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J1第12節 vs横浜(H)

2024/5/6 17:00  IN埼玉スタジアム2002

前節は川崎相手に前半は押し込み良いゲームを演じていたが、一つの失点、そして後半直後の失点で主導権を失い、終いにはカウンター返しを喰らい敗戦したレッズ。今節は苦手意識のある横浜F・マリノスとの対戦。

横浜はこの試合を最後に初のACL決勝へ挑む。
ターンオーバーはしてこないと思うが、前哨戦として位置付け、出場停止のFWアンデルソン・ロペスを除きベストなメンバーでエントリーしてくるはずだ。

直近5試合の成績は4分1敗。リーグ戦では3戦連続ドローと勢いはない。しかし内容が悪すぎるゲームはしておらず、相手次第では勝利に値するゲームを演じているのは事実だ。

4万枚のチケットが売れた埼玉スタジアムでどのようなゲームが行われるか展望していきたい。

☆横浜F・マリノス戦への展望

情報と印象
・システムは4-3-3
・攻撃的なアタッキングフットボール
・小柄だが機敏な選手が多い
・昨季王者とACL決勝前の前哨戦

予想メンバー

希望メンバー

欠場濃厚: 酒井、岩尾、松尾、関根、ソルバッケン、安部
出場停止: なし

GK〜DF

前節はディフェンス陣に問題が発生した。
怪我人やコンディション不良者がいなければメンバー変更は妥当な出来だが、人材が限られている今は耐え時だ。

もう一度西川選手を中心に守備陣のマークや連携を確認し、容易い失点をなくすよう尽力してもらいたい。

また、U23アジアカップ帰りの大畑選手がこの試合からメンバー入りをするか注目だ。大活躍で締め括った当大会を機に先発入りが濃厚。
コンディション状態など考えなくてはならない点は多岐に渡るが、メディカルの判断はいかに。

MF〜FW

メンバー変更があるとしたらインサイドハーフと右ウイングか。

インサイドハーフハーフでは、先日の試合で武田選手が初めてリーグ戦で使われた。
彼のようなプレーメーカーは試合終了間際に入れられてもセットプレーのキッカーなど限られた力しか出すことができない。できれば先発で使い続け、元浦和柏木陽介氏のようなプレイヤーになっていきたい。

また右ウイングの先発は前田選手が多く務めてきたが、川崎戦は大久保選手が起用され1得点を記録。
得点以外のインパクトは少なかったが、刺激を与える機会に。さらに同ポジションにはエカニット選手も使われており、誰が定位置を確保するかこの試合を機に変わるかもしれない。

☆展開予想と相手の特徴

浦和とマリノスで埼玉スタジアム。
新体制となった2021年から負けなしである。

21シーズンは勝利、22シーズンは撃ち合いの末に引き分け。23シーズンは勝ちに値するスコアレスドロー。
今年になって浦和は守備強度が落ちたので、盤石な体制ではないかもしれないが、歯が立たない相手ではない。

マリノスは基本主体的に進める強いチームだが、アウェイ戦ではなかなかうまくいかないゲームが今季は多い。
そういった試合ではカウンターでの応戦が目立つが、その攻防で相手チームに防がれるとゲームを落とす傾向にある。

《攻撃の特徴》
ウイングを中心とする“アタック”の強さ

ビルドアップは簡単に行い、中盤の選手に預けてリスクを負わない組み立て方法だ。

仕掛けでは右のFWヤン・マテウスがボールを丁寧に扱うことができ、左のエウベルも確実なボールコントロールとスピードを兼ね備えたハマの翼だ。そして最後はFWアンデルソン・ロペスが最前線に構え猛威を振るっているが、今節は累積警告による出場停止。代わりにFW植中朝日が入ると思うが、この頃彼も好調なのでリスク管理をはじめ警戒は必要だ。

崩しとしてはクロスボールや細かな崩しでゴール前に人数をかけ、サイドバックDF永戸やDF松原がインナーラップなりオーバーラップなりと時と場合によってクロスボールを上げる変幻自在さを持つ。

浦和はマークを確実に見るのはもちろん、最後のところをやらせないことが重要だ。

《守備の特徴》
裏のスペースをカバーしきれるか

ハイラインを敷くこのチームは裏のスペースが空き、いつでもマリノス守備陣の課題ではあるが、アタッキングフットボールとして始めたスタイルは徐々に安定しており、堅さも出てきた。
センターバックに入るDFエドゥアルドやDF畠中が強さを見せている一方、DF上島やDF渡邉泰基をはじめとする経験の浅い選手はミスが多い。更にはGKポープ・ウィリアムも経験の無さから安定感を欠き、不安を抱くシーンも少なくない。

安定感が大事なポジションだが、守備陣はこの試合をどのような人選で挑んでくるだろうか。

プレス方法としては行く時行かない時がはっきりしているチーム
スイッチは基本的にワントップの選手が務めているが、前線3枚と中盤3枚が完璧に連携して行ってはいない。誰が統制を図り実行するかがポイントとなりそうだ。

☆キーマン

[浦和] 大久保智明選手 背番号21(RW)

前節ゴールを決め、プロ初の1シーズンで複数得点を記録した。
“点が取れない大久保”という不名誉な肩書きが人々の間で浸透しているが、仕掛けは100点、決定力が0点と得点さえ取れればメッシのようになれる力は秘めている。
大卒4年目となり同期の伊藤敦樹も苦戦しているが、生まれ変わった彼らを継続して示したい。

[横浜] 天野純選手 背番号20(RAM)

マリノスの10番的存在のインテリーオール。
最近の彼はキレが良く、トップ下を本職としながらたくさんのところへ顔を出し、確かな技術でボール保持を確実にするプレーメーカーだ。
今季蔚山と全北の2クラブを渡り韓国から帰国した彼だが、渡韓前より技術力が増し怖さが出てきた。
攻撃の起点やラストパスは彼から繰り出されると思ったほうがいい。

☆結びに

ゴールデンウィークを締めくくる大事なホームゲーム。
中日の川崎戦は残念なゲームになってしまったが、せめてホームゲームだけは勝利が必須だ。

マリノスはこの試合を最後にACLファイナルへ舵を切る。
昨年王者として貫禄は見せたい。

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