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石炭を過去の遺産にしよう(The Economist 2020年12月3日版)

The Economist 2020年12月3日版から、「Make coal history」の記事。

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記事を読んで

石炭が燃料に使われることで、温室効果ガスが排出され、結果的に気候変動の原因になっていると言われている。

現在世界では、以前に比べて脱炭素の動きが進んでいる。アメリカのバイデン氏、そしてヨーロッパ各国では気候変動への取り組みに力を入れている。中国も気候変動への取り組みに力を入れていく方針である。

現在、全エネルギーの27%が炭素に依存している。そして二酸化炭素の年間排出量の39%は化石燃料からであるとのことだ。これは比率としては、なかなか大きなインパクトを与えるものだと思う。

気候変動に対して取り組まなければならないというのは、世界的に見ても概ね合意なわけだが、いざ取り組むとなると大きな壁がある。発展著しいアジア諸国にとってみたら、過去にアメリカやヨーロッパが経済発展をした際に使いまくっていた石炭燃料を、今発展したいアジア諸国が使うなと言われるのは理不尽であるという見方だ。

もちろん、アジア自身も努力することで脱炭素に向けて動く必要がある。しかし、アメリカやヨーロッパがアジアを支援するということも必要である。

そして、現時点で石炭燃料に関連する仕事をしている人をどうサポートするかも考えなければならない。一気に脱炭素に移行すると、彼らの失業率は間違いなく高まる。

個人的に感じたことは2つ。1つ目は、環境問題に取り組むことが、企業にどういうメリットがあるのかがあいまいなこの状況で、本腰入れて環境問題に取り組むことは難しいと思う。2つ目は、あまりにも長期的な環境問題のプラン(2050年までに~~みたな)は、もう少しマイルストーンを明確にして発表したほうがいいと思う。

おわりに

今、明らかに人間は人間中心に考えていて、宇宙や世界がどうなるのかを考えていない。気候変動を考える際にも、「将来の我々の生活が危なくなるから取り組もう」という人間中心の考え方がほとんどだ。

この人間中心の考え方が続く限り、気候変動というのは解決しないのかな…そう感じている。

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