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旅も終盤、残すところこの日を含めて2日となりました。豊郷を9時頃出発して草津を目指します。カバー画像は愛知川宿の写真。でも、この奥の洋館風の建物はその後すっかりなくなってしまいました。逆に今はグレーの道路はカラー舗装になって素敵な街路灯も設置されています。

さてさて、この日は今までにないおもしろいできごとが起こりました。旅のきっかけの記事にも少し書きましたが、豊郷での活動を一緒にしてくださっていた「とよさとまちづくり委員会」のおひとりの方が、滋賀を代表するラジオ局FM滋賀にリクエストとともに投書をしてくれたのです。その内容は「知り合いが東京から京都を目指して歩いている。今日、愛知川から草津に向かって菅笠をかぶった若者が歩いているから見かけたら応援してやって!」というもの。

こんな投書がされていることをまったく知らずに歩いていた本人。なんか今日はよく車にクラクション鳴らして手を振ってくれる人が多いな、くらいにしか思っていなかったのですが、「ラジオ聴きました!頑張ってください!!」と言ってパンをくれる人まで現れて、いよいよおかしいと思っていたところにラジオ局から電話。

「こうこうこういうことで投書された方から連絡先をうかがいまして…。すごい反響でたくさん問い合わせもあるんですけど、間違った目撃情報なども多いのでこのままご出演いただいて少しお話聞けませんか?」

!!!

電話でこのまま出演?!別にいいですけど、段取りも打ち合わせもないですが・・・。と、思うもつかの間、パーソナリティさんとの会話がスタート。まぁ、こちらとしてはただ道端で電話で話しているだけなので、公共の電波に乗っている実感は全然ないのですが。。そのことを実感するのは、数分の電話出演を終えて、しばらくしてからのこと。この日は国道8号線から狭い旧道に出たり入ったりの道だったのですが、国道では前からも後ろからもクラクションと応援の声。2005年当時、車に乗る方はかなりラジオ聞いていたんですね。コンビニに入っていたお客さんが私の姿を見るや飛び出して「一緒に写真撮ってください!」と言われたり、連続写真を撮っているのに目の前に大きなトラックが止まっていて、道が映らんなぁ…と思いながら横を通ったら運転手のお兄さんがペットボトルのお水をくれたり。

以前の記事(旅は道づれ)でも書いた通り、速度が異ならないとなかなか出会わないものなのですが、この日はラジオでの情報と車という速度の違う乗り物のおかげで、貴重な出会いをたくさん経験させていただきました。もちろん一期一会の出会いですが、今までとはひと味違った1日となりました。

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そして、夕方には無事草津に到着。この日は草津にお住いの大学の先生(指導教員)のご自宅に泊めていただきました。いよいよ明日は最終日。大学の友人や後輩と20人ほど連れだっての京都への旅路です。

《マガジン|中山道音速スライド旅行》
https://note.com/takecomai/m/ma5c815b6b7ed

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