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是より南「木曽路」

中山道行脚も11日目、この日から「木曽路」に入ります。中山道は別名「木曽路」「木曽街道」と呼ばれるように、中山道を象徴する街道風景が見られます。

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昨日の塩尻からしばらく(岐阜に入る14日目あたりまで)は、旧街道と川、国道19号とJRの中央本線が並行して狭い谷筋を縫うように進みます。街道と並行する川は、昨日の塩尻からは奈良井までは日本海に注ぐ奈良井川、そして奈良井宿のすぐ西に位置する鳥居峠を越えて薮原から先は太平洋に注ぐ木曽川。つまり、ちょうどこの間に分水嶺があるわけです。分水嶺を越えて西に向かう中山道、萌えます(マニアック…)。ちょうど下の地図あたり。地図を少し引いて見てみてください。

これは歩き終わって最終的に感じたことですが、街道という1本の道に対して横から分断するものがない木曽は往時の様子が残っているように思います。一方、関東や岐阜の中央部の平野になっているところは開発が進み、道は縦横無尽にはりめぐらされ、そもそも街道がどの道かさえわからなくなっていきます。


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贄川宿の北の入り口

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漆器店の並ぶ木曽平沢(贄川と奈良井の間)

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重伝建地区にも指定されている奈良井宿

重伝建地区(正しくは重要伝統的建造物群保存地区)の奈良井宿では自動販売機と電柱が移設されて、美しい景観が保たれています。後の妻籠宿ほど観光化しきっていなくて落ち着いたよい宿場。中山道で一番雰囲気のある宿場で、すごいベタやけど個人的にもオススメです。

「写真いいですか」と言われて、お邪魔だったかなと「あ、すいません」とよけようとすると、「いや、そうじゃなくて・・・」と。

実は、こういう宿場では写真を撮っている当の私も格好の被写体です。そりゃすげの笠をかぶった旅人はそういませんから、この景観とともに撮りたくなるのでしょう(笑)。そして、奈良井宿では3代目の笠を購入しました。


《マガジン|中山道音速スライド旅行》
https://note.com/takecomai/m/ma5c815b6b7ed

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