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JC論:運動してますか?

JC活動に必要なものは「運動」

JC活動には色々あります。社会活動もあれば大会などのイベントもあり親睦活動もあり、もちろん会議所の名称通り会議もあります。実はJCにはこれをやってはいけないということはない(もちろん公序良俗に反することは除く)ので、何をやってもいいのですが、唯一必要なのは「運動」です。

「運動」といっても、スポーツ的な意味での運動ではありません。もちろんスポーツ大会をやっても構いませんが、スポーツをしたからといって「運動」をしていることにはなりません。

「運動」は英語のMovementの訳です。ケンブリッジ英英辞典を引くと、Movementは、「特定の目的を持つ人の集まり」とか「人々の意見が変わる状況」という意味だと書かれています。そして、私なりの「運動」の定義は下記の通りです。

特定の人や集団の考えと行動を変えるために集団で行動すること

典型的なのが「社会開発運動」と呼ばれるものです。まちづくり事業とか、ひとづくり事業と言われるものは大抵このカテゴリーです。「社会」というとちょっと漠然としていますが、地域の住人であったり、地方自治体であったり、地域の企業であったり対象は色々ありますが、とにかく特定の人や集団が対象です。その対象の考えと行動を変えるために集団で行動を行う、つまりみんなで事業を行ったり、署名活動のようなキャンペーンを行います。

会議というもの自体も運動の一種です。議案を議論する中で会議に集まる人の考えと行動を変えるために、集団で会議を行うのです。懇親会も会議の延長線上の場合はもちろん運動の一部です。大懇親会のようなものは、あまり親しくない人同士が親しくなりネットワークが広がる、という形で考えと行動を変えるために、みんなで懇親会をするのです。

JCI Mission、つまりJCの使命には「To provide development opportunities that empower young people to create positive change.」つまり「より良い変化をもたらす力を青年に与えるために発展・成長の機会を提供すること」とあります。このより良い変化をもたらす力、とは、まさに「運動を作れる力」なのです。

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運動を作れるとどうなるか

運動を作れるようになると、どうなるでしょうか。

まず、あなたのいる組織を変えることができるようになります。社長であっても実は会社を変えることは容易ではありません。多少のルールや資源配分は変えられても、それで会社がガラッと変わることはありません。大切なのは、社員一人ひとりの考え方と行動を変えることです。まさにそのために運動を作らなければなりません。そしてそれは社長だけができるわけでもありません。大きな組織であっても、あなたが運動を作ることができれば変えられるのです。

運動が作れれば、顧客も変えることができます。購買というのは、まさに考え方と行動の結果です。その商品やサービスを欲しいと思っていなかった顧客の考え方を変え、行動に移る用に促す。まさに運動です。

取引先も変わります。取引先の品質が上がらない、納期に間に合わない。そういうときにお金で取引先を変えようとしてもそう簡単には変わるものではありません。まさに、考え方と行動を変えてもらわなければならないのです。

さらに、社会も変わります。これが社会開発運動というものです。JCの卒業生がなぜ社会を変え続けているのか。その理由はまさにJCで運動を学んだからなのです。

そして、そうして運動を作れるようになったあなたの人生もきっと変わることでしょう。

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運動の作り方

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