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コラボメーカーでオンラインUXワークショップを開催してみたら、顧客解像度を高められた!

研究開発の民主化を実現する古谷さんとの出会い

友人が代表を務める株式会社コラボメーカーは研究開発の民主化を目指して、誰もがやりたい実験が出来るようなシェアリングプラットフォームを運営している会社です。実はTakebonもこのコラボメーカーさんと関係があり、ロゴデザインしたり、名刺作ったり、Zoomの背景作成したり、最近ではワークショップまで開催させて頂いたり、お世話になってます。

というのも、代表の古谷さんとは5年前に知り合いました。wemakeというオープンプラットフォームで開催されていた旧富士ゼロックスさんの事業アイデアコンペでプレゼンをしていた私と古谷さんとで、プレゼン後に色々話をして意気投合したんです。「名古屋で面白いことをやっているんです!」という話で盛り上がり、シゴトクリエイターReadmasterさんを紹介してもらい、ランチをしながらブレストし始めた頃からのお付き合いです。

研究開発の民主化をする為のアイデアをブレストにワクワク!


研究に使用する実験機器が有休資産として企業に眠っている。上手く有効利用しながら、シェアリングするサービスを考えられないか?」という発想を抱いていた古谷さん。ゼロイチのシゴト作りの支援や壁打ちをしていたReadmasterさんと情報交換しながらわいわいブレストしている感じが何やら楽しそうでワクワクから興味が出てきて、一緒に何かやりますかー!というノリに発展。社外の課外デザイン活動中心に色々デザイン支援をし始めていたTakebonはデザイナーとして古谷さんの考えている事をビジュアル化する役割をしていたかと記憶しています。

研究開発を誰もが出来るような世界を創りたいという古谷さんと、クリエイティブな事を誰もが楽しくやれる世界を創りたいというTakebonの考え方は似ていたのかもしれません。その後、古谷さんはMVPアワードで最優秀賞を獲得し、名古屋で勤務していた会社を辞めて仙台に戻り起業します。そこから先はあまり関われていなかったのですが、去年頃から近況を話し合う中で、何か一緒にやりましょうとまた盛り上がってきた感じです。コラボメーカーも第二創業期に入り人員も増えて、大黒柱としての舵取りをする古谷さんですが、会社外の取り組み等もかなり精力的にされていて、大学の研究コミュニティ「ミツバチ」を立ち上げたり、大阪でイノベーションを起こすコミュニティ「大阪イノベーションズギルド」を立ち上げたり、僕もそのコミュニティ作りに少しだけ参加させて貰いました。

UXワークショップ

そんな中で、コラボメーカーで軌道に乗りつつあるプロジェクトに関わる機会がありました。ユーザー解像度を高めてサービスの改善に繋げたいという課題をお聞きした時に、「ワークショップやりましょう!」と自然発生的にUXワークショップの主催と運営を任せて頂くような機会を頂いたんです。なかなかワークショップとかやる機会はないですが、トントン拍子に話が進んで今年の一月に開催。このフットワークの軽さと速さはスタートアップならではだなぁと感じました。本業での顧客リサーチの経験を生かしてコラボメーカーに還元できた瞬間でした。


顧客の解像度を高める為には、ロイヤル顧客と一番近い位置にある人に話を伺う事が先決ですが、コラボメーカーでは顧客対応していただいている営業の皆さんから事前に顧客の悩みやニーズについてヒアリングさせて頂きながら、事前情報をインプットしつつ、ワークショップでさらにユーザーのニーズや課題から解決アイデアまでを考察議論する流れを作る事が出来ました。日々お客様に対応している営業さんだからこその生の声が聞けました。納期優先なのか、試験の種類が豊富の方が良いのか、知識経験がある相談者が欲しいのか?ニーズの入り口が違えば、探しているサービスも違うので、焦点をどこに絞り込んで行くは重要な判断になってくるかと思います。

代表的なペルソナ像をアンケートヒアリング内容からまとめて、さらにそこから他のペルソナタイプまでを複数パターンまとめることが出来ました。リアルに存在する顧客のタイプをユーザー属性、知識レベル、求めている具体的サービスなどで分類し、サイトのLP改善に役立てる。その一連の流れは設計出来たのではないかと思っています。一度設定したペルソナはさらにアップデートを繰り返していく事で、ロイヤル顧客の潜在ニーズを掴めるようになってくると思いますし、そこが他の競合サービスとも決定的な差異化が出来るポイントだろうと思います。

Miroでワークショップを設計

ワークショップにはmiroを使用しました。コラボメーカーでは既にmiroを導入されていて、色々なディスカッションボードが立ち上がっていましたので、比較的に相性が良さそうだったのと、私自身も本業のUXリサーチではmiroをフル活用していたので、スムーズに実施出来たかと思っています。miroのメリットは共同編集が楽に出来ることと、ワークショップの設計フォーマットをまとめやすく、一覧性もあり、アップデートがしやすく、アウトプットも一括で出来ることです。一旦作成したフォーマットはさらに活用しながら、実施改善のPDCAを繰り返す事で、その精度もアップしていく事が容易に出来ます。

参加された方のITリテラシーレベルが高い場合はオンラインワークショップはやりやすいですが、オンラインツールに慣れていない方が多い場合は別途操作方法などをレクチャーする時間も必要かもしれません。本業の方ではmiro使いは私一人でしたが、レクチャーを繰り返して少しずつmiro使いを増やしている所です。単なる付箋ツールではなく、共同でクリエイティブな思考が可能なツールの一つであり、単なる議事録ではなく、何もない自由なキャンバスに、ビジョンを描いていく為には有効なツールの一つだと考えています。皆さんも是非活用してみてください。試行錯誤しながらやっていると、次第に自分のクリエイティブフォーマットがたくさん出来上がっていくことを実感出来ます。

ペルソナ設定からヒートマップ分析まで

パターン別に作成したペルソナごとに具体的にどのような行動を取っているのか、サイト訪問者のヒートマップや、動線記録などを分析をしていく事によって、LPの改善に役立てられる事が分かりました。WEBデザインには詳しくないTakebonは全てのことが未知でしたが、マーケティングリサーチは少しかじっていたので、この情報の持つ意味がめちゃくちゃ価値高いものだ!ということぐらいは肌感で分かりました。WEBマーケって面白いですね。

購買動機がどこにあるのか、その因果関係をしっかりと構築出来れば、一定のコンバージョンに繋がるUX体験サービスをデザイン出来ると今回のUXリサーチ活動を通じて学ぶ事が出来ました。

コラボメーカーの中の人はみんな和気あいあいとしていています。スピード感もかなり重視していて、時間の流れ方が、他の組織とは全く違う次元にある感覚です。Takebonもふるい落とされないように学びのスピードをアップさせていきたいです。

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