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てまひまくらしは低燃費で暮らしの知恵がつまった家だった!

今回のゼロカーボンヴィレッジの取り組みの前談として、
南幌町では「みどり野きた住まいるヴィレッジ」で5棟の家づくりに携わってきました。
事例はこちら

今回ゼロカーボンヴィレッジの提案をするにあたって、
これまで手がけてきた「てまひまくらし」はどのくらいのエネルギーが使われているのかお施主さまにアンケートを取ることにしました!

5棟中4件の返答がありました。
みなさんあらたな取り組みを応援してくださり、とても嬉しいです!

今回の調査は、夏と冬の暮らしについてヒヤリングしました。
みなさんの暮らしの工夫や知恵によって、想像以上に低燃費に暮らしていらっしゃる様子が見えました!

結果はこちら↓

夏の暮らしについて

エアコンをつけているお宅が一軒。
温度設定は基本26度。
電気代はというと、7.8月と春秋の電気量の差がほとんどないので、あまりかかっていないかもという結果でした。

他の方は
・カーテンで日射を遮断している
・本当は外側にすだれをつけたほうがいいのだけど、すだれ設置にはいたっていない
→風の強い南幌町では外側にセルフですだれをつけるというのはなかなかハードルが高いのかもしれませんね
・風の入ってくる方向の窓を開けて、外気をなるべく取り入れるようにしている
・朝の涼しいうちに換気扇をつけて外気を引っ張ってくるようにしている
・暑い日は、日中窓を開けないほうが室内を涼しく保てる
・木が日射を遮るまで成長するには年数が必要

↑みなさんの暮らしの中に知恵や工夫が詰まっていて感動しました。。
みなさん工夫はされていますが、やっぱりエアコンがあるといいなと感じる日もあるようです。(最近本当に暑いですからね…)
断熱性能が高いので、エアコンをつけていても少しの電気代で済みそうなのも魅力的ですね!!

お次は暖房です。
暖房機器は2つ
・エコジョーズボイラー(ガス給湯)で床下をあたため、ふんわりと室内に放熱。暖房レベルは1〜5まで
・薪ストーブ

主暖房と補助暖房として、暖房を2つ用意することで、
お客さまの都合や気分で、どっちをどのくらい使うかを無理なく選べるようにしています。
みなさんそれぞれの使い方をされているので、住宅別にご紹介していきます!

A邸

ガスボイラーは一度オンにしたら春までつけっぱなし(暖房レベル 秋2→厳冬期4→春2)
薪ストーブは朝と晩に着火でともにメイン暖房といった使い方
家の中での温度差はとても小さい
ガスの使用量 夏10m3 冬40m3
薪 1シーズン 3〜4m3

B邸

薪ストーブを楽しみたいので主暖房は薪ストーブ
ガスボイラーは厳冬期でも最小限の使用で、室温18-20度を維持できる
1、2階で温度差はほとんどない
ガスボイラーは、氷点下の期間を目安に使用。だいたい6:00〜22:00にかけてON。天気のいい日はOFF
薪ストーブは毎日朝と晩に着火
ガスの使用量 夏10m3(¥8000ほど) 冬30m3(¥14000ほど)
薪 1シーズン 2m3

C邸

基本的には、薪ストーブを使う日はガス暖房はOFF
薪ストーブとガスボイラーを併用するのは2月中旬〜下旬のみ
それ以外は気分によって使い分け
薪ストーブだけでなく、ガスボイラーもあることで無理なく使用できている
ガスの使用量 夏10m3 冬25〜30m3
薪 1シーズン 1.5〜2m3

D邸

Dさんは、2月に竣工したばかりなので、来年のお楽しみです。
竣工当初は、基礎のコンクリートから水分がでてくるので、カビてしまわないように床下の湿度が70%を超えなくなるまでガスボイラーをONにしてもらっています。
来年、使い心地をお聞きできたらと思います!

そのほか
・真冬でも天気がいい日には、暖房をまったく使わない時間帯がある
・朝も室温はそんなに下がらないが、夜間はカーテンやブラインドを閉めることで、朝の室温を高く保つことができる
・薪ストーブを着火する時間と夕食の準備が重なるとキッチンの換気扇を回せないので、においが気になることがある
→キッチンの換気扇ってとても強力なので、ここは永遠の課題感があります。。
・着火時に窓をあけると効果的なので、小さい窓があるといい
→キッチン側に吸気口をつけるというのを取り入れることもあります
・同じような家を好きな人は、気があうのか、ご近所のかたと仲良く暮らせており、とても楽しい
・結露は気にならない意見と、換気口からの冷気と結露が気になる、というご意見がありました。今後検証していきます

以上、てまひまくらしのアンケート結果でした〜!
みなさんのてまひまくらしが読み取れて、とても興味深い内容でした。
そして、みなさんとても低燃費に暮らしていらっしゃいますね!
ガス暖房の冬場の請求が¥15000/月と1シーズンの薪使用が2m3ほど。
当社のお客様への薪販売価格を参考にすると、約¥20,000/m3なので、薪代は¥40,000ほどでしょうか。
ご自身で薪を割るともっと安くすることができますね!

断熱気密がしっかりしているからこそのこの結果!
私も低燃費な家に住みたいな〜と羨ましい気持ちでいっぱいです。

これからはじまる「てまひまくらし+」はさらに自然エネルギーの要素が加わります。
どんな家に仕上がっていくのか、お楽しみに〜!

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