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コロナウイルスのパンデミックの終わりには、インフレーションが起きるのか(The Economist 2020年12月12日版)

The Economist 2020年12月12日版から、「After the pandemic, will inflation return?」の記事。

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記事を読んで

多くの経済学者が「インフレーションは起きない」と主張している。特に先進国においては、現在の低インフレというものは、政策を行う上での前提となっている。つまり、「低インフレが当たり前」になっている。

しかし、コロナウイルスのパンデミックによって、もしかしたらインフレが起きるのではないかという声も高まっている。では、2021年以降どういうインフレ可能性があるのか。3つの観点を考える。

1つ目は、一時的なインフレである。コロナウイルスのパンデミックによって、外出が制限されていた人々が一気にお金を使うようになったら、一時的なインフレが起きるのではないかということだ。記事には具体的な事例も記載されている。現在需要が停滞気味の商品は、人員削減をしたり生産工程を見直したりしている。そこに、商品への需要が高まれば、削減した人員を再度確保する必要があるし、生産工程も再度見直す必要がある。そうなると、必然的に物価も高まるというロジックだ。

2つ目は、インフレが一時的ではなく継続するのではないかということだ。グローバル化によって抑制されてきた長期的なインフレだが、現在コロナウイルスのパンデミックによってグローバル化が後退しつつある。そうなると、長期的なインフレもあり得るのではないかということだ。

3つ目は、政治家や政策関係者の危機感の欠如だ。高齢化が進み、社会保障費が多く必要となる中、財政赤字をし続けることは果たして良いのだろうかということである。

記事によると、3つの観点を考慮しても、インフレになる可能性は低い。ただ、パンデミックという想定外のことが起こっている現在、インフレになる可能性がないとも言い切れないようだ。

ではどういう対応が必要なのか。記事によると、政府は長期国債を発行して財政出動に備える。中央銀行は、量的緩和をある程度縮減して、短期金利をマイナスに誘導していく必要があるとのことだ。

おわりに

ここ最近で一番難しいと感じた記事だ。インフレになる可能性が0ではないのなら、どういう備えが必要なのか。

不動産、株式、金など全くやってこなかった自分としては、そろそろ勉強しないといけないな…という危機感を感じた。

さて、マンキュー経済学を再度読むことで、経済学の基礎を勉強しなおそう…。

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