディフェンスに対してインサイドで良い形を作れず、外からのシュートを打たされてしまい、得点が止まってしまいます。その後もクーリー選手・並里成選手(琉球#3)の得点が止まらず、16得点差に。最後はニカ選手・ブルックス選手・ビュフォード選手が点差を詰めたものの、最終的には7点差で敗北。2連敗でシーズン成績も負け越しとなってしまいました・・・。




○まとめ



・島根は琉球相手に2連敗を喫してしまった
・クーリー選手相手にインサイド中心で攻めるも、突破しきれなかった
・琉球の勝ちきる力はすごい



 どちらの試合も振り返ると、島根に勝つチャンスもあったのかなと感じました。1戦目は4Qのラスト3分頃までは大きく離されずに追いかけていましたし、2戦目も前半はリードして終える事が出来ました。
 


 しかし、結果として島根は琉球に2連敗。技術的・戦略的な勝因・敗因もあるかと思いますが、琉球の「試合に勝つ力」が素晴らしかったかと思います。


 非常に抽象的な表現ではありますが、追い込まれた状況・ピンチの状態にあっても、チームとしてどういった行動をすれば勝利につながるかという知識・経験が、現時点では琉球の方が優れていたのかなと感じました。

 

 島根の方がメンバーの入れ替わりが多いので、チームとしての熟成度・完成度はまだまだなのかもしれないですが、競った試合をものに出来るチームに今後向かってほしいですね。



○リード・トラビス選手


 本日はリード・トラビス選手を紹介します。島根のインサイドを支えるトラビス選手。本日の試合は、第1戦でのファールトラブルを払拭するかのごとく積極性でインサイドで勝負を仕掛けてくれました。序盤の連続得点は見ていて熱くさせられた方もいたのではないでしょうか、たけいはなりました。


 ゴール近辺での得点が多いですが、マークマンから距離が出来た場面でのミドルレンジのシュートもかなりの成功率で決めてくれます。島根のインサイド陣は特別大きい選手がいるわけでもないので、今後もトラビス選手には守備面でも体を張ってもらうシーンが多くなるかとは思いますが、そういったタフな部分にも目を向けて見るようにしたいと思います。

 





○おまけ(メモ)


 2日間で個人的に戦術面?で気になった点が1つあったので、メモしておきます。今後の試合を見る中で、自分なりに整理がついたら再び取り上げます。


 ①琉球のピックアンドロールからの得点が多かった。ボールを持つ選手が、クーリー選手のスクリーンを受け、マークマンとの距離を作った上でのシュートが決められていた。

 ・島根の選手はクーリー選手のスクリーンに捕まると、追いかけられず、クーリー選手のマークの選手もスイッチで対応しない(出来ない?)状況があった。


 ②琉球のガード・フォワードの選手がドライブでゴール付近まで来た時、少し離れた所にいるディフェンスのインサイド陣がなかなか距離を詰められないシーンがあった。


 ①・②はどちらもクーリー選手が相手だったからこういった対応をしたのか、他チームの(外国籍)インサイドの選手でも同じなのかを見てみる

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