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【TAKEFUのはてな?】癒布シリーズ

前半では、癒布シリーズの2024年の3種類の新製品について、相田社長にインタビューしました。

インタビューの後半では、そもそも何故癒布はこんなにも暖かく、肌触りが良いのか?という解説をして頂きます。





癒布のコンセプト



次は、癒布製品自体について、何故こんなにも気持ちよく暖かいのか?その秘密をお聞きしました。


―癒布は、どういうコンセプトで作ったのでしょうか?―

「やはり、秋冬用に暖かい生地を作りたい、ということから始まりましたね。10年前くらいだったかな。単純にそれまでにあった生地を分厚くすれば、まぁ暖かくはなるんだけれども、厚くすると重くなりますよね?それが体の負担になる方もいます。だから新しい生地を作ろう、と。考えた末、編み目の粗いガーゼ素材にして重さを軽減し、更にそれを二重にして、服の中に空気層を作ってエアリーな感じにすれば、暖かくなるのでは?と思いました。軽くて、尚且つあったかい。2つのメリットを実現する、二重ガーゼの生地。これを“癒布”と名付けました。」


―この薄さ・軽さからは想像できないくらい暖かいですもんね。他のインナー類と比べても、かなり暖かいです。やはり、空気層がポイントということでしょうか?―

「そうです。癒布をインナーとして着ると、まず皮膚と癒布の間に空気層ができますよね。そして、ガーゼ生地が二重になっているので、その生地と生地の間にも空気層があり、更に癒布の上にアウターを着る場合は、そのアウターと癒布の間にも空気層ができます。つまり、1枚着るだけで、何層もの暖かい空気層に守られることになりますね。空気層が暖かい理由は、TAKEFUだからです。TAKEFUには、肌に触れるとその部分が緩み、内側から暖かくなる、という特長があります。TAKEFUによって体があたたまり、その体温であたためられた生地の空気層に守られている、というわけです。」




―暖かさが循環しているんですね。―

「そしてガーゼ素材だから、とにかく肌触りが優しいでしょう。だから私もね、秋の声を聞く今頃の季節になってくると、早くもうちょっと寒くなってくんないかな?と思います。癒布を着たいから。9月だとまだちょっと暑いんですよね。」


―そうですね。私自身、癒布ワンピースは一年中室内で着ています。長袖類やレギンスは暑いですが、ワンピースは半袖で風も通るシルエットなので問題ないですね。それは防寒用というよりは、肌触りが気持ちいいから着ています。他のものを着て癒布ワンピースを着ると、やっぱり柔らかさが段違いで、とても落ち着くんです。―

「先日行ったお話し会では、『1年中癒布を着てます』っていうお客様もいらっしゃいましたよ。全然暑くないですって。それは和歌山のお話し会で、和歌山には何百メートル級の山がたくさんあるので、そちらにお住まいの可能性もあるけどね。そういう、夏でも夜は涼しくなるような環境であれば、1年中身に着けるアイテムになるかもしれません。その方は『とにもかくにも、この癒布の生地が好きで好きでしょうがないから着てる』と仰ってくださいましたね。」


―TAKEFUの中でも特に癒布のファンだというお客様は、多くいらっしゃいますよね。―
「肌触りが好きだと仰っていただきます。あとはやっぱり、軽くて楽だというのもあるかもしれません。実際癒布のトップスは、TAKEFUのインナー類の中でも一番軽いんですよ。ボリュームは他の製品よりあるのに、不思議ですよね。」




ガーゼ素材の特長


―それも、ガーゼ素材だからでしょうか?―

「そうです。編み目が粗いので、製品のボリュームに対して空気の部分が多く、軽くなるわけです。あとはよく、『着ていないみたい』という感想をいただくことがありますね。『着ていないみたい』ってどんなことを意味するかというと、皮膚が1枚できた感覚だと思うんです。これは癒布だけでなく、TAKEFU全般よく言われますが。例えばスパッツとか、『履いていないみたい』ってよく言われますね。それに加えて、癒布の場合は暖かいんですよね。」


―馴染む感じがありますよね。肌に溶けるような。―

「冷たい感覚がないのも大きいかもしれませんね。TAKEFUは水分含有量が多いので、触れると一瞬ひんやりする製品が多いんです。その水分を体温で温めることで、結局は暖かくなる、という構造です。もちろん癒布もTAKEFUなので水分は含んでいますが、ガーゼ生地には、即座に水分を乾かすという特徴もあるんです。ふんわりして、体にベタっと蒸れることもない。表面にちょっとした毛羽があるのも、蒸れない要因になっています。冬場着こんで、室内で汗ばんだとしても、不快な感じになりにくいですね。『癒布の着心地が好き』というお声は、こういったところから来てるのかなと思います。」


―冬場も、暖房で汗ばむことがありますもんね。汗で服が濡れてしまうと、寒い場所に出た時にそこから冷え込んでしまうことがあるので、それを避けられるのは大きいです。―

「私は冬になると毎日癒布を着るので、洗い替えがなくなってしまうことがあるのですが、そんな時は洗濯して脱水した癒布をそのまま着ちゃって、自分の体温で乾かしてます。脱水しただけでも、水切れがいいからそのうち乾いちゃうの。」


―それは驚きですね!その通り真似しようという方は少ないかもしれませんが…(笑)、癒布の乾きの良さがよくわかるエピソードです。お話を聞いていると、やはり癒布は肌に直接触れるとより良さが分かるのかな?と感じますが、いかがでしょうか。―

「私は趣味で雪山に登る時、マイナス20°ぐらいの世界に行くわけですが、必ず癒布を着ていますね。癒布を着て、その上にMen’s長袖Tシャツを着ます。ただ長袖Tシャツはピタッとしているので、癒布の上に切るとちょっともぞもぞするんですよね。厚い生地の上にぴったりとしたものがくるから。だから長袖Tシャツを着て、その上に癒布を着ることもあるのですが、体がね、『癒布に直接触れて欲しい。』って言ってる感じがする(笑)。もちろん長袖Tシャツ自体の着心地もとても良いのですが、気分によってね。その時々の用途や寒さに応じて、色々と試してみていただければと思います。」




―そうですね。私は一番寒い時期、ソフトフィットインナーの上に癒布を着て、更にアウターを着ることが多いのですが、最近の冬が暖かめなのもあって、汗ばんでしまうくらい暖かいんですよね。今回のお話を聞いて、癒布1枚だけでもかなり暖かいのでは?と感じたので、今一度、試してみたいなと思います。―

「癒布の空気層にある熱を逃さないように、上からアウターでちゃんとガードできれば、インナーは癒布1枚だけでもいけちゃうかもしれないですね。色味にも拘っていて、アウターで着る方も多いアイテムなので、季節や気分に合わせて、色々な使い方をしてみていただけたら嬉しいです。」




今回は、癒布シリーズの新製品、そして癒布の生地について、インタビューしました。

私は人並み以上の寒がりなのですが、TAKEFUを知り、癒布を身に着けるようになってから、寒さに耐えられないような日が格段に減ったような気がしていました。

今回、あたたかさの理由をきちんと知れたことで、製品への信頼が増し、これからはより積極的に使っていきたいなと感じています。

それは冬への恐れを緩和することにも繋がり、生活上、とても大きな変化をもたらしてくれそうです。

新色の2色は、写真で見る以上にたくさんのニュアンスが含まれていて、明るさもありながら落ち着いた、とても美しい色です。

これまで発売された色と比べても、より幅広い世代の方にフィットするような爽やかさがあるのが、今年の2色の特徴かなとも感じます。

また、今回ご紹介した新製品以外にも、癒布シリーズには様々なアイテムがございます。

癒布がお好きな方はもちろん、まだ使っていないという方こそ、是非、この優しい暖かさを体感してみてください。




インタビュアー・みー

1992年生まれ。  TAKEFU専門ショップ“eau”勤務。趣味は宝塚観劇、旅行、食事、ラジオなど。
  

癒布シリーズ


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