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HSPの僕には長野県があってると思う

HSPという言葉を知ってる人は一体どのぐらいいるんでしょうか。

HSP:Highly Sensitive Person、”非常に感受性が強く敏感な気質をもった人”という意味です。日本語訳では繊細な人、敏感な人などがあります。ここ数年で、HSPという言葉の認知は広がり「繊細さん」と呼ばれたり、関連書籍も豊富に出ています(繊細さんで調べるとめっちゃ出てくる)

で僕自身は、軽度ではあるけど、このHSPに当てはまります。これはあくまで”気質”であって病気ではありません。このHSPと言う気質のおかげで、僕は綺麗な風景をみたら感動するし、小さな変化に気付くことができるし、人の感情の揺れ動きをキャッチすることができます。

一方で、ちょっとしたことで信じられないぐらい落ち込んだり、ささいなことが気になって落ち着かなくなったり、人混みや賑やかな場所が苦手だったり。多くの人がほとんどスルーできるような物事に対しても、ものすごく高い感度で反応してしまいます。

本当に言葉通り、良くも悪くも”敏感”なんだと思います。

HSPは”仕様”

3年前にうつ病になった時に「自分は一体どういう人間なんだろう」と言うことが強烈に知りたくて、色々死ぬほど調べている時期がありました。ちょうどその時は休職中だったので、平日の本屋にいた時に、HSP関連の書籍に出会いました。確かこの本

https://www.amazon.co.jp/鈍感な世界に生きる-敏感な人たち-イルセ・サン/dp/4799319787


この本を立ち読み(立ち読みかい)してた時にHSPは気質という言葉を見て、つくづく自分も根はエンジニアなんだなと思ったんですが、「あぁ、HSPって仕様なんだ」と感じたことを覚えています。

そう、仕様。あらためて仕様についてWikipediaで調べると

材料・製品・サービスなどが明確に満たさなければならない要求事項の集まり

ということ。じゃあなんのために「満たす」必要があるかというと、それは”製品やサービスが持つ機能・性能を発揮するために満たす必要がある”ってことだと思います。

いろんな工業製品について回る仕様。製品仕様、仕様書、動作仕様、など色々あるんです。例えば、車の場合、

この車は燃料としてガソリンが必要です。
レギュラーじゃダメです、ハイオクが必要です。
ディーゼル車なので、燃料は軽油が必要です(ガソリンはダメよ)

みたいな。iPhoneのアップデートだって「Wi-Fiあるとこでやってね」と言われますよね、それも仕様の一つです。

で、翻って、自分自身のことを考えると、僕はHSPという"仕様"を持っていることになります。

冒頭述べたように「非常に感受性が強く敏感な気質をもった人」なわけですから、そういう仕様を持っている僕が、その機能・性能を最大限発揮する=つまり心地よく生きるためには、満たすべき要求がいくつかあったわけです。

その要求を満たすにあたって、僕が今住んでる長野県、ひいては塩尻や松本といった街は、本当にあっているんだなと感じるようになってきました。

長野県が満たしてくれる要求

以下あらためて、HSPの僕が(個人的に)満たしたく、かつ長野県が満たしてくれている要求を列挙すると、以下のようになります。

①自然がある
②人が少ない
③静か
④ほどよい街
⑤信頼できる友達がいる

この5つの要求を満たした時に、僕自身は心地よくいられる=機能・性能を正しく発揮できる。ことになります。

①自然がある
僕の生まれ育ちは京都市ですが、比較的自然が近くにあるところで過ごしてきました。家の前が川だったり、学校に行くまでの道に田んぼがあったり、近くにちょっとした池があったり。

なので、子供の頃からなんとなく、自然の景色を見てるのが好きだったりするんですが、長野県と関西では自然の規模が違う。

3000mの山なんかないし、高ボッチ高原みたいなところもない。県の森みたいな本当に大きな公園なんかないし、街を流れるきれいな女鳥羽川もない。

ただただ、それを見てるだけで、僕の気持ちは落ち着いてきます。普段何気なく散歩するだけで、目に自然が飛び込んでくることは、僕の心の癒しになるんです。

また、僕自身は大学から始めたスキーに(良くも悪くも)ハマってしまったんですが、ハマった理由の一つに"雪山が綺麗"ってのがあります。これは関西ではなかなか味わうことができないです。冬晴れの空に映える北アルプスの姿を見ると、なんとも言えない気持ち良さを覚えます(きれいという言葉しか出てこないけど)

②人が少ない
僕は人混みが苦手です。かなり苦手です。

大学までは関西にいて、友達と遊ぶにしても街に出かけることが比較的多かったんですが、正直家に帰ってると疲れてることも多くありました。当然街の人達はほぼ全員知らない人なんですが、なんか、周りの人の視線が気になってしまい。。

だけど、長野県だと、そもそも人口が少ないから、街をプラプラ歩いてても気にならないんですよね。ここであらためて、僕が今住んでる長野県の人口、生活圏内の松本市および塩尻市の人口、そして生まれ育った京都市の人口を比較すると

長野県:約200万人
松本市:約24万人
塩尻市:約7万人
京都市:約150万人

京都市一つで、長野県全体の3/4に相当する人口になってる。そして、松本と塩尻の両方を合わせても、京都市の約1/5=約30万人にしかならない。いかに京都市の人口が多いかが分かります。

やっぱり数字で見ても人は少ないんだなーと感じます。もちろん人口の少なさに関しては、メリットデメリットの両面があると思いますが、少なくとも僕自身の心地よさに対しては、大きなメリットとなっています。

人混みに疲れず出かけたり買い物できるって、それはそれは本当に心地よいことです。

③静か
人口の少なさとも関連しますが、やっぱり静かです。もちろん、住まいの立地に影響される側面はありますが、一日を通して静かだなと感じます。

京都に住んでた頃は、家の近くを車や電車がばんばん通ってて、自分としてはそれが当たり前だと思ってたところもありました。ただ、長野県に移り、静かなところで生活を続けていると、実家に帰った時に「なんかうるさいなぁ」思うようになりました。実家は実家で居心地いいんですけどね笑

それは何も住まいだけでなく、街の中を歩いててもそう思います。京都の街中は、もっというと都市部の街中は、やっぱりうるさいんです。宣伝や広告、その他色んな人の声。

たまに県外の都市部に行くと、そういう都会の賑やかさも悪くないなと感じるものですが、やっぱり住むとなると静かな方が僕にとっては心地よいです。

④ほどよい街
人の少なさや静かさを追い求めるなら、超がつく田舎に行けばいいのかなと思います。ですが、一時期周りに本当に何もないところに住んでた時に、夜にあまりにも人の気配がなくて「逆に落ち着かないな。。」と思ったことも実際ありました。

なのでワガママな僕は、ある程度の利便性(買い物・医療・公共交通機関)や人の活気も欲しいと考えているんですが、松本や塩尻の街中は僕にとってはまさに"ほどよく活気や人の賑わいがある街"です。

実は松本も塩尻も交通の便が良く、高速も通ってるし、あずさやしなのもあるから東京や名古屋へのアクセスもそこまで苦ではないんですよね。特に東京方面は高速バスもあるし、結構恵まれてるなと。

なので、上手く言えないんですけど、僕にとっては"ちょうどいい"んですよね、松本や塩尻って。

⑤信頼できる友達がいる
これが僕にとっては一番大きいかもしれません。特に去年スナバのメンバーになってからは、友達が増えました。友達というか、仲間というか。。

僕は就職する時に長野県に来て、もうかれこれ11年ぐらい経つんですが、最初は本当に友達もいなく、会社の人や同期ぐらいしか話す人がいませんでした。今となっては不思議なんですが、当時は特にそのことについて疑問に思わなかったんですよね。。

関西には友達が多くいたので、遊ぶときは関西には帰ってたし、結婚してからは奥さん側の友達とも仲良くなって行ったので、特に「友達いない」みたいな状況にはなりませんでした。

でも、そんな僕であったとしても、スナバのメンバーになってからは本当に友達や仲間が増えて。同じような価値観を持った色んな人と知り合えたことが、僕にはとても嬉しくて。

今までの僕だったら考えられないですが、街で会ったら声を掛け合ったり話したりするような友達・仲間に出会ったんですよね。それはとても幸せなことだと。

正直スナバとは偶然が重なって出会った面も大いにあるし、僕自身は幸運なヤツだと思うんですが、ラッキーとは言え、嬉しいことに疑いの余地はありません。

だから心地よい

HSPの僕には長野県が"結果的に合ってた"ってことなんだとは思いますが、それでも居心地が良いのは事実です。

この先の人生でどうなるかは分かりませんが、この環境を手放す理由も今のところはないので、とりあえずは長野県、松本・塩尻のあたりで心地よく暮らし行くのが、僕にとっての幸せなんだろなと思います。

てことで、今日はここまで。

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