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ル杯1stR 2回戦 vs鳥取(A)

2024/4/24 19:30  IN Axisバードスタジアム

先日のリーグ戦ではガンバ大阪相手に0-1と以前のような相性を出してしまい、二試合連続のウノゼロ負けを喫したレッズ。今回は生まれ変わったルヴァンカップでJ3ガイナーレ鳥取と対戦する。

鳥取はJ3に所属しながらも元浦和の選手であった岡野GMを筆頭にDF大城蛍など浦和にゆかりのある選手が複数在籍するチームだ。

現行のルヴァンカップは新たに大会がリニューアルされ、Jリーグに所属するクラブが出場できるようになった。
主なトピックとしては、まずワンマッチであること。天皇杯同様負けたら終わりだ。その他にもベンチ枠が拡大され、昨年のリーグ成績を元に下位カテゴリーのチームがホームとして開催されるようになった。

☆ガイナーレ鳥取戦への展望

情報と印象
・システムは4-3-3
・ボールを支配しアグレッシブなサッカー
・強度高く走れる選手が多い
・古巣対戦!浦和:井上黎生人選手 鳥取:大城蛍選手
・今季はJ2昇格を絶対命題にしているようだ

予想メンバー

希望メンバー

欠場濃厚: 大畑、酒井、岩尾、関根、ソルバッケン、安部、リンセン
出場停止: なし

GK〜DF

この試合は先発メンバーからミックスして臨むと指揮官は宣言しているが、守備陣の変更はもしかしたらないのではと思う。
しかし、失点が続いている守備陣で安定感を欠く主力組は一度お休みして新たな発見を見つけたいところだ。

特に左サイドバックの宇賀神選手には期待を寄せており、手薄になったこのポジションでベテランの立場として盛り上げたり喝を入れたりと重要な役割を担ってもらいたい。

また初めての古巣対戦となる井上黎生人選手は現状センターバックの4番手として厳しい立場に置かれている。この試合を機に這い上がり、良いパフォーマンスを見せたい。

MF〜FW

注目すべき選手が多いポジションだが、まずは堀内陽太選手をとり挙げる。
2試合前からスカッドに加わり、いよいよ活躍の時を待つ。大原の練習では、昨季と比べてキレのあるプレーと良い判断力、さらにはボールコントロールに秀でており、出場すれば多くの人に驚きを与えられると確信している。

また武田英寿選手に期待しているサポーターは多いだろう。
琉球、大宮、水戸で武者修行を続け、昨季J2アシスト王となって帰還した。浦和の太陽柏木陽介氏のようなパサーになってもらいたい。

そしてタイ代表で燻るエカニット・パンヤ選手はインサイドサーフで頑張っているが、ウイングでも活躍できるはずなので、先発出場を望む。
さらにはリンセン選手にもこの試合から復帰してもらいたく、髙橋利樹選手が抜けた今、彼が計算できる戦力だと証明したい。

☆展開予想と相手の特徴

まず前提として、J1の浦和とJ3の鳥取ではカテゴリーの差から鳥取が普段のサッカーをするとは限らない。浦和というチームをリスペクトし引いてくる想定や、リーグ戦とは違ったメンバーのターンオーバーを敢行してくる想定など必要だ。いずれにせよ、情報量が普段とは格段に少ないので、試合を始まってから知ることも少なくないだろう。

私の予想では浦和に対しても変わらず自分たちのサッカーを貫く主体的なサッカーをしてくると考えている。

《攻撃の特徴》
強度高くポゼッションスタイルを志向する攻撃的サッカー

ボールを握るポゼッションサッカー主体とする攻撃的なスタイルだ。
シーズンが始まった序盤戦は守備陣がボールを保持する時の前線の攻撃陣が取るポジショニングが遅いと指揮官からの指摘があった。また、プレー選択は悪くないが、色々と精度が低いようだ。

攻撃で特筆すべきは、右サイドバックのDF田中恵太が積極的な攻め上がりを見せている。彼は前所属の琉球で右サイドハーフを担っており、攻撃力を元から備えている選手だ。
最前線にはFW田中翔太が恵まれた体格を活かしボールキープ力が高い。この選手は武田英寿選手と同い年の青森山田高校で選手権を共に戦った戦友だ。その当時より身体が大きくなっており、強いフォワードに仕上がったようだ。

おまけの情報となるが、鳥取は後半に選手交代を行いギアを上げ、得点を奪う試合が多い傾向があるようだ。浦和としたら、前半からしっかりと得点を取り、試合を優勢に進めて行くことが大事になってきそうだ。

《守備の特徴》
意図的なプレスと強めのボールアタック

ボールを貰おうとする相手に対してガツンとぶつかりに行くような、やや凶暴で粗さのある守備が目立つ。

前線からのプレスでは、前3枚が行くのはもちろんだが、2枚のインサイドハーフMF東出とMF善光院がメインで奪いに行く意図が感じられる。その下に位置するアンカーのMF世瀬がバランスを取ることによってまとまっている。

ディフェンスラインは4枚で、全員が一貫して中央を閉める守備が特徴だ。浦和ユース出身でトップチームにも在籍したDF大城が中心となって統率している。

☆キーマン

[浦和] 安居海渡選手 背番号25(CM)

カップ戦はリーグ戦のメンバーに絡めていない選手の舞台と言ってもいい。
序盤戦は昨季のFP最多出場選手であったこの選手が全くと言っていいほど試合に出られなかった。しかし一つのチャンスを活かすとチームの重要な選手にまで上り詰めた。
このようなヒーローがこの試合から出てくることを期待し、良いモデルとなった同選手に再び期待しつつキーマンに挙げたい。

[鳥取] 世瀬啓人選手 背番号10(DM)

鳥取ユース出身のキャプテン24歳のこの選手は、開幕から全試合先発出場とチームの心臓として信頼されている選手だ。立ち位置的には岩尾選手のような中間管理職のような役割を担っており、戦況によってチームをコントロールできるプレイヤーだ。
仮に試合が同点で進んだ場合、最終的にはPK戦で決着がつくまで続くが、前線の選手と後方の選手とで”行く・行かない”の意見が割れた場合、彼の一声や存在が意思決定の鍵となりそうだ。

☆結びに

昨年は決勝国立の地で悔し涙を流し、今年は借りを返しに行く戦いである。

天皇杯がなくなった今季、獲れるカップ戦はこの大会のみ。しっかりと気合を入れて、ACL組が参入するプライムステージまではせめて行く必要がある。

井上選手をはじめ新たなヒーローに期待だ。

最後に鳥取さんは町を挙げてこの試合を盛り上げてくれている。
「浦和」という資産価値が鳥取に還元されることに期待されているようだが、いい意味で驚きを塗り替えるように。
浦和と鳥取、試合の結果はどうあれ、お互いに良い影響をもたらす試合をできたらと思う。

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