宇治野壮歩(Takeho UJINO)

弁護士(日本・NY州)。私の投稿内容は、個人としての見解に基づくものであり、いかなる組…

宇治野壮歩(Takeho UJINO)

弁護士(日本・NY州)。私の投稿内容は、個人としての見解に基づくものであり、いかなる組織の見解を構成するものでもありません。

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「特許と人命のどちらを優先させるべきか」という問いを巡って

医薬品特許を巡る「南北問題」医薬品特許と医薬品アクセスのどちらを優先させるべきか? このように問われて「前者を優先させるべきである」と答える方は多くはないでしょう。 医薬品アクセスを巡っては、先進国と新興国・途上国の間に「南北問題」とも呼ぶべき格差があります。従前から、先進国の製薬企業が医薬品特許を独占し、新興国・途上国の貧しい人々に必要な医薬品が届いていないという指摘がなされてきました。他方、先進国の製薬企業が新薬を市場に供給するためには、莫大な研究開発費を投下する必要

    • プロフィール

      過去の執筆活動を中心に紹介しています。 執筆実績スタートアップ関連法務 宇宙ビジネスの法務(大久保涼・大島日向編著、弘文堂、2021年)(「日本の宇宙ビジネス法」「宇宙保険」を担当) 『シェアリングエコノミーの法規制と実務』(石原遥平編著、青林書院、2022年)(「貸付型クラウドファンディング」「出資法の適用」を執筆) 医事法 『新型コロナ対応民間臨時調査会 調査・検証報告書』(アジア・パシフィック・イニシアティブ、ディスカバー・トゥウェンティワン、2020年)(「

    「特許と人命のどちらを優先させるべきか」という問いを巡って