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切ない恋愛を重ねたあなたと語りたい私的映画三作


生きている中で、誰もが一度は「タラレバ」を感じたことがあるのではないだろうか。

人生の大きな分岐点についてとまでは言わなくても、ランチで迷ったメニューがハズレだった時や、電車ではなく車での移動を選んで道が超渋滞していた時など「ああ、あっちを選んでおけばよかった」と思うことはあるだろう。

私たちは日々小さな選択を重ねながら生活を続けている。ちなみに私はかなりの優柔不断人間なので、選択と同じ数くらいタラレバを感じている。

その中でも「恋愛」は、自分の選択に対して最もタラレバを感じるライフイベントだと思っている。

「恋愛」の捉え方は人それぞれだと思うが、自分の場合、結婚した時よりも衝動性の高い行動や感情が多かった気がする。その分過去の終わった恋愛を思い出す時、楽しかったことよりも「あの時ああしていればこうだったのかな」と振り返ることが多い。(この結婚も将来何かのはずみで終わりを迎えたら同じようなことを思うかもしれないが)

だから、恋愛映画は、当事者的な目線よりも、メタ的思考でタラレバを描かれているものに感情移入してしまうことが多く、ついつい涙腺も緩んでしまう。ここでは勝手に私的泣きの三作を紹介したいと思います。


1. エターナル・サンシャイン(2004)

かなり好きな作品で、サントラも擦り切れるほど(昭和の表現)聴きました。

ただの恋愛映画というよりは、SF(少し不思議)味があってその設定も最高で大好きなんですが、そうそう、恋愛始めってこんな感じだよなー、数々のキラキラした思い出、重なり合う価値観、私たちめちゃくちゃ合ってる!・・からの些細なすれ違い、喧嘩があるあるすぎて。特にケイト・ウィンスレットのぶっ飛んだ髪色、キルスティン・ダンストの劇中のはっちゃけぶりなど、女性のキャラクターも大好きです。劇中の演出とラストのギャップで当時映画館で劇泣きしてしまい、しばらく席を立てたなかった記憶・・。


2. ラ・ラ・ランド(2017)

ラ・ラ・ランドについては近年の作品ということもあり、考察やレビューも山ほど出ているので、今更私が何を言うまでもないのですが、ラ・ラ・ランドはミュージカル映画というよりは、溢れ出す感情の高まりを音楽で表現した恋愛映画として観た方が私はしっくり来ました。

切なさやタラレバは、恋愛していたパートナーと道が離れていれば離れているだけ増幅されます。

そういう意味でこの映画はもうこれ以上にないほど切なさ増幅MAXで、終盤崩壊する涙腺を止めることができませんでした。


3. マチネの終わりに(2019)

これはもう「一生に一度でもこんな恋愛してみたい」と思ってしまう、珠玉の恋愛映画でした。

四十代が「独特で繊細な年齢」というのは本当にその通りで、二人が惹かれ合う要素の一つだったのではないかと。

そんな二人なので、二人に待ち受ける数々の試練や時間も含めて、すべてが運命という気持ちになります。

福山雅治さん、石田ゆり子さんはもちろん、俳優の皆さんの演技・表情がとても素晴らしいです。その演技だけでも観る価値があります。











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