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ジャパンスタンダートカップ:『ダスクモーン:戦慄の館』の雑感

序文

やあみんな、武えのきだ。

昨日今日の二日間、プレイヤーズコンベンション静岡2024でジャパンスタンダートカップが開催された。ダスクモーン発売後初のスタンダードの大型大会で、これからのスタンダードを占う大会だから注目していた人も多いんじゃないかと思う。

僕も暇を見つけてはYoutube中継を見ていたので、今日はジャパンスタンダートカップに関する雑感を書いていきたい。あくまで雑感なので、全体を網羅していなかったり項目の粒度が揃ってなかったりするけど、そのあたりはご寛恕いただけると嬉しい。

目次


メタゲーム

マジック:ザ・ギャザリング 日本公式ウェブサイト https://mtg-jp.com/coverage/pcshizuoka24/article/0038179/ より引用

プレイヤーの多くが一番に注目するであろう項目がメタゲームだね。僕も正直ここが一番気になっていた。

果敢が最大勢力だったのは感覚的に納得できるね。注目度が高いデッキだから徹底的にメタられるんだけど、メタられてもなお、それを乗り越えられるくらいの爆発力のあるアーキタイプだと、MTGアリーナで対戦して感じたよ。

版図ランプはもうちょっと少ないのかな、という気がしていた。序盤のタップインが多くなるデッキなので、果敢デッキにどうしても不利だと思うんだよね。版図ランプを採用した人は果敢に強い白単トークンが多いメタゲームになると予想していたのかもしれない。

スプリッター・コンボが2.1%しか居なかったのには結構驚いた。狙いが明確だから、対戦相手が対処しやすいのかもしれない。果敢用のバウンスが永劫の活力にも刺さってしまうのが痛かったりするのかな?

あとはアゾリウス眼魔が多いのも意外だったね。サイドボードから入ってくる墓地対策がキツそうなデッキだからどうかなと思っていたんだけど、デッキリストを見る限りでは、サイド後は墓地対策されてもそれほど影響を受けない僧院の導師で戦うプランのようで、なるほどと思わされたよ。

ゴルガリ・ミッドレンジも版図ランプに弱いので数は少ないんじゃないかと予想していたけど、実際には全体4位の5.8%がゴルガリ・ミッドレンジだった。果敢に弱い版図ランプは上位に上がってこれないと見ての採用だったのかもしれないね。

全体として色んなデッキが存在していてワクワクするメタゲームだなと感じたよ。それだけ今のスタンダード環境はバランスが取れているんだろうね。

ベスト8の顔ぶれ

ベスト8に残ったデッキと採用人数は以下の通りだ。(詳しいデッキリストは公式のページを見てほしい)。

  • ディミーアミッドレンジ:1人

  • アゾリウス眼魔:2人

  • アゾリウス・エンチャント:2人

  • アゾリウス・アーティファクト:1人

  • ゴルガリ・ミッドレンジ:1人

  • グルール果敢:1人

見ての通り、青いデッキ、それもアゾリウスが最大勢力だった。アゾリウスはもちろん有力視されてはいたと思うけど、数ある有力アーキタイプのうちの一つという感じだったから、ここまでベスト8を席巻するとは思わなかったね。

アゾリウスは元々コントロールに長けている色の組み合わせだから、今回みたいな雑多なメタゲームだと安定しやすいのかもしれないね。

この中では僕もアゾリウス・エンチャントは自分でも組んで使ってみた(デッキリストを見る前に組んだので、ベスト8のリストとは細部が結構違う)。精体の追跡者永劫の好奇心のおかげでインスタントタイミングで仕掛けやすいし、カードも引けて打点もどんどん上がるので、使っていて楽しいデッキだと思った。打ち消しの有無やクリーチャーの選定など、プレイヤーの個性も出やすいから、しばらくは色んなプレイヤーに使われる気がするね。

さらっと流してたけど精体ってなに?
見たまんまの強さ
知りたがりの光霊が場に2体居ると青2マナで出せるの犯罪スレスレ

見習いたいプレイング

僕は気が短いし諦めが早くて、投了した後に「ああプレイしたらまだチャンス有ったな……」と後悔することが良くあるので、準優勝された川口哲さんが見せた粘り強いプレイングは見習いたいなと思った。

準々決勝では圧倒的ライフ不利の状況で、僧院の導師から出るトークンでしのぎつつ徐々にライフを詰めていき、最後には傲慢なジンで逆転した。対戦相手の吉田慶太さんのドローが振るわなかったのも大きいんだけど、諦めない姿勢が勝ちを呼び込んだんだと思う。

準決勝でも圧倒的ライフ不利、しかも安らかなる眠りの影響で傲慢なジンが0/4の飛行ブロッカーにしかならない絶望的な状況でやはり僧院の導師のトークンでしのいで、最後には大量に並んだモンク・クリーチャー・トークンのフルアタックで仕留めた。

八面六臂の活躍
さすがヴィンテージで制限カードになるだけはある

決勝では残念ならドローが振るわなかったんだけど、希望を残すプレイングをし続けて、最後はあわや逆転というところまで追いつめた。

まさに「あきらめたらそこで試合終了」なんだなと思ったよ。

感心した採用カード

優勝された小林智明さんのゴルガリ・ミッドレンジで1枚だけ採用されていた鋼と油の夢には唸らされた。

存在を完璧に忘れていた
有ったなこんなカード

クリーチャーへの対応は場に出てからでも対処できる除去札の方が基本的に優れているから、個人的にはクリーチャー対象のハンデスに良い印象が無かった。

でも、今回のメタゲームではクリーチャーがメインの勝ち筋になっているデッキが多いから1マナのアクションとして腐りづらいし、鋼と油の夢は墓地からクリーチャー・アーティファクトを追放できるからアゾリウス眼魔などのリアニメイトへの対策にもなる、ということなんだと思う。環境に合わせたカード採用だなと、ただただ感心させられたよ。当たりまえだけど、大型大会で優勝するような人はレベルが違うね。

見てるだけでもやっぱり大会は良い

動画を見ているだけでも、こういうお祭り感のある大型大会は良いなあとしみじみと思うね。

僕は紙のマジックは基本的にやるつもりは無かったんだけど、こういう大会を見ると、この場に行ってプレイしてみたいなあという気持ちにさせられる。

とはいえ紙でプレイした経験がほぼ無いから、正直に言って、プレイング以前にカードの扱いすら自信が無いんだ。もし紙を始めるとしたら、まずはシャッフルから練習しないといけないね。

それじゃあ、また。

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