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7つの習慣【スティーブン・R・コヴィー著】のまとめ

はじめに:

まずこの本で最も大切な1つとして
自らの成功(私的成功)があり初めて周囲の成功(公的成功)があると言う点を覚えておいてください。

自らの成功→周囲の成功

と言う流れはあっても

周囲の成功→自らの成功

と言う流れは基本的にありえないのです。

自らの成功(私的成功):

第1の習慣| 感情/行動を自ら選択する(主体的である)

まずこの章で最も大事なのは次のような1節です

人間を人間たらしめているのは、感情でも、気分でもない。思考ですらない。自分の感情気分思考切り離して考えられることが、人間と動物の決定的な違いである。(75ページ)

つまり、
起こったことに対してどうに感じるかは自分で選択することができる。
と言うことです。

例えばこの図のように
理不尽に誰かに怒られた時に、、、
・ あの人にも何か怒らなければいけない理由があったんだろうと考える
・ ただただ怒られたことに対してイライラと愚痴をいう

という2つの反応を自分は選択できることができます。

「いや、でも理不尽に怒られたらイライラするじゃん!」

って思うかもしれません。

でも間違えなく言えるのは、
コントロールすることのできない

「理不尽に怒られる」

ということに対して
コントロールすることのできる

「自分の感情」

「あの人にも何か怒らなければいけない理由があったんだろう」

と考える選択を取ることができるはずなのに、

それを取らずに相手に合わせて「イライラする」ことを
選んでいるのは紛れもない事実です

第1の習慣:

自分は責任がある(反応を選択する能力)人間であると自覚することが、自分自身の効果性の土台となる(112ページ)

第2の習慣| あなたにとってのゴールとは?(終わりを思い描くことから始める)

すべてのものは二度作られるという原則に基づいている。すべてのものは、まず頭の中で創造され、次に実際にかたちあるものとして創造される。第一の創造は知的創造、そして第二の創造は物的創造である(120ページ)

第二の習慣の言うことはとてもシンプルで、

自分だけのゴールを持て!

この言葉につきます。

スティーブ・ジョブズが、死の直前にこんなことを語っていました。

人生において十分にやっていけるだけの富を積み上げた後は、富とは関係のない他のことを追い求めた方が良い。
もっと大切な何か他のこと

アップルを創業し、iPhoneを作り出し、総資産数兆円をもつ彼が最後に言ったことはもっと大切な何か他のことを追い求めたほうがいいと言うことでした。

自分が最後を迎える時、どのようにその日を迎えるか、家族・親友・会社の人それぞれにどんな風に思われながら最後を過ごしたいか、そんなことを考えると、自分はなんのために生きているかがより明確になって行くのではないでしょうか。

第3の習慣|本当に大切な事は?( 最優先事項を優先する)

まずはこの問いについて考えてみてください

現在はしていないが、もし日頃から行っていれば、あなたの私生活に大きくポジティブな影響をもたらすと思うことを一つ挙げるとしたら、それはなんだろうか?(192ページ)

答えは出せませたか?

答えの結果についてはあとで触れるするとして、先に第3の習慣についてお話しします。

私たちの日々の行動はすべて
緊急度×重要度この2つで表されます

あなたは1日のどの領域にどれくらい時間を使っているでしょうか?

おそらくほとんどの人が第1領域第3領域にほとんどの時間を使っているのではないでしょうか?

第一領域・第三領域の用事はいつも目に見える形で目の前に現れ、早くやれと私たちを急ぎたて、何としても私たちを引き込もうとします
しかも、簡単にできることや楽しんでできるものもたくさんあるので、それを終わらせることで仕事をやった気になることができる。
しかしほとんどが重要な仕事では無いのです。

ここで最初の問いについて思い出してみてください。
おそらくそこで考えたことは第二領域のことでは無いでしょうか?

重要なことは人生の活動の中のどれだけをこの緊急では無いが重要であるこの第二領域の活動をすることができるか?と言うことなのです。

そして、その第二領域の活動を増やすためにやらなくてはいけないことは

どれだけ「ノー」をちゃんと伝えることができるか?

と言うことです。 
第二領域の活動をするためには第三領域・第四領域の活動を減らすしかありません。
そのためには第二の習慣で決めた人生の目的をハッキリとさせ、第一の習慣である感情/行動を自ら選択して行く必要があります。

周囲の成功(公的成功):

第4の習慣| やらないという選択肢(Win-Winを考える)

人間関係には6つの考え方があります

Win-Win 自分も勝ち、相手も勝つ
Win-Lose 自分が勝ち、相手は負ける
Lose-Win 自分が負けて、相手が勝つ
Lose-Lose 自分も負けて、相手も負ける
Win 自分が勝つ
Win-Win or No Deal 自分も勝ち相手も勝つ、それが無理なら取引しないことに合意する。

そして、この本で推奨されているのは

Win-WinまたはWin-Win or No Deal

つまり、基本的には「自分が勝利し、相手も勝利する」を目指していくことが大切であるが、もし「Win-Win」が成り立たないのであれば「No Deal
つまり取引しない選択をするべきであるということです。

第5の習慣| まず相手の状況を把握しよう(まず理解に徹し、そして理解される)

視力が落ちてきたので眼科に行った。医者は、あなたの話をしばらく聞いてから、自分の眼鏡を外し、あなたに手渡してこう言う。
「かけてごらんなさい。かれこれ10年もこの眼鏡をかけていますが、本当にいい眼鏡ですよ。自宅に同じものがもう一つありますから、これはあなたに差し上げましょう」
あなたはその眼鏡をかけるが、ますます見えない。
「だめですよ。全然見えません!」とあなたは訴える。
「おかしいなあ。私はその眼鏡でよく見えてるのだから、もっと頑張ってごらんなさい」(338ページ)

とてもバカみたいな話に見える。
医者は話を聞くやいなや、自分と全く同じであるとしっかりと検査をせずに勝手に判断して眼鏡を渡し、患者が「全然見えない」と言っても「私はその眼鏡でよく見えるのだから、もっと頑張ってごらんなさい」と言う。
患者医者で目の悪さは全く違うのに、、、

あなたはこんな医者に出会ったら、もうこの医者にに見てもらう気にはならないだろう。診断もせずに処方箋をだす医者など、信用できるわけがないとなるのだ。

ところが、私たちの日頃のコミュニケーションを振り返ってみるとどうだろうか?私たちもこの医者のように診断もせずに、相手の話を自分の主観で勝手に判断してはいないだろうか?

私たちは問題が起きると慌ててしまい、その場ですぐに何か良いアドバイスをして解決しようと思ってしまう。しかし、その際私たちは適切に相手の状態を診断するのを忘れてしまう。もししっかり診断したつもりであっても、自分の見えていない範囲のことがあるかもしれないという可能性忘れて解決してしまおうと思ってしまう。

そしてそれに対して反論があると、

「私はこんなにもあなたのことを考えて言ってあげてるのに!」

となってしまう、
ただあなたがしっかりと状況を把握できずに診断を間違っているのにも関わらず。。。

あなたのこと知ってもらうためにはまず相手の状況理解することから始めなければならない

第6の習慣|1+1=?( シナジーを作り出す)

1+12より大きくなるときはどんなときだろうか?
同じようなスキルを持つ人同士が集まったとき?
たくさんの人が集まったときだろうか?
異なるスキルをもつもの同士が集まったとき?

7つの習慣の本にはこのようにある

二人の人間の意見が全く同じなら、一人は不要である(409ページ)

つまり、この本が示すのは
異なるスキルをもつもの同士が集まったとき

というのがこの本の答えである。
そして、このお互いの違いをいかに尊重するかでで1+1は2ではなく3にも10にも100にでもなる。

しかし、違いを尊重することはとても難しい、本文の中にこんな一節がある

二人の人間が違う意見主張し、二人とも正しいということはありうるだろうか。理論的にはありえないが、心理的にはあり得る。(408ページ)

この心理的にあり得るという意見の違いをいかにして理解し、相手の意見を尊重するとこができるか?ということが大切である。

自分の成長のために(再新再生):

第7の習慣| まずは自分の成長から(刃を研ぐ)

森の中で、必死で木を切り倒そうとしている人に出会ったとしよう。
「何をしているんです?」とあなたはきく。
すると男は投げやりに答える。「見ればわかるだろう。この切っているんだ」
「疲れているみたいですね。いつからやっているんですか?」あなたは大声で尋ねる。
「もう5時間くらいだ。くたくただよ。大変な仕事だ」
「それなら、少し休んで、ノコギリの刃を研いだらどうです?そうすれば、もっとはかどりますよ。」とあなたは助言する。すると男ははき出すように言う。
「切るのに忙しくて、刃を研ぐ時間なんかあるもんか!」

さて、あなたのノコギリはこの男の人のような刃こぼれだらけのノコギリでしょうか?
それとも、毎日丁寧に研がれている異なるスキルをもつもの同士が集まったとき?でしょうか?
7つの習慣最後の習慣はズバリ
あなた自身の価値を高めていくための習慣です

つまり、あなたの最大の資産である
・肉体
・精神
・知性
・社会

の4つの自らの刃を研ぎ澄ませることです。

運動をし、瞑想を行い、読書をし、4~6の習慣を実行し、誠実他者と向き合うことを続けていくことこそが自らの刃を研ぐことにつながるのです。

最後に:

誠実な人格を築き、愛と奉仕の人生を送らなくてはならいのは言うまでもないことだが、それはたやすいことではない。応急処置でどうにかなるものではないのだ。
だがそれは決してできないことではない人生の中心正しい原則を置き、他の中心から生まれたパラダイムと決別し、無益な習慣の安堵領域から出ることによって実現するのである。
間違うこともあるだろう、気まずい思いをすることもあるだろう。だが、毎日の私的成功を積み重ね、インサイドアウトサイドの行き方を一歩ずつ進んでいけば必ず結果は付いてくる。種をまき、新坊主よく雑草を抜き、大切に育てれば、本当の成長の喜びを実感できるようになる。(472ページ)

これらの習慣を実際に実行し続けることはとても大変であるが、それを続けることで自分の人生の最後の日に悔いのない人生を送れたと本当に思えるのではないだろうか

それぞれの習慣の実践方法

ここでは、実際に書かれている7つの習慣の実践方法を2つずつ引用する。皆さんも是非実践してみてほしい。

第一の習慣|主体的である

1 丸一日、自分が話す言葉に注意し、周りの人々の言葉も注意して聞いてみる。「……でさえあったらなあ」「できない」「しなければならない」と言うような反応的な言葉を何回使ったり聞いたりしただろうか?

2 近い将来にありそうなことで、過去の経験から見て反応的な態度をとるだろうと思うものを1つ選ぶ。自分の影響の輪の中で、その状況を考え直してみる。どのような反応を選択すれば主体的であるだろうか?その状況を頭の中でありありと想像してみる。主体的に反応している異聞を思い描いてみる。刺激と反応の間にあるスペースを思い出そう。そこには選択の自由がある。その自由を生かすことを自分に約束する。(113ページ)

第二の習慣|終わりを思い描くことから始める

1 この章の初めで自分の葬儀の場面を思い描いた時に感じたこと、考えたことを記録する下の表にまとめてみよう。

2 少し時間をとって、あなたが果たしている役割を書き出す。そこに映る自分の人生のイメージに満足しているだろうか?(190ページ)

第三の習慣|最優先事項を優先する

1 あなたが今まで取り組んでこなかった第II領域の活動を一つ挙げる。きちんと実行すれば、あなたの私生活あるいは仕事に大きな影響を与えると思う活動を挙げ、紙に書いて、決意して実行する。

2 時間管理のマトリックスを紙に書き、それぞれの領域にどれくらいの割合で時間を配分しているかを推測する。次に、三日間、実際に何に時間を使ったかを十五分単位で記録する。最初に推測した割合と、同じだっただろうか。時間の使い方に満足しているだろうか。何を変えれば良いだろうか。(246ページ)

第4の習慣|Win-Winを考える

1 近い将来誰かと何かを決めなければならない状況、あるいは何かの解決のために交渉することになりそうな状況を一つ大甥浮かべる。そして、勇気と思いやりのバランスを取ることを心に決める。

2 あなたの生活の中でWin-Winのパラダイムをもっと実践するために取り除くべき障害リストをアップルス。それらの障害を取り除くために、自分の影響力の輪の中でできることを考えてみる(335ページ)

第5の習慣|まず理解に徹し、そして理解される

1 信用口座が赤字になっていると思うような相手を一人選ぶ。その人の視点に立って現状を眺め気づいたことを書き留めておく。今度その人と話す機会があったら、本気で理解するつもりで話を聞き、書き留めておいた内容と比べてみる。相手の視点に立って考えたこととあっていただろうか。その人の考えを本当に理解していただろうか。

2 共感とはどういうことか、みじかな人と共有する。その人に、「共感して話を聞く練習をしたいから私の様子を1週間観察してフィードバックしてくれないか」と頼んでみる。どんなフィードバックをもらっただろうか。その人はあなたの態度にどんな印象を持っただろうか(379ページ)

第6の習慣|シナジーを作り出す

1 あなたと考え方のまるで違う人を一人思い浮かべてみる。その人との違いを土台にして第3の案を見つけるにはどうしたらよいか考えよう。今あなたが進めているプロジェクトや直面している問題について、その人に意見を求めてみる。自分とは違う考え方を尊重して耳を傾けてみよう。

2 あなたをイライラさせる人の名前をリストアップする。あなたの内面が安定していて、自分と他者の違いを尊重できるなら、その人との違いを生かしてシナジーを作り出せるだろうか(419ページ)

第7の習慣|刃を研ぐ

1 肉体を健康的な状態に維持する活動をリストアップしてみる。自分のライフスタイルにあっていて、楽しみながら長く続けられる活動を考えてみよう。

2 1でリストアップした活動の中から一つ選び、来週のスケジュール表に自分を高めるための目標として書き込んでおく。週末に自己評価してみる。目標を達成できなかったら、その目標よりも重要なことができて、それを優先しなければならなかったからなのか、それとも自分んで決めたことを守れず、自分の価値観に忠実でなかったからなのかを考えてみよう
(455ページ)

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