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若者よ、そろそろオリンピックの準備をしよう

いよいよオリンピック開幕まで2ヶ月を切ってきたが、残念ながらオリンピックを歓迎するムードはない。

数万人の外国人が来日することで、新型コロナウイルス感染症が爆発的に蔓延するのではないか、とその心配ばかりである。確かに短期的には懸念される。しかし、2020年12月には5万8千人、2021年1月には4万6千人、2月には7400人、3月には1万2千人の外国人が入国している所をみると、東京オリンピックで海外からアスリートが来日するというだけで、全国的な感染爆発が起こるとは思えない。

むしろ危険なのは、オリンピックの祝祭感にあてられて感染につながる行動をする増えることであろう。そうなれば、また「若者のせいで」感染が拡大しているというような話になるかもしれない。国民全員が冷静さを保つ必要はある。

一方で、新型コロナウイルスの蔓延という短期的な問題ではなく、長期的な日本の衰退という観点で考えれば東京オリンピックを利用しない手はない。むしろ若者こそ長期的観点でオリンピックを未来に活かす活動を行うべきではないだろうか。何しろ、東京オリンピックで来日するアスリートたちは一般的に言って「比較的金持ち」である。そして、東京オリンピックで初めて来日する人も少なくないであろう。アスリートたちにとって東京オリンピックは「バブル方式」で競技以外に楽しめないかもしれないが、「新型コロナが落ち着いたらもう一度来たい」と思ってもらうことには十分な価値がある。

この1年でネットフリックスなどのオンライン動画サービスが爆発的に普及したが、もう1年も経ったので大抵の人はそろそろ映画も見飽きている。東京オリンピックは世界中の人にとって注目の的となることは間違いない。そこで東京オリンピックがどのように世界中の人の目に映るのかは今後の日本のイメージにとっても重要であろう

確かにIOCは金塗れで腐っているかもしれないが、それは今に始まった話ではない。ルサンチマンをIOCやオリンピック実行委員会に向けても何の意味もない。一般市民にできることは、東京オリンピックを自分たちの未来にどう生かすかではないだろうか。

たとえ無観客開催になっても、映像、アート、手紙、SNSのメッセージなどなど、日本人の歓迎のメッセージをアスリートに伝えることは十分できる。3密を作りさえしなければ、東京オリンピックを盛り上げる活動を日本全国で行うことは可能である。選手団が事前合宿に来なくても、市民の声を集めれば歓迎の意を伝える事はできる。

これらをリードすることを高齢者やコロナ対応だけでいっぱいいっぱいの行政に期待することはできない。若者が行動を始めるべき時が来ている。

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