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ベースブレッドを1年以上食事に組み込んでみた所感。「食の楽しみ」の観点から

ベースブレッドを「まずい」と評する人がけっこういるようです。私は一年以上、ふつうにおいしいと思って食べていたので意外でした。しかし思えば、プレーン味を何のアレンジもせず食べたなら、そう思うのも無理はないのかも。

私はベースブレッドという商品と、その思想を気に入っています。もし、「食の楽しみを捨てているようだ」という理由でベースブレッドを敬遠しているのなら、とてももったいないなと思います。健康と同じくらい、食の楽しみを大事にしている私が、どのようにベースブレッドを楽しんでいたかをまとめてみました。

ベースブレッドを取り入れる思想

「完全栄養食」という触れ込みからは、一日三食これだけを食べて生きていけるような印象を受け、ディストピアを感じますね。しかし実は、ベースブレッドは、これだけで生きていけるように作られていません

摂り過ぎになりがちな栄養素、糖質・脂質・塩分はあえて必要量より少なくしてあります。なので、ベースブレッドだけを食べ続けたら、いずれ塩分やエネルギーの不足で不調をきたします…

ベースブレッドは、基本は通常の食事を続けつつ、その一部を置き換えることで、健康を「底上げする」という使い方をするものです。

私は自炊派ですが、朝食をベースブレッドにしていました。時間に余裕がない朝に、寝ぼけた頭で今日何作ろうか、と考えたくなかったので。レンチンするだけで食べられるので、かなり助かりました。

食の楽しみを重視している人も、毎日3食うまいものだけ食べているわけではないと思います。忙しくて、ついカップヌードルやコンビニおにぎりで昼食を済ませてしまったり、小腹がすいてスナック菓子を食べてしまったり。

そんなときに、代わりにベースブレッドにするという選択肢を持つと、「不健康な食事」から距離を置き、健康に近づくことができる。そんなイメージで、ゆるく取り入れていくのがいいです。

楽しみ方1・レンチンして食べる

まずは、一般的に想定される活用方法。

「時間がないときにも、しっかり健康を担保したい」

そんなときには、レンチンした上で、通常のパンと同じようにジャム・バター・はちみつ・クリームチーズ・ピーナッツバターなどをつけて食べるとよいです。

食パンをトーストして食べるのと同じように、ベースブレッドはレンチンして食べるものです。そのまま食べるのは、ぶっちゃけきついです。レンチンすることで、ふっくら感・しっとり感が生まれて食べやすさが数段上がります。

正直に言うと、プレーン味しかなかったとき、レンチンしても微妙、と感じていました。しかしその後、チョコレート味やメープル・シナモン味が出たとき「レンチンだけで十分おいしい!」と驚いたのをよく覚えてます。それからは、毎日朝食をベースブレッドにするのが日常になりました。

楽しみ方2・アレンジして食べる

ベースブレッドには、実はもう一つの楽しみ方があります。

「時間があるときに、欲望を追求しながら、健康はしっかり確保する」

ベースブレッドは通常の菓子パン・惣菜パンよりかなり薄味に作られており、アレンジがしやすいです。そして何よりも、ベースブレッド自体が必要な栄養素を確保してくれるので、欲望を追求した「あたまのわるい」アレンジをしても問題ないという特徴があります。

ベースブレッド公式では「罪悪感の少ないおやつ」と表現していたりしますね。

例えば、こんな罪深いアレンジ。

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マシュマロとベリーを豪快に乗せてトーストしました。普通のパンでこれをやったら糖質やばすぎですよね。しかしベースブレッドなら問題ない。

他にも、例えばチキンやハンバーグを挟んでバーガーを作るとき。通常のバンズなら栄養バランスを考えてトマトやレタスも挟んだりしますよね。しかしベースブレッドの場合、野菜の栄養素も取れるので、肉をそのまま挟むだけでオーケー。

そんなアレンジの手軽さも、ベースブレッドの長所だと思っています。

BASE FOOD Lab というページで、様々なアレンジレシピを見たり、投稿したりできます。ここでアレンジのアイデアを探してみてください。

味別所感

ベースブレッドには複数の味があります。一年間以上食べ続けてみての、味別の所感をまとめました。

私は今年6月までシェアハウスに住んでおり、そこのオーナーが箱買いして住民向けに提供していたのを食べていました。私個人の感想に加え、住民の間での評判をあわせて紹介します。

プレーン

・そのまま食べておいしい度 ★☆☆
・アレンジの幅 ★★★
・住民の評判 ★☆☆

味付けのないシンプルな、全粒粉の硬めのパンです。レンチンしないで食べるとかなりボソボソの食感です。全粒粉パンらしく小麦の風味がよく感じられます。

レンチンした上で、バターやジャムを付ければ食べられました。そのまま食べるのは私にはきついです。

住民の間では、アレンジする人が少ないためか、あまり好まれず余りがちでした。

プレーンの魅力は、何よりもアレンジの幅の広さです。プレーンなので、甘いアレンジもしょっぱいアレンジもなんでもござれです

半分に割ってバンズのようにして、コンビニのデミグラスハンバーグを挟んでみたり。カレーやシチューにつけて食べてもおいしいです。

私は精製度の高い糖質を控えています。ふだんは玄米を食べるのですが、うっかり玄米を炊き忘れたときにプレーンで代用していました。ごはんと同様に「口中調味」して食べるには、プレーンが一番です。

逆に、アレンジして食べないのであれば、他の味を選んだほうが良いと思います。

チョコレート

・そのまま食べておいしい度 ★★☆
・アレンジの幅 ★★☆
・住民の評判 ★★★

ベースブレッドがプレーン味しかなかった頃に、颯爽と現れた最初の味付きベースブレッドです。ココアの風味に加え、プレーンよりもしっとり感やもちもち感が増して、そのままでも食べやすくなりました。甘さはかなり控えめです。

レンチンするだけでもおいしいですが、少し物足りなかったので私はいつもジャムやバターを付けて食べていました。

フルーツやヨーグルトを挟むなど、甘い系のアレンジならだいたい合います。しょっぱい系のアレンジは難しいと思います。

住民の間では好評で、チョコレート味が出てからベースブレッドの愛好者がかなり増えたと記憶しています。

メープル

・そのまま食べておいしい度 ★★★
・アレンジの幅 ★★☆
・住民の評判 ★★★

チョコレートの次に、シナモンと同時発売されました。チョコレートのようなモチモチ感はないですが、しっとり・ふわふわ感はさらに増し、私は今までで一番おいしいと感じました。

レンチンするだけで十分おいしいです。もちろん、バターやジャムをつけても楽しめます。

チョコレートと同じく、甘い系のアレンジが合います。特にクリームチーズとの相性がよく、半分に割ってクリームチーズを塗り、カットフルーツを挟むなどのアレンジをして食べました。

住民の評判はかなりよく、レンチンしたときのメープルの香りが飯テロだと言われました。

シナモン

・そのまま食べておいしい度 ★★★
・アレンジの幅 ★★☆
・住民の評判 ★★★

メープルと同時発売です。形も食感もほぼメープルと同じで、味付けが違うといった印象です。レンチンだけで十分おいしく食べられます。

メープルと同様甘い系のアレンジがよいですが、シナモンの風味を生かしたよりスイーツ風のアレンジが合います。りんごやバナナはシナモンの香りと相性抜群です。生クリームを使った罪深いアレンジもあります。

こちらも、住民の評判はかなりよく、メープルと並んでよく消費されていました。

カレー

・そのまま食べておいしい度 ★★★
・アレンジの幅 ★☆☆
・住民の評判 ★★☆

ベースブレッドの中では最後に発売されました。初のしょっぱい系味付きベースブレッドです。

中にカレー風味の餡が入っており、今までの控えめな味付けのベースブレッドに比べるとしっかりと味がついている印象を受けました。それもあり、基本は何もつけず、レンチンだけして食べていました。

レンチンするとしっとりとした食感になり、カレーの風味が口に広がります。甘い系の味付けが多いベースブレッドの中では良いスパイスになっていました。

ただ、一般的なカレーパンとはかなり違うため、カレーパンを期待して食べるとがっかりしそうです。カレーパンではない、カレー味のパンだと思って食べましょう。

私は好きでしたが、住民の間の評判はなぜかあまり良くなく、余りがちでした。

余談

ベースブレッドを一年以上食べ続けた私ですが、実はここ数ヶ月はほとんど食べていません。結婚して2人暮らしになり、生活リズムが整ったり、自炊を分担できるようになった結果、毎日ちゃんと朝食を作るようになってしまったからです。

時々アレンジをして食べたくなるのですが、基本は公式サイトから箱買いして常食するものです。店頭でバラ売りしているところはかなり限られる上、割高で、たまに食べるという使い方には向かないです。

今は、かつて暮らしたシェアハウスに立ち寄ったときに、オーナーから少量買い取ったりしています。もう少し手軽に買えるようになると嬉しいですね。

私はあまり食べなくなってしまったというオチでしたが、1か月以上は日持ちするので、まとめ買いしても1-2日に1袋食べ続ければ1人で消費できます。日常的に取り入れたい方は、ぜひ公式サイトからの箱買いにチャレンジしてみてください!

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