僕の新型ウイルス対応【心をやられないために】

在宅ワークを本格化して数週間。意外ときついです。

「通勤がないからむしろ楽だろう」
「これからはテレワークの時代だ」
「効率的!」

などと楽しみにしていた日もあったけれど、正直なめていましたね。こんなの続けられないかも。精神的にまいってしまいました。

本当の原因は

原因は運動不足? 気分の変わらなさ? 雑談がない寂しさ? それもあるでしょう。じゃあ運動不足を解消するためにこれをやればいい、雑談はこうすればできる、・・・全部試してみたけど、小手先にすぎません。サプリメントを飲めば食事しなくていいというのと同じで、解決になりそうで実はならないのです。

そもそも問題はそこなのか? 棚卸をするかのように、なぜきついのかよく考えてみたら、気がつきました。本当の原因はたったひとつです。そうです。ようするに例の新型ウイルスが怖いのです。自分や家族が感染したらどうしよう、という不安。そこが未解決だから気が晴れないし、行動が抑制されてつらいのです。別に在宅ワークのせいじゃなかった。

知れば知るほど不安になる

人間、知らないことは怖いこと。だったらよく調べれば不安は消える。最初はそう考えました。自宅だから、ネットもテレビもある。常になんらかの情報にふれることができます。おかげでずいぶん詳しくなりました。でも結果は? 詳しくなっても安心はできず、むしろ不安が増しているような気がします。気にするからもっと気になるようになる。これも解決策としては不十分でした。

ところで、情報をたくさんみていると、どうやら楽観説(気にしなくて良い!)と、悲観説(もっと危機感を持て!)があります。どちらが正しいのでしょうか? 

楽観説の魅力

楽観説は主に「致死率」の低さを根拠に、そんなに気にしなくて良いのだといいます。なるほどたしかに新型ウイルスの統計的な致死率は相当低く、年齢によってはさらに低いという情報もあります。そもそも、インフルエンザでも毎年1万例もの関連死があるなんて、恥ずかしながら僕はこれまでまったく知りませんでした。意外と多いんですね。

今のところ新型による死亡例は(インフルエンザと比べると)少ないといえるから、相対的に脅威がかなり小さく思えます。実に魅力のある説です。もはやこれにすがって、安心してしまいたい。

悲観説のリアル

ところがです。海外の悲惨な事例が次々に情報として伝えられるようになると、楽観説は僕の中で完全に吹き飛びました。致死率が低いから大丈夫だと思おうとしていたら、イタリアでもニューヨークでも「最初はそんな感じだった」と言うのです。「なにを油断しているんだい。それは序章にすぎないのだよ」、と。

実際に起きていることだけに強烈でした。そして、なぜ日本と諸外国とで、(今のところ)死亡者数の差がこんなにうまれているのか、誰にも説明ができない。ゆえに「日本も同じようになる」。事実から導いていることもあって、抜群の説得力がありますよね。

→ 差の説明として、BCG説(日本は結核の予防接種が徹底していたおかげで、ある程度免疫に近いものが獲得されている、といった説)に飛びついたときもありましたが、これもエビデンスが得られるには(おそらく年単位の)時間がかかります。

今のところの僕の対応

今を冷静にみている楽観説。事実をもとに将来を予測する悲観説。どちらも正しく思えて混乱し、不安という振出しに戻っただけの気がします。とにかくなにかにすがりたくなってきてしまう。こういうときになんか買わされたりしちゃうんだろうな。まずい状況です。人間がかかえられる不安には限界がある。僕はそう思います。なにか軸となるセオリーがないと、きっと不安で気が変になってしまう。

そこで、僕はこう考えることにしました。病気にかかる前と後とで考え方を変えようと。つまり「感染するまでは悲観説を、もしも感染した後は楽観説を信じる」と決心したのです。

かかるまで悲観説 かかったら楽観説

これなら、油断して予防をおこたる心配はありませんし、不運にも感染したときの心構えを持つこともできます。ただの掛け声だけではいやなので、具体的行動に落とし込むことにします。まず「かかる前」というのは予防の段階ですから、とにかく手洗いと接触回避です。そこで、これをカレンダーの上に大きめの字で書いておきます。

以下のような感じ。

手を洗え 
人と会うな

次に、

かかった後というのは治療の段階ですから、もしかかってしまったときのために、自分宛にこんなメッセージも用意。ただしこちらは「今は」使わないので、紙に書いてしまっておきます。

8割は軽症!
すでに退院した人もいる!
医療機関の電話番号は〇〇〇-〇〇〇-〇〇〇だ。がんばれ。

予防の段階と、治療の段階にわけて、それぞれの自分にメッセージを書いておく。予防の段階のはカレンダーの上に。これが今の僕のやり方です。しばらくはこれで不安を乗り切ってみます。

あなたはどうしてますか?(^^)/

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