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J1第22節 vs湘南(H)
2024/7/6 18:30 IN浦和駒場スタジアム
前節磐田相手にポゼッション率70%超えのスタッツを叩き出し、3-0と危なげなく完勝したレッズ。今節は前回対戦で4-4と打ち合いになった湘南ベルマーレとの対戦。
湘南は現在3勝7分11敗の19位。直近のリーグ5試合は2分3敗で全く勢いがない。得点では5試合で2得点と6月は複数得点もなく勝利もなかった。天皇杯2回戦では甲南大を相手に3-1と勝ち切っており、この時のメンバーは主力とバックアッパーのミックスという人選で挑んでいた。
不調の波に入ったこのチームは、失礼ながらも今年も降格圏へ。7月は少しでも勝ち点を積み重ね、夏の移籍ウインドーを迎えたいはずだ。
翌週の移籍ウインドー開幕を控え、移籍離脱や負傷離脱で苦しい浦和だが、ホーム駒場の力で前節同様総力戦で連勝といきたい。
☆湘南ベルマーレ戦への展望
情報と印象
・システムは3-3-2-2
・積極性とMFが鍵となるサッカー
・前線には若い選手が名を連ねる
・古巣対戦!石原広教選手
・今年も降格争いを演じてしまっている
予想メンバー
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希望メンバー
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/146186842/picture_pc_ba6b39ee705fd00da6dd279e590ca370.png?width=1200)
離脱選手: グスタフソン、小泉、中島、関根、松尾、大久保、本間、安部、前田、二田
出場停止: なし
GK〜DF
前節2試合続けて先発フル出場を達成した大畑選手は、先日パリ五輪に挑む日本代表に選出された。この試合と次の京都戦までは離脱しないようだが、怪我無く過ごしてもらいたいところだ。
前回の先発2試合連続出場では3試合目にしてベンチ外と、今回出場すれば今季浦和で初の3試合連続スタメン出場となる。
また、ショルツ選手が移籍離脱後にレギュラーとして定着しそうな選手は佐藤瑶大選手は3試合連続クリーンシートがかかっており、守備力強化へ向け結果をホイブラーテン選手と共に作りあげたい。
MF〜FW
安居・伊藤・渡邊という現在最高のトリオが今節も先発出場濃厚だが、いよいよ代表活動で負傷したグスタフソン選手がチームに帰ってくるかもしれない。彼が不在時には2ボランチ気味で相手のマークや配置によって工夫していた。彼を起用する場合、この変化に対応させていくのか、1枚のアンカーシステムに戻すのか指揮官の選択は気になるところだ。
注目はウイングの人選で、前節は期限付き移籍満了で退団したソルバッケン選手の右サイドポジションを誰が務めるのかだ。
個人的にはキレの良いエカニット選手にチャンスを与えたいが、練習や試合でいまいち噛み合っていないシーンも散見できるので、指揮官の評価は高くないかもしれない。
負傷離脱しているウイング組の復帰に関しては、前田選手がこの試合に向けて調整しており、順調にいけば戦列復帰してくるだろう。また関根選手あたりはまだ難しそうだが、回復によってはスカッド入りもまもなくか。
☆展開予想と相手の特徴
おそらくだが、力の差もあり前節磐田戦のような押し込んだ展開が考えられる。
磐田と異なるのは、湘南が前からのプレスでリズムを作っていき、積極的に攻めてくる点で、「レッズの点が決まらないと落ち着かない」ような“どんより”とした展開にはならなそうだ。
むしろ浦和側としたら「来てもらったほうがやりやすい」と感じているはずで、ホームの力もありスムーズに進められるだろう。
《攻撃の特徴》
ウイングバックの駆け上がりには注意
ビルドアップではディフェンスラインの3枚がお世辞でも上手とは言えず、相手からプレスを受けハメられるシーンが多数散見する。
最近ではこの対策から前線へロングボールを展開し安全にプレーを行っているが、DFキム・ミンテやDF舘、DF大野などを中心に若く経験の浅いMF鈴木淳之介といった選手は持ち運びの頻度や成功率の低さで得意ではないのは確か。
浦和はプレスに「行く」「行かない」の”明確さ”が大切となる。
また、ずっとやってきている3バックの5レーンで崩す攻撃は成熟しており、完成度や精度が良い。実際に前回対戦では崩されたシーンもあった。
浦和はホーム駒場ということもあり、押し込まれる展開で体力的に苦しむことはなさそうだが、DF畑やMF鈴木雄斗といったウイングバックが駆け上がってきた時には警戒しなくてはならない。
そしてコーナーキックでは、ゴールラインに人数をかける特徴的なやり方を施行している。直近の浦和はセットプレーから失点する機会は少ないが、そろそろ実を結んできそうなので注意は必要だ。
《守備の特徴》
アンカー脇のスペースをどう守るか
システム上で弱点となる湘南アンカーと両ウイングバックとの間が常に空いている。ここはJ1で唯一使用している3-1-4-2フォーメーションの穴である。
浦和は現在トップ下のようなポジショニングで渡邊凌磨を中心に武田英寿、伊藤敦樹といった選手がこのミドルサードを使っている。湘南はその前のインテリーオールMF山田直輝やMF茨田、MF奥野といった中盤の選手が下がって対策を講じるかもしれないが、直近の京都戦や川崎戦で中盤を2枚にするダブルボランチにする場合がある。
試合が始まってみて確認してなければならないが、前回対戦時には浦和にアンカー脇のスペースを活用されていたので、浦和戦では3-4-1-2のダブルボランチでスタートしてくるのではないかと思う。
ただ、5月11日町田戦以外、毎試合失点が続いているので、この変更が特薬になっていない。浦和はいつも通りホーム戦らしく崩していきたい。
☆キーマン
[浦和] E・パンヤ選手 背番号27(OMF)
このところ毎試合出場していた誰かしらベンチ外になるので、怪我人の復帰状況にもよるが、彼の先発出場が高いのではないかと思う。
パンチ力のあるシュートはもちろん、キレのあるターンやドリブルで攻撃を構築するチャンスメイカーだが、ある一定以上出場した選手の中で活躍が乏しいのが現状。
Jリーグ初ゴールの期待も込め、今回は異国の地日本で闘う若武者をキーマンに挙げたい。
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[湘南] 田中聡選手 背番号5(DM)
彼が務めるワンアンカーとその周りをどのようにカバーしていくのかが見物だ。
自慢の守備面では小柄ながらも人に対して激しく削りに行く特徴があり、日に日に改善されてはいるが、球際の激しさには定評がある。攻撃面では3月の浦和戦でアシストしたようにゴール前まで入っていくこともあれば、川崎戦で決めたようにミドルシュートが炸裂することもある。
湘南の中で一目置かれるボックストゥボックス。パリ世代で残念ながら五輪代表の切符は得られなかったが、十分に力がある選手なので気を付けたい。
☆結びに
昨季序盤に数試合闘った浦和駒場スタジアム。
今年はトップチームがこの1試合のみと、埼玉スタジアムから環境が変わった舞台で勝利を届けられるか。
聖地・駒場での闘いは思い出深い試合が多い。
前回対戦は派手に演じたが、今回は盤石な守備で完封し、攻撃でも複数点取りたい。
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