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本とチャリと音楽と ~チャリ旅 2日目~

2日目に入りました。朝は7:30くらいに起床し、8:00に出発。すごくいい宿だったなぁ。一番驚いたのは、エレベータに小休憩できる椅子があったのですが、そこに、「非常時にはこれはトイレになります」と書いてあり、さらには、「水やその他諸々の避難用アイテムも格納されています」と補足してあったことですね。エレベータでトイレ?非常時とはいえ、中々メンタル的に難しそうだが、と思いました。

チャリはCannondaleのSynapse Carbon 3 Lに乗っています。

Cannondale Synapse 3 L

旅に出る前に、全体的にメンテナンスして貰ったので、めっちゃ進む進む。最高です。 2年半くらい乗っていますが、目立った故障(消費物の劣化はありますが)もなく、タフなチャリです。今は6500kmくらい、走破しています。今日もこいつに乗り、サイクリングスタート。

今日の目標は箱根の芦ノ湖で、まず午前中に江ノ島に行くプランだったので、横浜の中華街から江ノ島に向けて出発です。

日差しは朝なのでそこまで強くなく、日焼け止めとサングラスで快適に(といっても汗だくですが)漕げました。30km強だったので、90分くらいで江ノ島につきました。

江ノ島
海とチャリ
釣りをする人たち

天気も良く、まだ朝だったので観光客も少なく、すごく気持ちが良かったです。水平線を眺めているだけで、自分の心が豊かになりました。ベンチで肌を焼いているおっちゃんがたくさんいて、あぁ湘南だなぁって感じました。

せっかく江ノ島に行ったのですが、まだ朝だったため生しらすも食べられず、他にする事もなかったので、少しぼーっとしたら、また江ノ島を出発して藤沢に向かいました。

藤沢には特に用事はなかったのですが、休憩がてら、カフェで諸々の作業をしました。チャリにGoProをつけて撮影しながらサイクリングをしていて、それをYouTubeに載せようとその準備などをしようと思ったのですが、GoProの動画をそのまま載せるわけもいかず、編集どうしようかなぁと考えてるうちに面倒くさくなったので、一旦中断。YouTubenのチャンネルだけ作りました。

藤沢ではジム(エニタイムフィットネス)にも行きました。チャリ旅中にやることか?と自分でも思いますが、筋トレは継続こそが何よりも重要なので、旅中も絶えず通い続けようと思っています。こんな時エニタイムって最高ですね。

横浜中華街 → 江ノ島 → 藤沢

ジムでのトレーニングを終えて、14:50、藤沢を出発しました。目指すは小田原駅。地図上では37kmと表示されています。まあ37kmだったら許容範囲かなぁ、と思いつつサイクリングスタート。藤沢から小田原はめちゃくちゃ分かりやすく、国道1号線をひたすらにまっすぐ行くだけ。アップダウンも特になし。ただひたすらに同じペースで漕ぎ続ければつきます。また、国道1号線はほぼ海沿いのため、左折の道が少ないため、チャリの僕からすると、フィーバー状態な訳です(止まらないといけない信号がめちゃくちゃ少なかった)。

若干の海風を感じながら漕いで20kmぐらい経過した頃、メリハリのないライドだからか、エネルギー切れか分からないですが、疲労がどっときました。まだ旅の序盤中の序盤、かつ距離もそこまで長くない、かつ平坦(ここが超重要!)の道で、へばる訳ないはいかない、と謎のプライドを発揮し、そのまま無の気持ちで、RADWIMPSを聴きながら、なんとか小田原駅にゴールゴール。汗だくかつ空腹でフラフラなままバーガーキングに入りました(笑)。

小田原をぶらぶら歩いていると、城が遠くに見えて、あ!そういえば小田原と言えば小田原城か!(気づくの遅い)と思って、向かったのですが、今日はなんと閉館日でした。仕方なし、スタバで一時休憩しました。

チャリ旅で一番意識しないといけないのが、諸々の電子機器の残バッテリーです。僕は、チャリ旅にふさわしくなく、すごく色々なものを背負って運んでいるのですが(そのせいでめっちゃ疲れる。本末転倒。)、少なくとも、
・iPhone
・Bluetooth イヤホン
・GoPro
・チャリのライト
・ポケットWi-Fi
・Macbook Air
などは必須で充電管理をせねばなりません。そういう状況下では、スタバは超ありがたい存在で、充電ができる席を見つけてはすぐに、プラグをブッ刺して、意気揚々と充電を始めます。いつもありがとう。

藤沢 → 小田原

そして今日のクライマックス、箱根山登りが来ました。今日のゴールが箱根山の頂上にある、芦ノ湖なので、箱根山を登り切る必要があります。ここまでで70km漕いだ体で行けるのか不安でしたが、小田原から芦ノ湖は距離的には16kmのため、頑張れば行けるだろう、という気持ちで、18:40頃に小田原を出発しました。

序盤6km辺りは平坦もしくはほんのり登り道だったので、「頼む!このまま行かせてくれ!」と思いながら、チャリを漕ぎます。危機感を感じたのは、残り9km辺りの箱根湯本を過ぎた頃でした。いきなり坂道の斜度が上がりました。The 山道って感じ。最初は、チャリで立ち向かっていたのですが、すでにここまで80kmほど漕いでいる身、当然太刀打ちできるわけもなく、歩くしかなくなりました。

「え?あと9kmの真っ暗な山道を、重い荷物持ち、チャリ押しながら、歩く?」という現実にまず絶望しました。でも、「言うても10kmも無いわけだし、一歩一歩進めば、2時間くらいで着くか。。真っ暗な山道一人で歩くの怖いな。」と不安を抱えながら思い直して、登山が始まりました。

歩き始めた序盤は、まだ宿泊施設とかもたくさんあったため、周りが明るく、それに励まされ、頑張って歩いていました。しかし、2kmくらい歩いたところで、(チャリのライトはあるが)真っ暗で、周りも森だけになりました。ただその時にはもう既に、真っ暗の怖さはどうでも良くなっていて、「動物の一つや二つ出てこいや」くらいのマインドになっていて、ただただ体のしんどさが重くのしかかっていました。

残り5.5kmくらいでついに足が限界を迎えました。本当にもう歩けない、って言うレベルまで行きました。オレンジ色の街灯があるところで、15分休むことにしました。通り過ぎる車の中の人は、ビビっただろうなぁと思います。山道の途中で石段に寄りかかりながら、下向いてる人間が立っているのですからね(笑)。

ただ、15分も休むと体も精神も幾分かは回復し、歩き出すことができました。そして残り4.8km付近で、自動販売機エリアがあり、オアシスでした。体力ともう一つの問題として、水分が無くなることだったので、本当に助かりました。急いでお茶と水を一本ずつ買って、再び歩き始めました(しかし自動販売機からは三ツ矢サイダーと水が出てきてキレましたが(笑))。

その後も、斜度が緩まることはなく、何度か足が限界に来て、計5回くらいは道端で休憩を取ったりしていました。その間、僕を励ましていたのは、「板橋ハウス」というYouTubeでした。ルームシェアをしているお笑い芸人の3人のYouTubeチャンネルで、しょうもないネタで苦しさが幾分かマシになりました。一人で山道は怖くは無いけど、寂しさが半端ないので、本当に助かりましたね。

唯一の僕の救いだったのは、芦ノ湖に到着する最後の1~2kmは、下り坂だと言うことです。箱根駅伝をよく見ていた僕は、山登り区間の5区が最後下りになることを知っていたのです。それだけを目標に、頑張っていました。途中、Google Mapに嘘を吐かれ距離が伸びたりしたりもしましたが、歩数を「1,2,3,4…」と数えることで、「100で大体100mか」という謎の積み重ね意識で着実に終わりを意識し、なんとか残り1.5km地点まで辿り着きました。

残り1.5km地点で、ついに上り坂が途切れている光景を目にすることができました。「やった、、やっと終わりや、、」と大きめの声が漏れながらもそんなことは気にならず、チャリに跨って、ギアを上げて超スピードで下りました。

そのまま下って行った先に、今日泊まるホテルがありました。暖かなオレンジの灯りに、心から安心し、チャリを止めて中へ入りました。

Hostel Hakone Lumi

中では既に到着してる外国人や日本人様々な人がいて、皆寛いでいました。「みんな僕が箱根の山道をチャリで登って来たなんて、露ほども思ってないだろうなぁ」と悦に浸りながら、すぐさまシャワーへ駆け込んで、体をキレイに。

Hostelの雰囲気も良く、キレイで、ちょっとしたおもちゃとかも置いてあって、友人と来るには最高のHostelだな、と思いました。しかも一泊6000円という、箱根の宿泊施設の中では破格の値段。部屋は他人と共有(4人でいけば部屋を占有できるが)なので、そういうのが気にならない人には、めっちゃおすすめですね。

ま、とりあえず、辿り着けてよかったです。この経験によってこれからの旅では、そんじょそこらのことではめげなくなったと思うので、ポジティブに捉えようと思います。

小田原 → 芦ノ湖

ちょっと音楽とか本の話が全然できていないのですが、今日は書かないといけないことが多過ぎたのでご容赦ください。てか、記事が長すぎますね。明日からはもう少し読みやすくまとめます。明日は早起きして芦ノ湖へ行こうかなぁ。でも足疲れたから起きれるかなぁ。

また明日、です。

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