見出し画像

My Findings in exploring Lake tourism in ブレッド湖&ボーヒン湖 / Slovenia #2

前回のプリトヴィッツェ湖群国立公園は、少し規模の大きな国立公園の一角にある湖として紹介しました。

今回は、少しこじんまりした、それでも圧巻の絶景を見ることができたスロベニアのブレッド湖、そしてボーヒン湖のLake Tourismを深掘っていきます。

両湖での発見をデスティネーション・マーケティング/ マネジメント視点から見ると、様々な発見ありました。

 (1) スロベニアってどんな国?

山や湖、スキーリゾートで知られるネイチャーツーリズムの聖地!

スロベニアはヨーロッパの中央部に位置する人口200万の小さな国です。

首都はリュブリャナ、旧ユーゴの中では最先進工業国で、一人当たり国民総所得は中東欧で最高水準です。この国では工業の他に観光も産業として大きなGDP比率を占めており、豊かな自然を生かしたネイチャーツーリズムの聖地とも言われています。

 (2)"アルプスの瞳"ブレッド湖 (Lake Bled)

ブレッド湖の水は、氷河が溶け出したもの。とても綺麗です!

青い色の湖に浮かぶ小さな島と教会、まるで絵本から抜け出たような「アルプスの瞳」と呼ばれる美しいブレッド湖は、スロベニアの北西部に位置しています。

湖に浮かぶトレードマークである聖マリア教会は、15世紀に建てられ、ボートで湖を渡って行くことができます。豊かな自然と落ち着いた環境から、ヨーロッパ有数の別荘地になっておりかの有名なハプスブルク家もこの湖畔に別荘を持っていました。

写真奥に見えるのはブレッド城!城内にはレストランや博物館、お土産屋があります。

1. 歴史あるご当地スイーツ

上記の写真は、ブレッド湖を代表するご当地スイールである「クリームケーキ」です。湖畔カフェにて昼下がりにケーキとティーを嗜む。という、京都に行ったら抹茶パフェを食べる。みたいなブランドを作り上げたのは見事です。ちなみにこのスイーツは街内のホテルが発祥地であり一番の有名店ですが、普通にスーパーでも売られています。

2.富裕層向けの◯◯

これまで大小5つの湖を周って気づいたのが、後述のボーヒン湖を除くと全ての湖周辺にカジノがありました。というのも湖畔に別荘を買うのはある程度経済力のある富裕層です。その方たちのための娯楽施設としてのカジノが必ずといって良いほどありました。

また街中を歩いていると、至るところに別荘を取り扱う不動産屋さんが。相場が知りたくて僕もまじまじと物件を見ていると中国から来たIT青年実業家と勘違いされて中国語で話されましたw

3.観光先進地ならでは!観光開発の歴史を伝える展示

ブレッド湖の周りにはブレッド城という中世ヨーロッパにできた小さなお城があり、入場料を払うと敷地に入ることができます。敷地内にはレストランや博物館、お土産屋があり、特に僕が感銘を受けたのは博物館の資料でした。

土地の歴史や民俗を伝える資料が多く展示されている中で、ブレッド湖の観光開発の歴史がありました。これぞ観光先進地ならでは!と思わず感動したのを鮮明に覚えています…。

ブレッド湖まとめ

ヨーロッパの中でも屈指の保養地として既に有名なブレッド湖ですが、開発されすぎず、落ち着いた雰囲気を保っています。

それが別荘を購入する富裕層を惹く人気の理由だよ。と現地のツーリストインフォメーションセンターの方々が教えてくれました。古くは500年前からデスティネーションマーケティング・マネジメントを実践してきたブレッド湖。歴史あるレイクツーリズムの先進地をこの目で体感できて本当に良かったです。

 (3)100%PURE, ボーヒン湖 (Lake Bojin)

ブレッド湖から西に車/バスで20分ほど移動した場所にあるのがボーヒン湖です。前述のブレッド湖は「ザ・観光地!」みたいな感じだったのですが、このボーヒン湖はまた大きく異なり、周りの観光開発があまり活発ではありませんでした。

しかしながら、ここボーヒン湖では手つかずの湖と周辺の自然をフルに味わうことができ、人ごみを避けて100pureな自然エネルギーを味わいたい人にはうってつけの場所です。

実際に、ブレッド湖ではあまり見ることがなかったハイキングや登山客、手漕ぎボートやSUPなどネイチャーツーリズムを楽しむ方がボーヒン湖では多く見られました。

まとめ

近くに位置するブレッド湖とボーヒン湖ですが、観光地化レベルでは大きく異なり、またそれがオーバーツーリズムへの対策としての平準化を生み出しているのかなと興味深い発見がありました。

協会や城、食べ物など観光を楽しみたい人⇢ブレッド湖
観光というよりかはゆっくり自然を楽しみたい人⇢ボーヒン湖

ただどちらの目的としての娯楽に湖が必要不可欠なのは確かです。湖を生かしたLake Tourismという観点で大変多くの学びを得ることができた旅でした。これをどうやって自分がアレンジして琵琶湖に活かせるか、楽しみです!

最後となる次回はオーストリアのヴェルダー湖についてのコラム記事です。お楽しみに!

--End--

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?