J1第1節 vs広島(A)
2024/2/23 14:00 INエディオンピースウィング広島
さあいよいよ2024シーズンの開幕だ。
今季はJ1リーグに所属するチームが20チームに増加し、2021年シーズン以来の全38節を闘い抜き、勝ち点を争うリーグ戦となる。
広島は今季から従来のエディオンスタジアム広島(山の上)から市街地にホームスタジアムを移し、サッカー専用スタジアムの「エディオンピーススタジアム」として新たなスタートを切る。
2週間前に行われたガンバ大阪とのプレシーズンマッチでは1-2と逆転負けを喫したが、良くも悪くも広島らしさが出た印象を得た。
一方我々浦和は今季過去最大級となる補強を行い、昨季メンバー外となっていた選手を軒並み総入れ替えした。ヘグモ新監督の下、新たな選手たちが既存の選手を脅かし、厚みのあるチーム作りをしながら、今季目標であるリーグ制覇に向け新たな船出の日を迎える。
☆サンフレッチェ広島戦への展望
予想メンバー
希望メンバー
欠場濃厚: 大久保、安部、リンセン
出場停止: なし
GK〜DF
キャンプから一貫して固定されたメンバーでトレーニングを行ってきたので、特段変わりはないはずだ。
昨季ベストイレブンに選出された西川選手、ホイブラーテン選手、ショルツ選手は不動。酒井選手も今季続けてキャプテンに就任しこの3枚はシーズンを通しても確約された鉄板選手と言える。
注目なのは左サイドバックだろう。
明本&荻原の主力選手が抜け一気に大畑選手がトップに上り詰めるかと思いきや新加入の渡邊凌磨選手がまさかのコンバート。彼の出来はどの程度か、注目だ。
MF〜FW
今季からアンカーを置く中盤逆三角形の形となったので、必然的に昨年の岩尾ー伊藤両選手のボランチは崩された。
アンカーには監督の申し子のグスタフソン選手が加わり、岩尾選手が今季厳しい立場になるかもしれない。
伊藤敦樹選手は最適性と思えるインサイドハーフ、小泉選手も同様に適正ポジションに配置されるだろう。そしてここで気になるのが関根選手だ。
彼は主戦場左ウイングだとは思えるが、インサイドハーフの方が適していると感じる。今季の彼は選手の組み合わせによってポジションが移動されるポリバレントとしての役割が与えられそうだ。
そして右ウイングはキャンプから好調の前田選手、トップにはサンタナ選手と入るだろう。
同ポジションのソルバッケン選手、興梠選手は控えからのスタートとなりそうだ。
☆展開予想と相手の特徴
開幕戦となり、例年ならおとなしくお互い伺うような試合が多くなる傾向が強いが、この試合においてはそんなこともないと思う。
広島は先日のプレシーズンマッチでガンバ大阪相手に逆転負けを喫し、そこからの反省でゲームプランを見つめ直してくるはずだ。
展開予想ではお互い最初から勢いよく自分たちのスタイルを出して闘うはずだ。そしてその後試合巧者ぶりを見せたチームが勝利を掴むだろう。
《攻撃の特徴》
強いプレスからの奪取、サイドチェンジ
まず一番に裏を狙う意識が強い。タイミングとしては中盤の選手がボールを保持し顔が上がった瞬間だ。1トップ2シャドーのどの選手も得点能力が高いフォワードを置いているので、いつでも脅威になれる存在だ。
また、システム上で5レーンが築き上げるが、その利点を利用しサイドチェンジを多用してくる。浦和は4バックでの陣形を取るので、大外の守備はもちろんのこと、サイドを警戒しすぎて中央の守備が散漫にならないよう注意が必要だ。
《守備の特徴》
強いハードプレスと統制されたライン設定
高い位置からの高速プレッシング。これが広島の持ち味だ。最終ラインから押し上げてコンパクトな陣形を構築し、最終ラインも高く設定されラインコントロールも秀でている。
浦和は今季ウイングを中心に縦に速いサッカーを目指しているが、裏のスペースは広大かつ理論上数的同数なので、積極的に剥がしていく攻撃が多く仕掛けられるかがポイントとなりそうだ。
☆キーマン
[浦和] 渡邊凌磨選手 背番号13(LB)
今季FC東京から加入したMF登録の選手だ。
この選手は2列目の厚みをもたらすために加入したが、シーズンインから一貫して左サイドバックのレギュラーとして地位を確立。
彼自身初めてのポジションになるので、不慣れなシーンがたくさん見られ、良くも悪くも目立つかもしれない。特に3バックの広島相手には大外がシステムの噛み合わせ上必ず余るので、彼が見せる対応法は見ものだ。
[広島] 加藤陸次樹選手 背番号51(LS)
浦和サポーターなら誰もがその名を知るであろう浦和キラー。この選手はトップが主戦場と思いきやシャドーでの起用となり、裏への抜け出しを積極的にしてくるだろう。
彼の広島初ゴールの相手はなんと浦和。埼玉県出身で少なからず意識する相手だろう。封じ込むのは簡単なことではないが、容易くやらせてはいけない選手だ。
☆結びに
近年の浦和はサイドアタッカーに守備を第一に求め、仕掛ける攻めにおいては二の次になっていた。しかし今年は違うはず。
ついに私が渇望する「サイドアタッカー」としての姿勢を存分に楽しみたいと思う。
攻撃陣が凄すぎて守備陣の存在を忘れさせるような圧巻の内容を披露できたら理想。
これほど開幕を待ち侘びたシーズンはない。
リーグ自体の1発目、誰もが見るだろう。
注目度の高まる試合でまず勝利を。
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