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【TAKEFUのはてな?】癒布2024新製品

今秋、大大大人気の癒布シリーズから、新製品が誕生しました。

癒布長袖ボトルネック』の新色が二色。

癒布長袖ボトルネック』『癒布長袖ラウンドネック』のL-LLサイズ。

そして新しい製品、『癒布ナイトキャップ』。

この3種類の新製品について、相田社長にインタビューしました。

また、インタビューの後半では、そもそも何故癒布はこんなにも暖かく、肌触りが良いのか?という解説もございます。

TAKEFUの中でも特に人気が高い癒布シリーズについて、是非お見知りおきください!





癒布長袖ボトルネック新色


―まずは、『癒布長袖ボトルネック』の新色について教えてください。―

「待望の、ボトルネックの新色が出ますね。まずこれまでの色をおさらいしてみると、“深煤竹(みばいちく)”・“薄霧(うすぎり)”はシンプルなグレー2色で、ずっと定番ですよね。“野葡萄(のぶどう)”という紫っぽい色も、最初はシーズン限定の予定でしたが、あまりにも好評なので作り続けています。この3色はボトルネックだけでなく、様々な癒布製品になっていますね。あとは、2022年に“紅葉風(もみじかぜ)”という、まさに葉っぱが紅葉で赤く染まったような、クリスマスカラーのような、深い赤色が出て、そちらも人気でした。その“紅葉風”以来の新色になりますね。」




柘榴


―“柘榴(ざくろ)”と“碧映(あおば)”ですね。まずは“柘榴”について、教えてください。―

「暖色だと、“紅葉風”が出るずっと前に、“紅樺”という赤色があったんですけど、今回の“柘榴”は、その“紅樺”に近い色かもしれません。ザクロって赤っぽい色の中に、オレンジだったり、もうちょっと渋い赤だったり、黄色っぽかったり、いろんな色が混ざってるんですよね。そんなザクロの印象を受け、名前をつけました。 」

―全体のイメージはとても明るく、あたたかみのあるオレンジ色ですね。ベタっとオレンジ一色なのではなく、よく見ると様々な色が入っていて、まばらになっているのが素敵です。―

「“杢糸”という、1本の糸の中に何色も入っている糸で作っています。赤や黄色や、青っぽい色とか、5色くらい入ってるかな?糸を染める時、メインの色の対となる、“対色”を補色としてちょっと入れると、逆にメインの色が引き立つんです。柘榴の場合は、青色とか。一見するとあるようには思えない色が奥に入っています。そうすることで、目立たせたいオレンジ色が表に出る。そういった深い構造になっていますね。」


―様々な色の糸を混ぜて織っているわけではなく、糸自体に様々な色がついているということですね。―

「そうです。まず繊維を赤や黄色や青など、各色に染め、それぞれの色に染まった繊維を混ぜて、そこから一本の糸にしていく。その糸をまたバラバラにして繊維の状態にし、混ぜて、糸にする。それを繰り返していくと、練れて、満遍なく混ざったような自然な色の糸になっていきます。一色だったら、繊維を染めたらもう完成ですが、その作業を3回~5回ぐらいやっているわけです。手間がかかってますね。」


―だから人工的な跡を感じない、自然で優しい風合いになっているんですね。―

「糸自体がカラフルで、混ざり方によって様々な色合いになっているので、当然服として完成したものも、1枚1枚、仕上がりは全部が違いますよ。同じ“柘榴”の色で全体の印象は同じでも、細かく見ると、黄色っぽい部分や赤っぽい部分のバランスがみんな違う。その楽しさがありますね。奥深さが出るというか。自然の色って、葉っぱ1枚見てみても、緑の濃淡や黄色っぽいところもあったり、それぞれの表情があるでしょう?それと同じですかね。自然の色を再現することにこだわっています。」




碧映


―癒布シリーズは、肌触りの良さやあたたかさなど、実用面での人気が高いですが、デザイン上にもこだわりがあることが分かりました。次に、碧映についてお聞かせください。―

「“紺碧(こんぺき)”という言葉がありますね。この“碧(ぺき)”という字は、“みどり”という読み方もあり、深くあおい色、あおみどりのような色を指します。この“碧”が映えるという意味で、碧映。“アオバ”と読みました。これは、私が考えた造語です。広辞苑にも載っていないと思いますよ。“碧映色”が一般的になって、普通名詞になったらどうしようと思うと夢がありますね(笑)。」


―このボトルネックの色から連想するのにピッタリなネーミングですよね。碧映も本当に綺麗な色で、スタッフ内でも、すぐ売り切れてしまうのでは?と囁かれるほど好評です。これも緑一色ではなく、自然なむらがありますが、柘榴と同じ製法ですか?―

「 そうです。こちらも一本の糸に、緑だけでなく、赤や黄色、茶色等様々な色が入っています。まばら感は、柘榴と比べてもより分かりやすく出ているかもしれないですね。“碧(みどり)が映える”っていうネーミングだと、春とか夏っぽい感じの印象を受けるかもしれません。ただ癒布の製品はやはり秋から冬にかけて、または春先の、ちょっと肌寒い時期を想定しているので、あんまり鮮やかな色を出してもね。周囲の自然に馴染まないことがありますね。だから黄色や茶色も混ぜ、青々しすぎない、秋の葉っぱの色のような美しさを目指しました。」




新サイズL-LL



―次は、ボトルネック・ラウンドネックの、L-LLサイズについて、教えて下さい。どちらも色は深煤竹で、新発売ですね。―

「このふたつについては、これまで以上にゆったり着たい方、そして、男性の方にも着て頂きたいと思い、作りました。スリムな男性たちの中には、これまでのM-Lサイズを着ているという方もいらっしゃいましたが、やはり女性用に作っていますからね。『サイズが合わず、着たいけど着れない』という声が多かった。今までのメンズ癒布といえば、長袖Vネックとレギンスしかなかったので、もう少し選択肢がほしいという声もありましたね。それで今回、L-LLサイズを作りました。それも、ラウンドネックとボトルネック、どちらも!これは私自身、やったー!という感じですね。色は深煤竹で、落ち着いた従来の色なんですけれども、ボトルネックが出るのは特に嬉しいですね。首部分があって、あったかいでしょうね。ラフな感じで着てもらえたらいいかなと思います。私も大興奮の癒布のボトルネック・ラウンドネックL-LLサイズです。」


―最近は男性のお客様も増えているので、要望に合った製品になりますね。―

「私自身、スポーツをやっていたので首が太いのですが、ニットだから着てるうちに広がるし、十分着れそうだなと思っています。またもちろん女性にも、これまでサイズが合わなかった方や、もう少しゆったりとした着心地が好みだなと思っている方には、是非お試しいただきたいですね。あったかい冬を過ごしてください。」

―この深煤竹も、先ほどの柘榴や碧映と同じような染め方ですか?―

「そう。だからグレー1色じゃないでしょ?少し青っぽいニュアンスがあるんですよね。あんまり冷たい色にはしたくないから、暖色も奥の方に忍ばせて。濃いグレーをあたたかい感じに見せています。」



癒布ナイトキャップ


―最後に、ナイトキャップですね。これまで癒布の帽子だと、ワッチキャップがありましたが、違いはありますでしょうか?ー
「これはまず被ってみていただいて、率直な感想を聞いてみてもいいですか?見た目は似ていますが、着け心地は大きく違うと思います。」 


―(ナイトキャップを被り)着け心地がすっきりしていますね。伸縮性があって、フィットする感覚があります。かつ、締めつけ感は全くない。軽いですが、守られてる感じがあります。ワッチキャップの方がゆるくてふわふわしていますが、こちらも頭がしっかり守られるような、別の気持ちよさがありますね。―

「ワッチキャップの方がゆるいですよね。あとはワッチキャップは二重になってるから、分厚くて、よりあたたかく感じるかもしれません。ワッチキャップは、被るととにかく気持ちよく、頭が緩んで楽になるという声もあり、そのため防寒用に外で身に着けるだけでなく、寝る時に着けるという方も結構いらっしゃるんですよね。ただゆるゆるなので、『被って寝ていると、いつの間にか脱げてしまう』という意見も多くて。ナイトキャップはその点、フィット感を増しつつ、癒布の心地良さで脳をゆるめられるようになっているかと思います。」


―頭上がボタンで留められていて、かわいいですね。―

「デザイン上、ただ縫製するだけでは味気ないので、ボタンがありますね。すっきりしたデザインで、家で身に着けていてもかわいらしい感じになるんじゃないかな。」



癒布シリーズから出る、ボトルネックの新色、ボトルネック&ラウンドネックの新サイズ、そして新製品ナイトキャップについて、詳しくインタビューしました。

次は、癒布製品自体について、何故こんなにも気持ちよく暖かいのか?その秘密をお聞きします。



インタビュアー・みー

1992年生まれ。  TAKEFU専門ショップ“eau”勤務。趣味は宝塚観劇、旅行、食事、ラジオなど。  


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