JC論:事業資金をどう集めるか?①
大きな事業を行うにあたって、非常に重要なのがお金です。いくらやる気があってもお金がなければどうにもならないこともあります。事業構築にあたって、お金をどうするか、ということは事業構築ができてから考えるのでは遅いのです。事業構築ができる最初から、どうやってお金を集めて、どうやって使うのかを考えておく必要があります。
うまくお金を集めることができれば、JCの手から離れて継続的な事業となることもできます。ビジネスパーソンが多いJCだからこそ、しっかりお金の集め方を考えましょう。
集める方法
実は良くあるものだけでこれだけあります。
・事業費
・参加料
・クラウドファンディング
・出店料
・補助金・助成金
・寄付(法人)
・パートナー
良く勘違いされますが、黒字も赤字も出さないという相対支出は予算上の話であって、決算時には黒字であっても構いません。一般法人や法人格無しの場合は、黒字は大歓迎でしょうし、公益法人であっても黒字になること自体は問題になりません。ただ、出た黒字を公益のために利用すればよいのです。JCの場合黒字が出たからと言って、そのお金が誰かのポケットに入るということはないでしょうから、遠慮なくお金を集めてください。
それでは、順番に説明していきましょう。
事業費
これはいわゆる会費から出てくるものです。大抵は全然足りないというのが実際のところでしょう。ただし、周年や大会などを行う場合、複数年でお金をためている場合があります。また、大会の場合、日本青年会議所などから一定の事業費がもらえることがあります。
重要なことは、事業費は事業の根幹の部分に使うということです。他の調達手段は確実性が乏しいことがあります。事業費は必ず出せるお金なので、この部分にお金を出さなければ事業が成り立たないというところに使いましょう。逆に、他の調達手段は、お金が集まらなかったら止めるという所に使いましょう。
参加料
いわゆるチケット販売とか登録費と呼ばれるものです。講演会に参加する方やイベントや交流会などに参加する人にチケットを販売し、お金を集めます。
これを行うときは「一定数の集客が見込める」ということが必要です。チケット販売を行ったが、チケットが売れないからやめる(お金を払わない)ということは通常できません。必要分売れなければ赤字になってしまいます。損益分岐点をちゃんと計算して、必ず見込める集客で損益分岐点を超えるようにしましょう。
また、広く一般から集める場合は集客力のある内容と、十分な広報が必ず必要です。誰も興味の持たないことには人は集まりませんし、知らなければ来ません。
クラウドファンディング
近年注目されている方法として、クラウドファンディングがあります。クラウドファンディングの注意点は成功率が低いということと、クラウドファンディング業者は手数料が高いということです。一方で、当たれば多くの収入が入ることがあります。
JCで行う場合、クラウドファンディング業者を用いる方法と、日本青年会議所のクラウドファンディングサイトLet's do itを使う方法の二種類の方法があります。
クラウドファンディング業者の場合、広く一般の目に触れる可能性があるので大当たりする可能性もありますが、手数料が高いので余計にお金を集める必要があります。一方Let's do itの場合、あまり集客力はありませんが、クレジットカード手数料のみなのでお金をあまり多めに集める必要はありません。
このため、大当たりを狙う(失敗したらやらない)場合はクラウドファンディング業者を使い、口コミで集める、チケット販売の代わりに使うという場合は手数料の安いLet's do itを使うのが良いでしょう。
続く
事業資金をどう集めるか?②
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