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J1第23節 vs京都(A)

2024/7/14 18:30  INサンガスタジアム

前節まさかの逆転負けで残留を争う湘南に敗れたレッズ。今節は同じ残留を争う京都サンガとの対戦。

京都は直近5試合で3勝2分1敗。戦績だけ見ると好調も伺えるが、全て中位や下位相手での成績であり、上位陣との対戦では軒並み敗れている。

そんななか今月末のパリ五輪のメンバー選出にて浦和の大畑歩夢同様、京都からキャプテンの川﨑颯太選出された。今後離脱となるが、中盤の金子大毅が3試合負傷欠場から天皇杯で90分フル出場し戦列復帰してきた。

“勝ちの流れ”が似たような両チームだが、順位が異なる。
浦和は少しでも上位に食い込めるか、京都は降格圏から浮上できるか。

注目のカードとなる。

☆京都サンガF.C.戦への展望

情報と印象
・システムは4-3-3
・前線からアグレッシブにプレーする
・走力のある選手が多い
・古巣対戦!井上黎生人選手
・底力はあるチームなので浮上してきそう

予想メンバー

希望メンバー

離脱選手: 中島、松尾、大久保、安部、前田、リンセン
出場停止: 石原

GK〜DF

今節は石原選手が出場停止。
遂に右サイドバックの本職が0となったが、対応可能な選手がいることが唯一の救い。

指揮官の記者会見では負傷離脱していた関根選手を筆頭に古巣対戦となる井上黎生人選手の2選手が候補となっているようだ。
最適解である関根選手はおそらくフル出場は難しく、井上選手も本職はセンターバックで実力は未知数。ましてや古巣戦となるので、彼の弱点を見破られ狙われるリスクも否めない。

好調である渡邊凌磨選手を使うプランや対応可能な堀内選手の可能性もあるが、指揮官の答えは誰になるのか注目だ。

MF〜FW

渡邊凌磨選手の右サイドバックへの異動で複数選手に先発出場のチャンスが舞い降りてくるかもしれないが、前線で使いたいとのことで前節湘南戦からメンバー変更は少ないかもしれない。

注目はウイングで、ここ3試合連続スタメン出場でレギュラーを掴みかけている武田選手は当確で、もう一枚を誰にするのか。
前節はエカニット・パンヤ選手を今季初スタメンで使い、45分間の出場させた。他に候補となるのは新加入の本間至恩選手二田理央選手あたりとなるが、前田選手もコンディションの低さを露呈しており、変更は不可欠となる。

またリンセン選手も練習中に負傷したとの報道もあり、前線の駒がまたしても入れ替わりとなる可能性が高い。以前45分間最前線で使われた松尾選手にも期待がかかるが、ここは本職で層の薄いポジションが主戦場の二田選手に託したい。

☆展開予想と相手の特徴

展開では比較的浦和のペースで進んでいくのではないかと思う。もしかしたら京都が前半立ち上がりより勝った勢いで攻めてくるかもしれないので注意は必要だ。

そして最大の懸念点では終盤での展開
浦和は前節なんとか逆転までもっていったが、終了間際に立て続けの2失点でまさかの敗北。試合を終わらせる戦い方に課題が残った。今回の相手は湘南と同じ走力のあるチームで京都のホームということもあり、押し込まれて苦しい展開になるのは容易に予想がつく。

《攻撃の特徴》
得点力の低い攻撃だが良い崩し方を持つ

今季はここまでリーグ戦では3得点以上を記録したことがなく、最大でも2得点までと爆発的な得点力はない。先日の天皇杯ではJ2清水相手に3-1と今季初の3得点を記録したが、決定力不足が課題のチームである。

崩し方では、サイドの低い位置から突破し中央のスペースへ流し込み、逆サイドへと展開。その後は仕掛けやクロスで得点機会を狙うサッカーをテンプレート化。
崩し方では浦和と似たようなサッカーをしているが、ファイナルサードの時間のかけ方では浦和よりも速くやり切る特徴がある。

攻撃面で鍵を握るのは最前線に入るFW原と中盤のMF川﨑だ。
彼らが目立つことによって攻撃が活性化されており、FW原が深く侵入しゴール前へ迫るとMF川﨑が神出鬼没に現れ、セカンドボールを広い厚みをもたせるなど厄介な存在に。

またFW原と同様FW一美は高さがあり、ハイボールに強い特徴を持つ。
終盤押し込まれた際のパワープレーには警戒だ。

《守備の特徴》
球際では負けない局面で勝る守備

京都の特徴で、指揮官の曹貴裁のサッカーでは強度の高い守備を売りにしている。
前線からのプレスはもちろん、ミドルサードでもバランスを保ちながら攻撃を防ぐ。

そしてディフェンスラインの守備では、基本的に中央をしっかり締める守備が特徴。
よってサイドには広いスペースを空けており、相手に展開されるとスライドに遅れが出るが、ある程度は容認しているようだ。

また少し気になったのはラインコントロールである。
相手に裏へのボールを蹴られた後の対応で、当該者はもちろんラインを下げて対応するが、両サイドバックでは本職ではないせいか、ラインアップが遅れている。よってラインが乱れていると捉えられ、浦和は裏を狙っていく崩し方の中で、セカンドボールを拾う重要性は高まってくるはずだ。

もしかしたら、
「ゴールネットを揺らしたがオフサイドの疑いでVARが関与、しかし大外の選手が残っているためゴールと認められる」
このようなシーンがありそうな予感だ。

他にはGKク・ソンユンのPKストップ率が非常に高く、前回対戦時にはGK太田もサンタナのPKをストップしており容易ではない。
“キーパーを乗らせると危険”であり、場数と経験のあるこのキーパーは韓国人らしくシュートストップに磨きがかかっている。

☆キーマン

[浦和] 宇賀神友弥選手 背番号35(LSB)

正直メンバー入りするかも不明だが、サイドバックの頭数が少ない且つ疲労度も溜まっている守備陣なので、ベテランの力でチームを牽引していってもらいたい選手だ。
この試合を最後に左サイドバックの大畑選手も離脱するので、この試合でアピールをし、今後の試合でも自分は“使える”という信頼を勝ち取りたい。

[京都] 原大智選手 背番号14(ST)

彼が得点への唯一の希望と言えるほど貴直なキーマンとなっている。
ここまで全試合出場でここ2試合で連続得点中。長身で足元もある万能な選手。
海外経験を通して力をつけてきた25歳で、キャリアの中で最も重要な時を過ごしている。
在籍2年目だが、今季の活躍によっては国内ビッククラブへの移籍もあるほど、輝いているプレイヤーだ。

☆結びに

大畑はオリンピック前最後のラストゲーム。
怪我なく終わってほしいが、勝利への貢献も期待したい。

前節に負けたショックを塗り替えるためにも、3連休で良い休日を過ごすためにも、勝たなくてはならないゲーム。

下位への取りこぼしはこれ以上は限界。
ニューカマーへの期待にも寄せつつ、勝ち点3を獲得しよう。

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