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一気に近江・草津宿まで

いきなり変なタイトルですよね。その正体はこちら。

この後も時々見かけるのですが、ミニ六十九次。たしかこれは本庄宿あたりにあって、埼玉の宿場は浮世絵タイル、それ以外は文字のスタイル。この先の道中をちょっぴり先出しでお見せします。

ミニ六十九次ではあっという間に滋賀まで到達ですが、実際の旅程は4日目、群馬県突入です。関東平野もだんだんその端っこが見えてきて山並みが近づいてきました。この日から、声をかけてくれる人が徐々に増えてきました。県民性なのか都市性なのか。

あまりの寒さに夜明けとともに歩き出すも、道を間違えて約1時間のロス。間違えたポイントまで戻って気を取り直して再出発するもまだ7時過ぎ。登校中の小学生の盛大な応援に背中を押され、本庄宿を通過し神流川を渡り、いざ群馬に入ります。この日は早朝から何も食べずに歩いていて、天気も良く汗ばむ暑さでノドも渇く。自動販売機を見つけてスポーツドリンクを買いなんとかしのぐも、コンビニもスーパーもなく仕方なく朝食は抜き。途中ようやくそば屋を見つけて入った頃には昼を過ぎていました。

あまりにもおなかが空いていたので、次を待たずに山茶庵(私の当時のメモによる。今Googleで検索しても出てこないが…)というそば屋に入ったのですが、実は私、そばアレルギー。。丼物もあるだろうという見立てで入り、予定通りカツ丼を注文。ここでも店のおじさんや客のおじさんに話しかけてもらい、旅の話をしていると、カツ丼と一緒にそばが乗ったお盆が運ばれてくる。間違いでは?と思った瞬間、「おっちゃんのおごりや」とご主人。

!!!

そば屋に入って「実はそばアレルギーです」とも言いだせず、しかもご主人のご好意なのでありがたくいただくことに。アレルギーが出たのは高校生の時で、あまりにそばが好きで食べ過ぎたことが原因だったのです。それ以来食べていなかったのですが、こんな形でそばにチャレンジすることに。まぁこの日は予定の旅程を既に大半歩いていたし、具合が悪くなれば今日はそこまでにしようと覚悟を決めて5年ぶりのそば。おなかがすいていたのもあるけど、久々のそばはとんでもなく美味しかった。幸いアレルギー症状もなく午後からもさらに歩を進めました。

3日目は野宿だったのでこの日は宿に泊まろうと14時頃から宿を探しながら歩きます。この旅における宿探しの基本は、昼過ぎから宿を探しながら歩き、見つけたところに飛び込むというスタイル。この日も板鼻で旅館を見つけて飛び込み。「素泊まりおいくらですか?」と尋ねると・・・

「いつもいくらくらいで泊っているの?」

と!まさかの質問返し。この日は結局4,000円で泊めてもらいました。


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