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ACL FN2 vsアルヒラル🇸🇦(H)

2023/5/6 18:00  IN埼玉スタジアム2002

第1戦をアウェイサウジアラビアの地で1-1と前半苦しみながらも後半立て直し、貴重なアウェイゴールを手にして帰路についたレッズ。今回は2021年から続いたストーリーの終焉であるアルヒラルとの決勝第2戦。

第1戦は2017年や2019年の経験を活かしてのサッカーがベースとなった。特に前半はいつも以上に引いて慎重にゲームに入り、いつも通りのサッカーではなくなってしまい、結果的に失点してしまった。ある程度プランの想定内だったかもしれないが、監督はもっとやれたのではないかと後悔の念があるようであった。
後半は相手の実力も把握し、いつも通り主体的なサッカーをやり始めることができた。後半の良い時間に同点弾を決めることができ、おまけに相手のキーマンであるサレム・アルドーサリを退場に追い込んだ。

最低限の結果ではなく、思ってた以上の収穫ができたので、明日の試合への想定やプランがとても立てやすくなったはずだ。

優勝するためには何が必要か、今一度慢心せず、気を緩めずに挑んでいきたい。

☆アルヒラル戦への展望

情報と印象
・システムは4-4-2
・カウンターの鋭さがある
・持ち前のスキルを全面に出す選手が多い
・想定よりも強くなかった印象

予想スタメン

希望スタメン

欠場濃厚: シャルク、モーベルグ、リンセン
出場停止: なし

GK〜DF

攻撃陣もそうだが先発メンバーを変える必要は全くない。
ただ、右サイドバックの酒井選手のフル出場は難しそうなので、出場時間などのプランニングは必要だ。

また、ホイブラーテン選手は冷静沈着で終始落ち着いたプレーを見せていたが、相手選手のマレガにフリーで撃たれるシーンが一つあったので、強力な2トップ相手にショルツ選手と再確認しマークなど気を引き締める必要があると見た。

MF〜FW

こちらのポイントは全員スタミナ面だろう。

サウジアラビアの気候でペース配分など難しかったせいであろうが、80分過ぎから足を攣る選手が何人かいた。1週間空き埼玉でできるのは大きな事だが、全回復は難しいので守備陣以上に交代のタイミングなどが重要になりそうだ。

特にボランチの両選手はカードを貰う想定があるはずなので、柴戸選手をはじめ安居選手も今までと同様良い準備をしていきたい。
また、サイドアタッカーやトップはほぼ確実に交代するポジションなので、第1戦で出場した早川選手カンテ選手はもちろん、メンバーが入れ替わって加わる選手達にも同じことを求めたい。

☆展開予想と相手の特徴

一番避けなくてはならないのが第1戦の前半のような展開だ。
相手を警戒・観察するような主体的ではないプランは相手に余裕さを浦和に苦しさをもたらす。

相手の出方はホームアドバンテージがあった第1戦のパワーレベルがMAXに近いはず。あれ以上の強さは正直ないと思っていい。
その代わり、浦和がこれまで以上の魂の籠ったプレーや得点を手にすれば良い話だ。
簡単に言っているが、実行するのは難しいのは十分承知の話。最低限失点さえしなければ、浦和側が焦りなど精神的にキツくなる展開はなくなるだろうし、先制点さえ取れれば相手は勝つ為に最低2点必要になってくる。

一番重要なのは開始直後の入り方
次に先制点
この二つを意識して試合に臨んでもらいたい。

《攻撃の特徴》
個の能力を活かした力強いパワーを解き放つ

やはり個の能力は浦和を勝るほど力強いパワーを持っている。しかし、浦和が勝るのは組織の綿密さ。あるチームでは守備陣と攻撃陣が割れることがある。しかし、今の浦和には全く見られないので“大丈夫”と安心して思えるだろう。

アルヒラルの攻撃時によるシステム的な戦術はサイド突破からのシーンが多い
これは第1戦でもほとんどのシーンで見られた。アルヒラルからしたら第2戦はアウェイとなるので、この展開は増えてくるだろう。

また、第1戦で退場したサレム・アルドーサリが出場停止で出場できないので、この駒に入るサウジアラビア人が誰になるのか事前想定が難しいので注意していく必要がある。
もしかしたら同じサイドアタッカーが入るパターンもあるだろうし、全くタイプの違った選手が入り、システムも変更されることも考えられるので、しっかりと見極めていく必要がありそうだ。

《守備の特徴》
バトルを好むような積極的な守備が目立つ

第1戦がホームで5万人近くの観衆が来たから力が漲ったかもしれないが、国内リーグでも強豪の立場にあるアルヒラルは積極的な守備が見られる。どんな時も己のパワーを使い、チームのために走れる。これは強いチームの掟。
しっかりと体現しているこのクラブを簡単には打開できないだろうが、ここは第2戦ホームの我々の選手に期待していきたい。

この積極さ故に、慎三のゴールが生まれたのかもしれない。

この守備を打開していく、突破していくには選手1人の力では厳しいだろう。
相手選手1人に対して浦和の選手を+1以上ののアドバンテージで数的優位を作り出し、相手が後手に回るような展開を演出していきたい。

☆キーマン

[浦和] 関根貴大選手 背番号14(LM)

かつての悔しさを晴らす時がきた。
彼の世代でACLを強く意識した2017年は自身の欧州挑戦でドイツから優勝を見届け、2019年では己が活躍してレッズを勝たせると挑んだ大会で完膚なきまでに散る。彼にとっては6年間もの間溜め続けてきたある種のストレスを遂に発散する時だ。
屈辱を受けたカリージョは欠場濃厚だが、同じ体格のミシャエルは格好の相手。キレの面では敵わないかもしれないが、強度の面で上回れるはず。
今度こそ浦和を“ACLで”勝たせてみろ!

[ヒラル] ミシャエウ選手 背番号96(WG)

左サイドのアルドーサリが出場停止になるのでどちらのサイドに入るか不明だが、比較的自由にポジションを入れ替えるので、対峙する明本、酒井は注意して警戒して臨みたい。
強力な突破口はアルドーサリが消えた今、彼しかいない。彼に対するマークは第1戦同様、ボランチかサイドバックの2枚で対応していきたい。

☆結びに

一番重要なのは試合の入り方
初っ端15分で失点するようなスタートはあってはならない。
会場の雰囲気も生温い状況であると2019年のように負けかねない。

ピリついた雰囲気の中で、誰もが鼻息を荒げるような重いスタジアムを作りたい。
まだ何も勝ち得ていない。
みなさんで最高の準備をして、最高の状態で選手を迎え、最高の勝利を手にしよう。

☞長いストーリーの完結編、有終の美で

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