あのオマジナイをカードで再現! Ali Baba を発掘する!【MTGイニシエカード発掘隊】
やあみんな、武えのきだ。
今日はアラビアンナイトというカードセットからAli Babaというカードを紹介するよ。アラビアンナイトは1993年に発売されたマジック初のエキスパンションで、その名の通り千夜一夜物語を題材としている。もちろん、カードのAli Babaもあのアリババをモデルにしているってわけだ。
それでは始めていこう。
Ali Babaはマナコストが赤1マナの1/1のクリーチャーだ。前回紹介した狂ったゴブリンは同じマナコスト、同じスタッツでありながらペナルティ能力まで持っていた気の毒なクリーチャーだったけど、もちろん有名なおとぎ話の主人公であるAli Babaは違う。ちゃんとメリット能力を持っているんだ。
そのメリット能力は、赤1マナで対象の壁をタップする能力だ。
ここで言う壁はクリーチャー・タイプのことだね。壁は基本的に攻撃に参加できず、アンタップ状態のまま相手のクリーチャーの攻撃を防ぐ役割を持つ。壁が立っているとクリーチャーが通れなくなるわけだね。
つまりこの壁をタップする能力は、アリババが『開けゴマ』と唱えて洞穴の扉を開けるストーリーを起動型能力として再現しているというわけだ。遊び心溢れる激エモな起動型能力だよね。
この頃のマジックでAli Babaが活躍したかどうかは正直良く分からない。赤マナが続く限りいくらでも壁をタップすることが出来るから、壁を並べて攻撃をしのぐプランのデッキが相手であれば活躍したかもしれないけど、MTG Wikiの該当ページを見ると
とあるので、おそらく活躍しなかったんだろう。もしかしたら、ウィザーズもフレーバー先行でこのカードを作ったのかもしれないね。実際のゲームで活躍させるつもりはなかったような気もする。
でも、遊び心を持ってカードを作ったからこそ、発売から30年経った今見ても面白いカードに仕上がったんじゃないかな。こういうカードがあることがマジックというカードゲームの豊かさだよね。
ということで、今日はAli Babaを紹介させてもらった。
アラビアンナイトにはまだフレーバーたっぷりのカードが沢山あるけど、はりきって紹介するとすぐネタ切れになっちゃうから、それはまた別のお話とさせて頂くよ。
それじゃあ、また。
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