【Withコロナ】世界の女性政治トップに学ぶ。リーダーに、いま必要なこと
コロナウイルスが全世界で猛威を振るっている。
世界各国の政治家も最前線での対応が求められている。
このような状況下において、3名の女性政治トップの活躍から学べることは多いにある(※2020年5月4日に日本経済新聞にも掲載された内容を参考にしている)。
結論から記載すると、緊急時には下記3点が必要であるとわかる。
・現実をしっかりと説明すること
・スピード観を持って対応すること
・対話を行うこと
■メルケル首相(ドイツ)
彼女のリーダーとしてすごいところは、厳しい現実をありのままに説明したところではないだろうか。
中国で発生したコロナウイルスがヨーロッパでも感染が拡大している中、メルケル首相は現実を受け止め、それを真摯に国民へと説明した。
厳しい現状をありのままに説明することは、とても難しい。
厳しい現実を説明することで、「なぜ事前に対応できなかったのかという批判」もされかねない。
これは仕事におけるリーダーも同じことが言えそうである。
コロナウイルスの緊急時の際は、現実をきちんとメンバーに伝え、その上でどこに向かっていくのかというビジョンを示すことが大切であるように感じる。
■蔡英文(ツァイ・インウェン)総統(台湾)
彼女はスピード観を持って対応したことが大きく評価されている。
過去のSARSからの教訓を生かし、世界でもトップレベルのスピードでコロナウイルスを封じ込めた。
重大な決断を下す際、なかなか人はスピード観を持てない。
やり直しがきかない決断であればなおさらだ。
ただ、このような緊急事にはスピード観が大切であることがわかる。
仕事においても、慎重に議論しあうことは大切だが、スピードをもって実行する。必要に応じて軌道修正することが求められる。
■アーダーン首相(ニュージーランド)
彼女は、国民からの意見を聞き入れ対話の姿勢を持ち続けたことが評価に値する。
緊急事であってもなくても、国民一人ひとりの意見を聞き入れることは不可能である。ただ、彼女はできる限り国民の意見を聞き入れようとする姿勢を見せ、またそれを実行している。
少し話がそれるが、名著「失敗の本質」においても同様のことが学べるように思う。
特に日本軍の失敗の理由の一つに、現場理解の軽視があげられる。
国民の声を聴き、政治判断をしていこうとする彼女の姿勢から学べることは大きい。
■まとめ
我々はこのコロナウイルスと闘う中で学び、次に活かさねばならない。
自分自身この学びを活かしていきたい。