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新型コロナクラスター対策専門家が伝える「新型コロナクラスター対策用語定義」


1人の編集者として、コロナウイルス関連で何ができるかを考えたとき、それは、正しい情報を多くの人に伝えることだと考えました。ほんとうに新型コロナウイルス対策に日々取り組み続けてくれている専門家には頭が上がりません。

こちらで共有されている新型ウイルスに関する言葉の定義です。きっと、どれも正しい知識ばかりだと思います。一目で見れるように、まとめておきましたので、参考にしてみてください。どんどんツイートが増えるたびに追記していきます。

『基本再生産数』とはー
免疫が全くない集団で、一人の感染者が生み出す感染者数の平均人数を言います。

『実効再生産数』とはー
ある時点で、一人の感染者が生み出している感染者数の平均人数を言います。対策の実行度合いや集団の免疫状態で変化します。

『ロックダウン』とはー
ある地域に感染者が多く発生した時の対策として想定される、特定の地域に対して行う外出や移動の制限などのこと。
北海道では、2月28日に、知事が全国で初めて緊急事態を宣言し、「週末の外出自粛」などを要請することで、感染拡大防止に寄与しました。

『オーバーシュート』とはー
爆発的な感染者の増加のことをいいます。2〜3日で累積感染者数が倍増するようなスピードの感染者数の増加が継続的に続く状態をいいます。
このような状況では、外出や移動の制限など速やかな対策が必要になります。 

『濃厚接触者』とはー
感染した人との距離の近さと時間の長さなどで、総合的に判断されます。
濃厚接触かどうかを判断する上で重要な要素は二つあり、➀距離の近さと➁時間の長さです。必要な感染予防策をせずに手で触れること、または対面で互いに手を伸ばしたら届く距離(目安として2メートル)で一定時間以上接触があった場合に濃厚接触者と考えられます。
新型コロナウイルス感染症対策専門家会議では、対面で人と人との距離が近い接触(互いに手を伸ばしたら届く距離で2メートル程度)が、会話などで一定時間以上続き、多くの人々との間で交わされる環境は感染を拡大させるリスクが高いとされています。

『保健所の聞き取り調査』とはー
新型コロナウイルス感染者と診断されると、保健所が以下の2点を調べます。
・どこに行っていたか(行動調査):感染した原因を調べる
・誰と会っていたか(接触者調査):感染の拡がりを防ぐ
接触者調査は、発症した日以降、診断確定日までの間に「濃厚接触」した人を特定していきます。
行動調査は、発症した日から2週間をさかのぼり、行動歴や接触歴を調べ、新型コロナウイルスに、いつ、どこで、誰から感染したかを特定していきます。

『メガクラスター』とはー
クラスターの中の感染者数が50人以上になると「メガクラスター」と呼びます。

『孤発例(こはつれい)』とはー
感染源が特定できない感染者を「弧発例」といいます。弧発例が増えるとその地域で感染の連鎖が気づかないところでおきている可能性が高くなります。
それは感染者が爆発的に増加するリスクが高まっていることを示します。

『クラスター』とはー

新型コロナウイルスが、ヒトからヒトへと感染する時には、共通の感染源(ヒト、場所、時間等)があります。保健所の聞き取り調査から特定していきます。共通の感染源を持つ5人以上の感染者の集団を「クラスター」と呼びます。
クラスター対策班は、保健所の調査からクラスターの発生を特定します。

『ばく露』とはー
新型コロナウイルスにさらされること。
感染者と接して、感染者からの飛沫に含まれる新型コロナウイルスにさらされること。

『期待値』とはー
予測される値には幅があります。一週間後の感染者数の期待値は、一週間後の予測の幅の平均値のことを言います。

『緊急事態宣言』とはー
宣言が首相から発せられたら、政府対策本部長が、区域と期間を定めます。
その地域の長が、緊急事態措置を実施します。

最後に

あたらしい用語解説のツイートが出れば、こちらに追記していきます。是非、正しい言葉の理解をみなさんにしてもらえれば幸いです。ぼくも現段階で全ての言葉を正しく理解しているわけではないですので、みんなで学びましょう。そして、不要不急の外出はほんとうに避けましょうね。日本全体で頑張って、コロナに打ち勝ちましょう。


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