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ホテルをシニア向けシェアハウスに改造できないかな

突如降って湧いた、まったくの僕の妄想なので、あまり気にしないでほしいのですが、いまあるホテルをシェアハウスに変身させたら、ひょっとして? と思ったというだけの話です。

素人の浅はかな、ツッコミどころ満載のプランになると思いますが、むしろお気づきの点があればどうぞご教示ください。脳内ブレストというか、思考実験です。お金のかからない、趣味みたいなものです。

たとえばこんなシェアハウス

シェアハウスといっても、都内の23区にある若者向けのおしゃれなやつではなく、都市部から近くはないけど遠くもないあたりの温泉街にたたずむ旅館風な物件を転用して、味のある下宿のようにします。

下宿と思いきや、テクノロジーは万端で、つまりWi-Fiだのは当然完備、水回りはきれいにしてあって、個室とダイニングに大型のキッチンが備わっています。ほどよくバリアフリーですが、無機質なのではなく、とにかく見た目はアットホームだけど惜しみなくテクノロジーが入っています。

―――ターゲットはシニア
 そして入居者はシニアを中心にします。ポイントとしては、持病があっても余命がわずかでもOK! 多少のサポートは必要かもしれないけれど、在宅医療となっても自律して生活はしたいという方をターゲットにします。

―――食事を楽しむ機能
 まるで寮母さんのいる学生寮のように、3食まかないを出します。料理人の方となんらかの契約をして、とにかくおいしい家庭料理をサブスクリプションか賃料に含んだかたちで提供します。いろんなかたにレシピ提供をお願いして、シーズンでメニューが変わったりしたらおもしろい。

―――亡くなったら? 
 人はいつか死ぬもの。別にシェアハウスで亡くなってもいいではないですか。なので積極的に、入居の際にリビングウイルや遺言などをうかがっておいて、その方の価値観を知ったうえで一緒に暮らすわけです。もしかしたら病院に移るかもしれないけど、本人が在宅医療を希望すれば、可能な限りかなえられるようにします。変な言い方ですが、安心して死んでもらえるシェアハウスです。

―――重要な、デザイン
 もとはホテルだった物件なので、入居すること、食事をだすことなどのハード面はそろっているだろうという前提です。最小限のリノベーションをして、看板をとりかえて、ださいけどださくない、生活感も残したインテリアにします。デザイナーさんにかっこいいロゴをつくってもらおう。

―――もちろん住み込み
 雰囲気がたいせつなので、小さなことにも気がつけるように「住み込み」にします。本当に寮母さんがいてもいい。最低限、僕が住んでテレワークすることで、緊急のことにもなるべくこまめに対応できるようにし、僕が不在のときは家族のだれかに居てもらう。見守りは何らかのデジタルデバイスをいれて、付かず離れずの状態をつくります。でも各部屋は個室だから、プライバシーもちゃんとありますよ。

プランのポイント

 これはホテルや飲食業が、なにか新しい道を探し始めているざわざわしたタイミングで、思い切ってシニア向けシェアハウスに変身させてしまうという、なんとも奇抜なアイデアです。そしてシェアハウスといってもこれまでのイメージではなく、血のつながっていない家族みたいな、古くてあたらしい場です。

 ポイントは入居者がプライバシーを保ちながら自律して生活し、食事などは家族的雰囲気のなかでとることもでき、必要なケアがあれば相談しながら自己決定して、終の棲家だと思ってもらえることです。あくまでも下宿であって、施設ではない、最期まで食事と生活をたのしむための場です。

まとめ

おもいつくまま描いたプランですから、当然抜けているところが(かなり)あるでしょう。ただ、入居したい人はいる気がします。これは理屈じゃなくて、これまでの経験となんとなく周りを見渡しての感覚ですが、人生のいろいろをダウンサイジングして、最期はひとりになりたい気持ちってあると思います。でも孤独はいやだから、ちょうどいいシェアハウスがあればいいなと。

僕自身、最期はどこかで死ななくてはいけないわけで、そのときはプライバシーがあって、それでいて食卓はにぎやかで、ダイニングから人の笑い声がきこえてきたりしながら去れたら、最高だなとか思います。

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