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福岡遠征にフェリーで行ってきた


2023年9月28日 20:40 品川駅

こんばんは、タケゴラです。さて、私はこれからここ品川駅から福岡県は博多に行きたいのですが、みなさんならどうやって行きますか?
京急に乗って羽田空港まで行ってそこから飛行機が一番ベタでしょうし、人によっては新幹線に乗る方もいらっしゃると思います。ただ、今回私はそのどちらでもない方法で博多まで向かうことにしました…。

京急に乗って電車に揺られること約1時間、着いたのは神奈川県の横須賀中央駅。今回乗る乗り物の最寄駅です。駅からその乗り場までは徒歩約15分ほど、駅からはほぼ一本道で迷うことはないですが、駅前やその近くに飲食店やコンビニは固まっているので、買い込むならそこですることをオススメします。

横須賀フェリーターミナル

そうして、やってきたのはフェリーターミナル。そう、今回は横須賀から出発する東京九州フェリーを使って、新門司フェリーターミナルから福岡県に上陸する行程です…!

東京九州フェリーに乗る

基本情報

それいゆ号

東京九州フェリーは横須賀と新門司を結ぶフェリーで、就航したのが2021年7月1日と比較的新しいフェリーです。日曜祝日を除いて運行され、横須賀を23:45に出発して、新門司には翌日21:00に到着するという、約21時間強の船旅です。
実はこれ、今までのフェリーに比べるとめちゃくちゃ速くて、東京九州フェリーの前からある、同じく東京と新門司を結んでいるオーシャン東九フェリーは、途中で徳島港に寄ることもあって、所要時間は約32時間。今までよりも10時間以上巻いているのです。

気になるお値段は、カプセルホテルタイプのツーリストAだと基本12,000円、私が今回泊まった個室タイプのツーリストSはプラス6,000円の基本18,000円です。LCCや飛行機のセール価格と比べるとそこまで安くはないですが、それでも定価でレガシーキャリアの飛行機に乗ることを考えたらずっとお得なはずです。

フェリーターミナルには基本的には出港の1時間前には着いているのが原則。フェリーには出港の45分前である、23:00から乗船することができます。フェリーターミナルには売店や小さいレストランもあって、ここで飲食物を買い込んだり、食事を取ることができます。

横須賀フェリーターミナルの売店

船に乗り込む

いよいよ乗船時間になり、フェリーに乗り込みます。私が乗った日は大体乗船率は6割ほどみたいで、ツーリストSもツーリストAもまだ空きがありました。

まずは部屋へと向かいます。ちなみに、カプセルホテルタイプのツーリストAはこんな感じ。

ツーリストA

では、私が今回泊まるツーリストSへ。

部屋への入口。基本1ブロックに6部屋ある。
ドアは隙間が空いてるので、完全防音ではない。船に乗るチケットにもなったQRコードが鍵になっているので、外に出る時はスマホが必須。
ツーリストSの部屋の中
コンセントは1か所に固まっている。ヘッドホンとHDMIはテレビ用。
テレビはイヤホンがないと音が出ない仕組み。地上波とBSが映るが、場所によっては映りがかなり悪くなる。

ツーリストSに泊まった感想としては、以下のような感じです。

・部屋の広さは十分
・空調はそこまで効いていないが、暑くもなく寒くもなく
・防音はそこまでされてないので、隣の部屋の生活音は普通に聞こえる
・部屋の中は携帯の電波もWi-Fiも入りが悪い
・船酔いしないなら、普通に寝られる
・気象条件によっては、寝てる間も結構揺れるので、そこは運次第

船に荷物を置いたら、船内を探検してみることにしました。船内は3層の構造になっていて、階段かエレベーターで昇り降りします。船内動き回るなら、使い捨てのスリッパは持っていっても良さそうです。なくても、船内の売店で売ってはいるんですが。

エントランス。テレビは昼間だとBSのメジャーリーグ中継を流していた。
案内の電光掲示板はタッチ式

ちなみに、船内の電波状況ですが、決して良くはないです。陸地に近い時は携帯の電波が入りますが、遠ざかると入らなくなります。船内にはフリーWi-Fiがありますが、1回30分で使えるのは5回まで。使いどころを考える必要がありますし、基本的に暇を持て余すので携帯の電波を使わない暇つぶしを持っていくことをオススメします。Switchとかアマプラダウンロードしておくとか。本は酔うので、あんまオススメしません←

1か所だけあるコンセントのあるブース。ここが一番電波が入るようで、昼間はパソコン繋いで仕事している人もいた。
船内施設の営業時間。レストランの営業時間が短く、ここを逃すとご飯の選択肢が急激に狭まる。
売店。飲み物、お酒、軽食、アイス、お土産が売ってる。現金とクレジットカードが使える。
飲み物とお酒の自動販売機。現金オンリー。
カップヌードルの自販機もあるが、電子レンジはない。
両替機があるので、大きいお札しかなくても安心
大浴場。サウナもあるし、波が高くなければ露天風呂も使える。シャンプー類は備え付けてあって、タオル類は売店で300円でレンタルできる。
スクリーンルーム。Yogiboが置いてあって、一日に何回かプラネタリウムと映画の上映があるが、基本的にはみんなYogiboでダメになっていて寝てて、誰も観てない←
レストランは空いてるところに座って、置いてあるタブレットから注文するシステム。
生ビールサーバーもある
有料ドリンクバーはサントリー様のもの
夜食の刺身盛り合わせ(1,500円)。醤油の種類が選べる。
朝食のカレー(900円)。この日はたまたま金曜日だった。
昼食の明太バターうどん(800円)。昼は申し込んで抽選に当たれば、デッキでバーベキューもできる。
会計もセルフ式。現金とクレジットカードが使える。

フェリーの醍醐味と言えば、やはり何といっても雄大な大海原の景色。東京九州フェリーはフェリーの中でもかなり速度が速いらしいのですが、それでもじっくりと景色を楽しむことができます。

デッキ
フォワードサロンから秋晴れの午後
夕日
中秋の名月

そんなこんなで船内でのんびり過ごしているうちに、フェリーは順調に九州へと近づき、そして定刻通り21:00に新門司フェリーターミナルに到着。新門司からは無料の連絡バスが出ていて、門司駅を経由して小倉駅まで送迎してくれます。定刻通りにいけば、門司駅には21:30頃、小倉駅には22:00前には着くことができます。

タクシーは基本いないので、車やバイクじゃない人はこのバスしか移動手段はない

2023年9月29日 22:00 小倉駅

さあ、やってきました福岡県。早速、名物を頂きに行きます。小倉駅の駅ビルには博多ラーメンの名店Shin-Shinがあり、24時まで営業してます。オススメは小倉店限定で頼めるラーメンと餃子or半焼きめしと1ドリンクがセットになって1,450円の、スペシャルセットです。

さて、小倉から博多に向かうことに。小倉-博多の移動手段は大きく分けて3つ。1駅15分で着く代わりに最低2,160円かかる新幹線か、1,310円で行ける代わりに1時間以上かかる在来線か、1,350円で行ける代わりに1時間半かかる高速バスか。

今回、私は在来線特急を使うことにしました。JR九州には九州ネットきっぷという割引サービスがあって、これを使うと指定席でも小倉-博多が1,470円、在来線に160円プラスするだけで特急列車に乗ることができるのです。
このサービス、無料会員登録したネットから申し込んだら、駅の券売機で切符を受け取る必要(券売機が混んでると詰む)があるのですが、それでも当日のギリギリまでこの値段で買えるのは魅力的。Jサポがよく使うであろう、博多-鳥栖も普通運賃にプラス270円で特急列車に乗ることができます。

今回乗ったのは特急かささぎ号。小倉から博多まで50分はかかるが、空いてる特急列車でゆったり移動できた。

博多に着いたら、ホテルに向かうことに。今回の宿は博多駅筑紫口から徒歩10分ほどのところにあるホテルWBFグランデ博多。ここは星野リゾートが買い取ったシティホテルで、露天風呂付きの大浴場がついているだけでなく、部屋によっては露天風呂が部屋に付いているという都市型ホテルにしては珍しいタイプのホテルです(普通の部屋に+3,000円くらいで泊まれる)。

スーペリアダブルルーム
部屋付きの露天風呂。温度も調節が効く。

2023年9月30日 11:00 博多駅

翌朝、ホテルをチェックアウトして、遅めの朝食兼ランチに向かうことに。向かったのは博多名物のもつ鍋が頂けるおおやま。アビスパ福岡のスポンサーでもあり、博多駅周辺はもちろん全国にお店があります。カウンター席がある店も多く、1人でもつ鍋を食べるにもハードルが低いお店です。

土曜のランチタイムだけあって、博多駅の駅ビルであるKITTEに入っている店は行列ができていましたが、同じく駅直結の地下街である博多1番街にあるお店には待ち時間なしで入ることができました。

おおやまのランチタイムでは、もつ鍋と締めのご飯かちゃんぽん麵、さらに明太子などが加わった定食がメインで、そこにお金を払うと馬刺しや酢もつが加わったセットにすることができます。

腹ごしらえも終えたところで、スタジアムへ。アビスパ福岡のホームスタジアムであるベスト電器スタジアムの最寄駅は福岡空港駅。福岡空港は博多から地下鉄で2駅という近さがなんといっても魅力です。

福岡空港からスタジアムまでは、約30分かけて歩くか、シャトルバスを使うか、タクシーに乗るか。タクシーだと大体1,500円あれば着きます。
ちなみに、スタジアムの飲食売店は完全キャッシュレスなので注意です。

2023年9月30日 18:00 福岡空港

さて、試合が終わって福岡空港から飛行機に乗ることに。いつもは迷わず羽田行きの飛行機に乗るんですが、今回は寄り道して帰るのでこちらの飛行機に乗ります。

フジドリームエアラインズ(FDA)は清水エスパルスの親会社である鈴与が経営する飛行機会社で、静岡や名古屋といった中部地方の空港と全国各地を結んでいる便を運航しています。福岡空港からは1日4往復富士山静岡空港への便が出ています。運賃は日によりますが、大体20,000円前後といったところです。全座席エコノミーですが、LCCではないので座席選択や手荷物預かりに目立った制限はなく、機内ではドリンクサービスも受けられます。

福岡空港から富士山静岡空港までは約1時間半のフライト。富士山静岡空港は初めて利用します。昼間で天気が良ければ、飛行機からも空港からも富士山がよく見えるそうなんですが、夜のフライトだったため真っ暗でした…w

富士山静岡空港は近くに鉄道駅がないので、公共交通機関でのアクセスはほぼバスしかないです。バスは路線バスや送迎バスの形で、静岡駅や藤枝駅、掛川駅と各地に出ているのですが、今回は浜松駅近くまで向かいたいので乗合のリムジンタクシーを使うことにしました。

リムジンタクシーは予約制で前日の正午にまで予約が必要です。料金は一律で2,600円。自分はネットから予約して、ホテルまで送迎してもらうことにしました。

利用者が多いと、空港からハイエースで区役所まで送迎してもらい、そこから別のタクシーに乗り換えて目的地まで送迎してもらう仕組みらしいのですが、この日は乗ったのが私しかいなかったので、結局普通のタクシーで目的地まで送ってもらうことになりました。

浜松で泊まったのは、浜松駅から徒歩10分ほどのところにあるルートイン浜松駅東露天になっている大浴場付きでした。

シングルルーム

2023年10月1日 10:00 浜松駅

翌朝、浜松駅のコインロッカーに大荷物を預けた後、向かったのは駅前の遠鉄百貨店。ここには言わずと知れたあのさわやかが入っていて、浜松地区では断トツで駅チカのさわやかなわけです。

さわやかのオープンは11:00(土日祝は15分くらい早まる)なんですが、番号札を受け取れる受付開始はデパートがオープンする10:00から。なので、そこに合わせて行ったのですが、それでも取れたのは2回転目の番号。恐るべし…。

駅周辺で時間を潰したのち、いよいよハンバーグとご対面。私はいつもげんこつハンバーグのオニオンソースで頼んでます。何回も行ってるけど、このオーソドックスが一番美味いし、それ以外頼む勇気ないし←

げんこつハンバーグ

ハンバーグに舌鼓を打った後は、移動してヤマハスタジアムで、ジュビロ磐田-V・ファーレン長崎を観戦。ヤマハスタジアムは1年に1回は行っておきたいくらいには良いスタジアムだと思ってます。

2023年10月1日 17:00 再び浜松駅

試合が終わった後は、20分ほど歩いて御厨駅へ向かい、東海道線で浜松駅に戻ります。この御厨駅が出来る前はシャトルバスに乗るためにかなり並ぶことを強いられていたので、そう考えるとかなり便利になりました。

浜松駅に着いた後は時間があったので、浜松駅の駅ビルにある五味八珍へ。五味八珍は静岡ローカルの中華系のファミレスで、浜松餃子が名物。浜松餃子の特徴は円形に盛られていて、真ん中にもやしがあるのが特徴です。

さて、東京に帰るわけなんですが、帰りは高速バスで帰ることに。浜松駅から東京方面に向かう昼間の高速バスは全部東京駅行きなんですが、今回はその手前で降りることにします。

それがこの首都高速の用賀パーキングエリア東京方面に向かう東名高速を使う高速バスに乗った時は、運転士さんに事前に伝えて、PAが混雑してなければ、この用賀PAで降りることができるのです。

PAで降りた後は、専用の階段を使ってPAの外に出て、近くの東急田園都市線の用賀駅を目指します。PAにあるトイレや自販機は使うことができますが、PAの外に出ると戻ることができません。PAから用賀駅までは徒歩5分ほどで案内に従えば、あっという間に着きます。田園都市線沿線ユーザーや首都高が渋滞していて時間がかかりそうな時は有効な回避策になるはずです。

というわけで、今回の遠征記はこれで終わりです。長距離フェリーは20年以上ぶりに乗りましたが、久々に乗ると面白いですね。ほかにも色々と役に立つのか立たないのか(たぶん立たない)わからない情報ばかり詰め込んで書きましたが、楽しんでもらえれば何よりです。

では、また。

遠征費とスタグル代に充てるので、恵んでください