JC論:JCで何が得られるのか
JCであなたはどのように変わりたいでしょうか?JCであなたが得られるものは何でしょうか?「あなたの動機は何ですか」で話したように、動機をしっかりと持っていればJCでは非常に多くのことが得られます。
JCで提供される様々な機会において、得られるものは大きく分けて3つ、能力と、人脈と、実績です。
能力
まず、能力としては、新しい知識というものがあります。これまでの人生で教えてもらえなかった考え方や新しい歴史の解釈や新しい技術など、JCでは様々な知識を得る機会が提供されます。新しいといってもものすごく最先端で誰もわからないという訳でなく、世の中で知っている人が増えてきたかな、という段階ぐらいで知ることができます。
次に、読み書きIT能力というものがあります。議案を書いたり、広報をしたり、プレゼンを作ったり、現場職などでこれまであまり読み書きITをやってこなかった人もJCをきっかけにこれらの能力を身につけられます。
次に対人能力というものがあります。スピーチやプレゼンテーションなどの人に伝える能力であったり、初めて会う人と関係を作る能力であったり、会議などで説得をする能力であったり、話を聞く能力であったり、さまざまな対人能力が身につきます。
次に管理能力というものがあります。計画を行い、実行し、評価し、改善するといったいわゆるPDCAを回す能力であったり、予算を立てて決算を行うと言った予算管理の能力であったり、実施にあたってのリスクを軽減する能力であったり、多くの人を動かす指揮能力といった、さまざまな管理能力が身につきます。
次にマネジメント能力というものがあります。まずは、組織の作り方や回し方と言った組織マネジメント能力が身につきます。もっと重要なものとして、人を動かす動機付けを行うマネジメント能力が身につきます。JCメンバーは皆お金をもらって動く人ではありません、それどころかお金を時間を出してくれる人たちです。ですから、JCメンバーが動くに足る動機付けを行わなければなりません。
このお金以外の動機付けを行うマネジメント能力が身につくとどうなるでしょうか。この能力を仕事で使うと、自分の部下や従業員がお金以外の動機で仕事をするようになります。そうすると、あなたのライバル会社や部署との差が必ず生まれ、いずれ勝ることができるでしょう。
マネジメント能力は特に委員長などの長のつく役職に着くと得られます。だからこそ、JCに入ったら一度は委員長になることを勧められるわけです。
人脈
あなたが今持っている人脈はどういうものがあるでしょうか。会社や取引先や学校の友達や親戚など、様々な人脈があると思います。でも、同じ仕事をずっとしていてもこの人脈はほとんど広がりません。JCはあなたの人脈を広げます。
まず、集団を超えた人脈を得ることができます。JCには様々な業種や人生経験を積んだ同年代の人物が集まっています。これまでに会ったことのない分野の人が大変多くいるはずです。このような今自分が属している集団を超えた人脈を得ることができます。
次に、年代を超えた人脈を得ることができます。ほとんどのJCでは数十年以上の歴史があり、いわゆる先輩が政治や経済などの社会の各分野で活躍しています。日本中でJCは驚くほど社会の各分野で活躍しています。例えば、第四次安倍政権の大臣の過半数がJCのOBであったほどです。あなたのLOMの手帳をめくれば意外な人もJCのOBだったことがわかるでしょう。JCのOBは後輩がやってきて邪険にすることはほとんどありません。というか、熱心な後輩を邪険にするような人は残念ながら大抵大して活躍していません。そういった噂はあっという間に広がってしまいますから。
次に、距離を超えた人脈を得ることができます。JCは国際組織であり、世界中に16万人ものメンバーが在籍しています。先進国のほぼ全てにJCが存在し、世界80カ国以上に活動的なJCがあります。このような世界中のメンバーとの関係を容易に構築することができるのがJCです。同じクリード(信条)、ミッション(使命)、ビジョンを掲げて活動しているのだから、それはとても自然なことです。近年ではSDGsという共通目標もできたので、さらに関係を作りやすくなっています。実際私はアジア太平洋地域で拡大を支援する、JCIアジア太平洋開発協議会(APDC)に出向したおかげで、今アジアの15カ国以上にすぐ連絡を取れる友人ができています。
実績
JCはあなたに普通に仕事をしていては得られない実績を提供します。実績は、あなたに成功体験と自信を与え、時に人を大きく変える要因となります。
はじめに、事業の実績というものがあります。これは、今までにやったこともない事業を実施したという実績です。例えば、イベントを立ち上げてみたり、学校で教師役をやってみたり、外国人と交流したりと、様々なJCの行う事業に企画段階から参加し、議論し、実施をする実績ができるわけです。
次に、褒賞の実績というものがあります。JCでは、様々な場面で褒められ、感謝される場所があります。それは凄いことをした時だけではなく、ただ参加したということだけでも褒められることもありますし、ちょっとした気遣いや優しさといったこともちゃんとみんな見ていて、褒めてくれます。大したことではないと思われるかもしれませんが、これもあなたを変える非常に重要な実績になります。
そして、運動の実績というものがあります。運動というのはmovement(ムーブメント)の日本語訳です。運動というのは、人の考えと行動を変えるということです。JCでは社会開発運動といって、社会をよりよく変えるための運動をよく実施しています。この実績ができるとどうなるかというと、不特定多数の人の考えや行動を変える体験をしたということになります。
これは非常に重要な体験です。例えば自分の会社を変えようとした時、自分が社長であっても、組織を変えるのは簡単なことではありません。なぜなら、社長はその権限で形式的な面を変えることはできても、従業員の考え方や行動をかえることは権限ではできないからです。そして、従業員の考え方や行動が変わらない限り、本質的に組織は変わりません。逆に言えば、一従業員であっても、多くの人の考えや行動を変えること、つまり運動ができれば組織は変えられるのです。
運動の事績にこそ、経営者であっても、1従業員であっても、JCをやる意味というのはあります。
あなたは何を得たい?
あなたの動機を満たすために、あなたはJCで何を得て、どのように変わりたいでしょうか?それが明確になれば、あなたのJC活動はより有意義なものになるはずです。ぜひ何を得たいかを意識してください。
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