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至高のサイドカーを求めて

やっと本題のサイドカー編に辿り着きましたw
途中まで書いていて、どうしても混ぜると冷やすを書かないと
かなり長い文章になってしまうので、項目を分けさせていただきました。

ここで言う至高とは、僕の主観で、僕が目指すサイドカーになります。
目指す形は人それぞれだと思いますので、
文章読んで、似た様なイメージを持つ方は参考にして下さい。

味のイメージを具体的に

サイドカーも基本のカクテルになるわけですが、
カクテルを作るのに一番大事なこと、
それは、仕上がりの味を具体的にイメージできるか
これが一番重要な部分になります。
なので、他店とかで飲んで美味しいと思った味を再現する
初めのうちはここから始めていくのが良いでしょう。
僕は、こういうホワイトレディーの変化系カクテルは
キャンディーの味をイメージします。
サイドカーの場合ブランデー風味のレモンキャンディーです。
どこかブドウの風味を感じ、重すぎない味。
これは一般的な2:1:1のレシピだと作れないので
レシピを変える必要があります。

まずは甘味、次に酸味を

レシピができるまでは、ベースは後入れで味を作っていく方が簡単かと思います。
コアントローとレモンでレモンキャンディーの味を先に作ってしまい
そこに、ブランデーを乗せていくイメージ
僕の場合は、コアントローが好きではないので、コアントロー少なめで
グランマニエを足し、つなぎでシロップをほんの少し加えています。
バランスが整ったら、ベースを加えていきます。
30mlでも50mlでも好みの味になるように調節してみてください。

シェイク・シェイク

シェイクして飲んでみましょう!

どうですか?

多分、イメージと違う、ちょっと飲みにくい、
ベースが強くですぎ、そうなってませんか?

どうしよう?

このレシピはダメだ!

諦めるのはまだ早いかもしれません!

調合の順番を変えましょう。
以下の手順の通りにやってみてください。(レシピは同じで)
・ブランデーを注ぐ
・コアントロー、グランマニエ、シロップ
(ご自身のレシピで、コアントローだけならコアントローを注ぐ)
・ここでフローサーで撹拌
(フローサーがない場合は、10回ほどシェーカーをスワリング、この時ワインとは逆で時計回りで回す)
・レシピ通り、レモンを加えシェイク
(メッシュで濾すかはお好みで)

どうですか?

全く味が違くなってるはずです。
(なってなかったらすいませんw)
こっちが本来の味です。
ちょっとの手順の違いで驚くほどの差が出てるはずです。

なぜ?

では、なぜそこまで差が出るのか?
これは料理のさしすせそ理論と全く同じ
酒、砂糖、酸味の順で入れるのが好ましいという事です。
カクテルって結局は混ざり切らないんです。
サイドカーというカクテルは作れても
サイドカーというお酒は作れないんですね
その不安定なものを均一な味で提供する為に、
調合の理論やシェイクの手法、加水率など科学的な要素を勉強する必要があるんですね。

前回の混ぜる冷やすの本当のことを理解してもらい
今回の調合の手順を守って頂くだけで、
すべてのカクテルがワンランクレベルアップするはずです。
さらに、使う材料を研究していただきさらなるレベルアップを
目指して頂ければと思います。

とか言って、僕もまだまだサイドカーは研究中w
これだ!ってブランデーにまだ会ってませんw
ブレンドしたりもしましたが。。まだ納得いかないのが現状です。
そして、これだけ色々研究し、限りなく誤差を少なくしているつもりでも
直球ど真ん中のサイドカーを作れるのは10回に1回あるかないかってくらい
カクテルって繊細ですねw
参考までに、現状のレシピを載せておきます。

・シェーカーは360mlのサイズ
(ジャックローズもこのサイズ)
・レミーマルタンVSOP 47ml
・コアントロー 12ml
・グランマニエ 7.5ml
・カリブシロップ 1dash
・レモン 15ml
・5cmの角氷 1個(0度設定)
・製氷機の氷 3個(室温)
メッシュでダブルストレイン

ご参考までに!


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