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終わらない

こうやって毎日テキストを打っているのは、自分のテキスト能力を向上させるためでもあるんですが、それだけでは物語は作れないのですよね。

マンガもそうだけど小説も物語っていうのは、ある程度内容がまとまってないと書きはじめられないというか…読み切り一本と考えた場合主人公を登場させて、事件が起きて、解決してオチ。「序破急」とか「起承転結」みたいなものがないと落ち着きが悪いなぁと感じるわけです。

こうやってテキストを打っている間も、このテキストはどこに向かおうとしているのか考えながら打っているのですが、物語となるとまず主人公やある程度の脇役が必要で、彼らの性格(キャラクター)が物語に上手く浸っていなければならないわけです。

それがうまくいくと単純な筋運びでもなんとなく面白くなってゆくから不思議なものです。

場合によっては、オチの目眩ましまでしてくれるので、キャラクターはとても大事です。

あ、最後の最後になって「実は二重人格でした」とかっていう設定だけじゃあダメですよ。ちゃんとそれと分かる前フリ(伏線)が必要です。

例えばM.ナイト.シャマラン監督の「シックス・センス」は、色々言われますが、ちゃんと主人公の行動で材料は撒いてあるわけです。
その前にジェリー・ザッカー監督の「ゴースト ニューヨークの幻」という作品が「幽霊をエフェクト無しで撮る」という演劇や過去の映画であれば当たり前だった手法で作品を成立させていたから、観ている観客もどう捉えていいのか分からないという奇跡的な環境の前フリもあって話題になったんじゃないかなと個人的には思ってます。

ボクはマンガではいま「イップス」状態にあります。

元セントルイス・カージナルスの田口壮さんの日記で知ったのですが、ショートバウンドのボールを投げてしまうのではないかというイメージがカラダを緊張させ、さらにプレッシャーとなってボールを投げるのが怖くなり、本当に投げられなくなってしまうのだそうです。

25年間エロ漫画を中心に色々描いてきましたが、今年の4月に読み切りを上げたあとネームに手がつけられなくなり、毎日がダルく横になってばかり。時々頑張って机に向かうのですが、出るのはため息ばかり。

ネームを書こうと字を書こうとすると、焦ってしまって上手く書けない、消しゴムをかける、また書く、上手く書けない…すると「こんな字を担当さんは読めないのではないか?」と気になり、さらに絵を描いても今までサラッと描けていたはずの◯が描けない。アタリを取るためのラフでも気になってしまって…

スマホ配信の作品の印税とみなみ先生と共著の小説があるおかげで、なんとか暮らせていますし、担当さんも「待ちますから」と言ってくれて8月になんとか24枚仕上げたのですが、その9月、いま10月の半ばですがネームがまだ半分。だから全然終りが見えない。

ネコ4コマまんがも3回休んでいます。


心療内科にも以前通ったことがあるのですが、いろいろ相談したら「僕らの仕事は薬を出すことですから」と素気無く言われ「あ〜そうですか。だったらもう来ましぇん!」と心のなかで怒鳴ってドアを閉めました。

もうどんどん医者嫌いに拍車がかかっています。(心療内科に通うということをスラっと言えるくらいには、良い世の中になったとは思ってますけど)

とはいえ思考ができないというわけでもなく、小説のキャラクターや筋運びや設定は、みなみ先生と会話しているうちに出てくるわけです。

単純に心が疲れているのか、それとも読者さんには悪いけどエロ漫画を描くことに飽きちゃったのか、いやもっと売れるエロ漫画を描かないといけないんじゃないか、などいろいろ考えてしまい、今のところ田口選手の言う「イップス」というやつんじゃないかなぁと考えているわけです。

あ!そろそろオチが「イップスセンス」なんじゃないか?って思い始めてるんじゃないですか?

違いますよぉ!〜実はいまウチに一台だけあるWindowsマシンのアップデート中なんですよ、それもWindows7から勝手に10になるやつ!


コレが何時間経っても終わらないんだ…



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