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JC論:計画議案の広報戦略

広報にどう意見するか、で書いたように広報は最も意見のつきやすいところです。とても重要で、誰でも意見ができるところだからです。そして、広報が成功したかどうかで、事業の大半は決まるといっても過言ではありません。計画する際にはポイント5点を押さえていきましょう。

1、誰に広報するのか?

まず誰に対して広報することが必要なのかをよく考えましょう。例えば子供たちを集めるのであれば、子供に直接届くだけではだめで、親に対して広報する必要があります。

一般市民を呼びたい、といっても本当に誰でもいいのでしょうか?背景・目的に照らし合わせて、どんな人に伝わればよいでしょうか?最も広報に反応するのは誰でしょうか?高齢者・若者、男性・女性など、ターゲットを絞り込んでいく必要があります。

2、どの媒体・ルートを使うのか?

マニアックなテーマがマスコミに取り上げられても、人が来るとは限りません。SNSに乗せたからと言って、見てほしい人が見てくれるとは限りません。ホームページはアクセスされなければ見られません。あなたのホームページのアクセス数はどれほどでしょうか?

広報する対象者に対して、どの媒体が最も効果があるのか?そのメディアは何人に見てもらえるのか?費用対効果はどうなのか?などなどを考えてみてください。

良くある間違いは、事業用に新しいホームページを立ち上げるというものです。LOMのホームページさえアクセス数が少ないのに、全く新規のホームページを立ち上げて誰が見るでしょうか?全くお金の無駄です。そんな努力より、情報はLOMのページに簡単に上げて、できるだけ多くの他の団体のホームページからリンクをしてもらう、SNSで取り上げてもらうといった努力をした方が効果的です。

広報するルートも大事です。小学生に伝えたければ教育委員会や校長会を通じて学校に依頼するのが近道です。深夜のニュースに出たからと言って、誰も見ていません。プレスリリースだけでは見てもらえるとは限りません。広報担当委員会などに聞くなどして、直接記者を当たりましょう。

3、いつ発信するのか?

広報はタイミングも重要です。どんなに素晴らしい事業も、1日前に発信されても誰もいけません。早すぎても忘れ去られてしまいます。どんなタイミングで、何回ぐらい広報を流していくのか、よく考えて計画しましょう。

タイミングがわからなければ、過去の同種の事業の報告議案を見てみましょう。きっと、猛烈な反省をもとに、いつ広報すべきと書いてあるでしょう。

4、誰がやるのか?

誰がやるのかも重要です。広報はタイミングと人間関係が重要なので、委員長のコミットメントと担当者の努力が不可欠です。担当者を決めたら一緒に広報戦略を考えてもらいましょう。ビジネスにとって広報は欠かせないものであり、青年会議所の事業で広報をやってみることは非常に価値のある勉強になります。

5、何を発信するのか?

最後に発信する内容を考えましょう。発信する文章、チラシなどはまず、要点を列挙してから作りましょう。これをやっていないと、要素が抜けることになります。日時や場所が抜けているチラシなど、何の役にも立ちません。

デザインを委託するなら、必ず記載要素について確認を取ってから委託しましょう。討議や協議段階であれば、あえてデザインを入れず手書きやパワーポイント等で簡単に作ったものを上げるのも一つの手です。何回も修正をデザイナーさんに依頼してはいけません。

発信内容は簡潔であるほどよく、最低限要素がそろっていたら、見た目などほとんど重要ではありません。重要なのは、1~4の項目をどれだけ詰められるかです。チラシのデザインなど些末なことに惑わされず、しっかり詰めていきましょう。

6、ちゃんと残るのか?

いくらいい事業をやっても、次の年には忘れ去られてしまっては、青年会議所として積みあがっていきません。成果をどう残していくのかも広報の重要なポイントです。

次は

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