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ゼロイチ商品企画

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プロダクトデザイナーとしての10年以上の経験と商品企画マンとしてのゼロイチ企画経験を元にした企画ノウハウを余すことなく綴る。 ユーザーリサーチに関しては、この半年でN1インタビュ… もっと読む
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記事一覧

ワクワクを引き出す 未来のプロダクトデザイン

TAKEBONの得意分野はプロダクトデザインです。 プロダクトデザイナー経験は15年以上になります。 常に立体表現を追求してきました。 アミューズメント部品メーカーに在籍していた時には、 自動車のスタリングデザインを参考にしながら、 徹底的に筐体のデザインスケッチを描きまくっていました。 どうしたら人の目に留まるデザインになるのか、 感動してもらえる体験になるのかを考えていたように思います。 スケッチだけでなくモデリングも覚えることで表現の幅が広がり、3Dで考察し表

意思決定者の納得共感を引き出すにはどうすれば良いか?

プレゼンテーションは、意思決定者に対してあなたが考える「企画」を正しく理解してもらい、納得してもらい、共感して応援してもらうことで、採用を勝ち取ることができるものだと考えています。そのためには「戦略」が必要です。 「誰」に対して、どのように「フォーカスした課題」を投げかけるのか?が最も重要です。やってきたことではなく、課題の組み立て方と、その解決方法をどのように導き出したのか? 仮説検証はAppendixとして付録で資料として載せるだけでも良いくらいだと考えます。「なるほ

企画が思い浮かばない時にしてみると良いこと

新規事業における企画案がなかなか思い浮かばない... 事業企画を書こうとしてもどんな切り口で作れば良いかわからない... 顧客はいるのか?と言われても根拠が示せない... そんなお悩みありませんか? なかなか企画が思い浮かばないことは私も当然のごとくあります。 モヤモヤしていると焦点がボヤボヤしてきて、結局何が良いのかわからなくなってしまうことも、、、。 一人で悶々と考えっていると袋小路にはまってしまうことはよくありますよね。 そんな時に誰かとひょんな話をしてい

遊びとデザイン

つい先日子供のダンスの応援に行った時、アイビスペイントをスマホにインストールしてキャタクターを描いている娘が結構綺麗な絵を描いていて、びっくりしたTAKEBONです。その日は夜中までスマホを離さずずっとキャラクターの目とか髪の毛を描いていた娘はパパママに怒られる始末でした。 今回は「遊び」をテーマに少し書かせて頂こうと思います。子供の頃に夢中になってついつい時間を忘れて遊んだ経験は、誰しもがあるのではないでしょうか。でもいつしか大人になるにつれ、自分が衝動的にやりたいことや

アンメットニーズ(気づきにくいインサイト)を発見するための発想法

ニーズ構造の理解ニーズの構造的理解は、ビジネスやマーケティングにおいて成功するための重要な要素です。ニーズは、顧客の欲求や要求に関連しており、それを把握することは価値を提供するための鍵となります。しかし、多くの場合、私たちは自分たちや顧客のニーズを表面的に理解しているだけで、その背後にある構造や深層に迫ることができません。 ニーズの構造的理解を深めるためには、まず第一に、顧客の欲求や目標を明確に把握する必要があります。顧客が何を求めているのか、何を達成したいのかを理解するこ

プロダクトデザインからUX・UIデザインをし始めて思うこと

8月にwemakeでのプレゼンを終え、転職してまもなく2ヶ月が経ちます。チームメンバーにも恵まれ、非常にユニークで情熱のある上司にも恵まれました。日々事業開発におけるプロセスを進めていますが、毎日が学びの連続であり、新しいことにチャレンジし続けられる環境があることが、この上ない喜びになっています。 8月1日よりUXデザイナーになりました8月1日より心機一転、日本特殊陶業株式会社で働くことになりました。現在の所属はビジネスクリエイションカンパニー、メディカルビジネス部というこ

Wemake NIFCOプロジェクト 今までで一番エキサイティングだった戦いが終わった

2022年8月30日今年一発目の課外活動でのファイナルプレゼンでした。自動車部品サプライヤーでもあるニフコさんが主催された新規事業共創プロジェクトに参加させて頂きました。 「オドロキ、巻き起こせ」 NIFCO Mobility Challenge と題したwemake主催の一般の方にアイデア公募をしてニフコさんが事業化検討を進めていくというプロジェクトです。私はこれまでニフコさんを知りませんでしたが「オドロキ、巻き起こせ」というキャッチーなコピーに惹かれ、何々どんなことやっ

共創活動はオモシロい?

オモシロさは本業よりも課外活動の方が大きい?  過去の実績一覧をメーカー別、プラットフォーム別で一覧化をしてみました。大なり小なり色々な企業さんと関わってきたんだなぁと実感します。全てTAKEBONとしての活動なので、本業ではなく、課外活動としての実績です。実務経験にはならないかもしれないけど、正直なところは課外活動の方がWillが大きくオモシロイです。それはなぜかといえば、自分で考えた企画をゼロから創り上げて行くことができるからなんだろうなと思います。本業では制約や人間関

コラボメーカーで2回目となるオンラインUXワークショップを開催!本質に迫る議論が出来た!

2回目のワークショップを開催スタートアップ企業のコラボメーカーにて、二回目のワークショップを実施させて頂きました。前回ワークショップが好評であったことを受けて、是非2回目も実施したいとのお声がけを頂き、実施するに至りました。新参者のTAKEBONに果たせる役割かどうかは分かりませんが、このようなご縁は大切にしていきたいものです。 テーマと課題感 やった内容としては、1回目で解像度が高まった顧客の4つのタイプの象限に応じてUX体験をどのように向上させられるか?という課題でし

コラボメーカーでオンラインUXワークショップを開催してみたら、顧客解像度を高められた!

研究開発の民主化を実現する古谷さんとの出会い友人が代表を務める株式会社コラボメーカーは研究開発の民主化を目指して、誰もがやりたい実験が出来るようなシェアリングプラットフォームを運営している会社です。実はTakebonもこのコラボメーカーさんと関係があり、ロゴデザインしたり、名刺作ったり、Zoomの背景作成したり、最近ではワークショップまで開催させて頂いたり、お世話になってます。 というのも、代表の古谷さんとは5年前に知り合いました。wemakeというオープンプラットフォーム

ブランド開発の難しさ デザイナーとマーケターの思考の相違について

ブランド商品の開発は、そのブランドの世界観の共通認識が重要で、生活者の方に向けてどのようにブランドを認知してもらうのかが重要です。言い換えれば、世界観をどのように伝えるのか?という事であり、その世界観が開発者の中でもバラバラな状況だったりすると、商品開発がなかなか進まないという事態も発生します。あの人はこう言っていて、でもこの人はこうも言っている。一体どっちが正しいんだ?という意見や見解のバラつきが発生すると、収集がつかなくなります。ではどうやって統一感のあるブランドで、関わ

アイデア出しの方法 その① 情報収集・メモ・シェア

企画を本業でやっていると色々な発想法の書籍を読み込んだり、実践を繰り返したりしていますが、TAKEBONが実践しているアイデア出しの方法をご紹介します。その①は情報収集、メモ、シェアについてです。 テーマを決めて情報収集しながらアイデアを出す方法具体的なテーマが決まっている場合にはどのようにアイデア出しを工夫すると良いでしょうか?僕の場合はMiroやスプレッドシートなどに情報収集した内容をまとめて、自分なりにこうじゃないかという仮説を図解し、そこからさらに肉付けしながらアイ

グループディスカッションの方法論と実践

グループディスカッションを実施することで、ユーザーの未充足なニーズを引き出すことが出来るようになります。現在はコロナの影響などもあり、オンラインで手軽にZoomで開催することも可能になってきました。以下はその目的からユーザーの集め方、手順、フォーマット作り、記録の取り方まで、私が実践していることを紹介させて頂きます。 グループディスカッションの目的ユーザーを集めてグループディスカッションをする目的は、商品企画をする上で狙っているターゲット層の顧客がどういう行動をして、どんな

プロダクトデザイナーが教える3Dでスケッチする方法

3Dツールの種類モノを作るときには3Dで検討をしていきますが、一般的な3Dツールにはどんな種類のものがあるのでしょうか。 3DCGツールと3DCADツールでは形を作っていくアプローチ方法、考え方が少し違うので、CGなのか、CADなのかあらかじめ知っていると各ツールを使いこなしやすくなると思います。 有機的なものを作るときにはCGを使うことが多いです。これは何故かというと、CGの方が有機的な曲面を作りやすいからです。CGはポリゴンモデルと呼ばれ、三角形を基本的な要素としてい