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借用書をつくってみよう! 金銭消費貸借契約書【ひな形2種/個人間・法人と個人間向き】

会社からお金を貸し付けることになった。親しき間とはいえ、一応借用書を残しておかなければ。

金銭消費貸借契約書のひな型です。会社からお金を貸す。友達にお金を貸す。そんなときは借用証、金銭消費貸借契約書をつくりましょう。実例紹介と使いやすいひな型をつくりました。

金銭消費貸借契約書とは?

会社からお金を借りるなどの融資が発生したら、お互いに証拠を残すために借用書(金銭消費貸借契約書)をつくっておきましょう。個人間などの場合、利息はとらないこともよくありますが、もし利息を設定する場合は利息制限法により、利息の範囲が以下のように定められています(簡単にいえば年利15~20%が利息の上限ということ)。利息はこれを超えると無効になります。

利息には上限がある!
金銭を目的とする消費貸借上の利息の契約は、その利息が次の利率(単利。以下「制限利率」とする。)により計算した金額を超えるときは、その超過部分につき無効である(本法1条1項)。
・元本が10万円未満の場合 年2割(20%)
・元本が10万円以上1,00万円未満の場合 年1割8分(18%)
・元本が1,00万円以上の場合 年1割5分(15%)

書く前に要点をまとめておきましょう

金銭消費貸借契約書に書くのは、金額と利息(ある場合)、返済日などです。いきなり書くのではなく、先にこれらの要点をまとめておきましょう。

要点メモをつくろう!
当事者:〇〇より〇〇への貸付
契約日:〇〇年〇〇月〇〇日
返済日:20〇〇年〇月〇日に返済する(分割にする場合は具体的に)
金 額:〇〇万円
利 息:年〇〇%(利息がある場合は利息の支払についても検討しましょう。毎月の利息額=残元金×年利÷365日×日数)

金銭消費貸借契約書作成のポイント

ひな形は、ネットで拾うのもいいのですが、なんというか簡単すぎるものが多い印象です。あまりいいのがなかったので、シンプルななかにもビジネス文書らしくカスタマイズしたひな型をつくっておきました。ご活用ください。

ちなみに、契約書は2通作成(連帯保証人がつく場合は3通)して、当事者がそれぞれ1通ずつ保管します。また、金銭消費貸借契約書には収入印紙を貼る必要があります。いくらの印紙を貼ればよいかは、貸し付ける金額によって異なります。

収入印紙はいくら?
記載された金額と印紙の額(1号文書=金銭消費貸借契約書等)
1万円以上10万円以下 200円
10万円を超え50万円以下 400円
50万円を超え100万円以下 1千円
100万円を超え500万円以下 2千円
500万円を超え1千万円以下 1万円
1千万円を超え5千万円以下 2万円
5千万円を超え1億円以下 6万円
(1万円未満は非課税)
(印紙を貼ったあとは、忘れずに消印をしましょう)

金銭消費貸借契約書のひな形

ひな形に含まれる条項(パターン1)
消費貸借、利息、弁済期及び支払方法、遅延損害金、期限の利益喪失、反社会的勢力の排除、合意管轄
ひな形に含まれる条項(パターン2)
消費貸借、借入条件、連帯保証、期限の利益の喪失、届出義務、公正証書の作成、費用負担、反社会的勢力の廃除、合意管轄

会社から個人へ貸付けて、毎月一定額を返済してもらうことを想定しています。また、分割払いや利息の計算など複雑になる場合を想定して、具体的な支払シュミレーションは別紙に譲るかたちとしました。(この場合は別途、エクセルなどで作成してください)。また、パターン2として、連帯保証人と公正証書の作成義務をつける場合もつくりました。それぞれの必要な項目だけを合わせれば、新たに任意のパターンをつくることができます。

以下、ひな型です。

パターン1

           金銭消費貸借契約書

貸主 株式会社○○○○(以下、「甲」という)と、借主 ○○○○(以下、「乙」という)は、次の通り金銭消費貸借契約を締結した。

第1条(消費貸借)
甲は乙に対し、○○○○資金として本日金   円を貸し渡し、乙は確かにこれを借り受け受領した。

第2条(利 息)
利息は、これを設けない。
(利息は、元金に対し年 パーセントとする。)

第3条(弁済期及び支払い方法)
乙は甲に対し、第1条の借入金(及び前条の利息)について、次のとおり返済する。
(1)返済期間は、令和  年  月  日を第1回として、令和  年  月  日までに全額を返済する。
(2)返済の期日は毎月  日とする。
(3)乙の甲に対する各回の返済額は、別紙のとおりとする。
(4)乙の甲に対する元本の繰り上げ返済は、これを妨げない。

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