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J1第19節 vs鹿島(H)

2024/6/22 19:00  IN埼玉スタジアム2002

前節セレッソ相手に2点を先行され、厳しい闘いの中、リンセンが1点を跳ね返したが万事休すとなったレッズ。今節は伝統の一戦である鹿島アントラーズとの対戦。

鹿島は現在11勝3分4敗で2位。首位と勝ち点差2で追う上位陣。直近5試合は3勝1分1敗で4試合負けなしの状態だ。

対して浦和はリーグ戦4戦勝ち無しと対照的な状況。
しかしこの浦和ー鹿島戦はこれまでの調子や戦績があまり内容に影響しない特別な一戦。

まるで決勝のような1点を争う試合を展望していきたい。

☆鹿島アントラーズ戦への展望

情報と印象
・システムは4-2-3-1
・強度の高い試合を演じる
・闘える選手が多い
・古巣対戦!安部裕葵選手
・今季もなんだかんだ上位進出している

予想メンバー

希望メンバー

離脱選手: グスタフソン、小泉、中島、松尾、安部、興梠
出場停止: なし

GK〜DF

前節セットプレー関連で2失点したゴールキーパーの西川選手は変わらないとして、ディフェンスラインの変更はいくつかあるかもしれない。

ひとつはショルツ選手が出場停止処分から明け、先発復帰が濃厚だ。
また石原選手がポジションを掴んだ右サイドバックでは、酒井選手が入る可能性はあるだろうが、特段穴のない石原選手が継続してスタートするだろう。

そして希望メンバーとして左サイドバックに大畑選手を先発に置いているが、ここは是非とも彼を起用してほしいところだ。

MF〜FW

中盤の底はホームで比較的ボール保持する展開が期待できるということで、コントロールできる岩尾選手を起用。

インサイドハーフが非常に注目されるが、前節アシストを記録した武田選手を是非ともスタートから使ってほしい。しかし、ヘグモ監督が使うとしたらサブスタートが濃厚で、怪我人の復帰状況によってはベンチ外まで追い出す可能性もあるだろう。

前節、筋肉系の違和感で途中交代した伊藤敦樹選手はおそらく先発途中交代になるだろうが、安居選手との兼ね合いも見てベストを選択したい。

ウイングではソルバッケン選手関根選手がいよいよ復帰し、ポジションに厚みが出る。渡邊凌磨選手も含め、役者が最低限揃い始めるか。

☆展開予想と相手の特徴

様々な見方ができるが、おそらく前半から浦和ペースでゲームが進められるだろう。

その中で攻めあぐねるシーンがある思うが、前節の反省を活かしシュートで終わるなど、ゴールを奪って優勢に進めたい。

《攻撃の特徴》
左で作って右で仕留める

中央でチャンスメイクをしながら左サイドへ展開し、MF仲間やDF安西のクロスを利用しゴール前まで迫るのが基本的な戦い方。
ターゲットとなるのはFW鈴木優磨と思いきや、彼はチャンスメイクに関わっていることが多いので、右サイドのFW師岡や神出鬼没なDF濃野へラストパスを届ける

DF濃野は右サイドバックの位置から駆け上がり、内田篤人氏のようなプレースタイルで崩すシーンに関わるのはもちろん、元浦和西大伍氏のような決定力の高さまで大卒ルーキーながらここまで示している。現在5得点と、一時期3試合連続得点まで記録し、同ポジションの先輩DF須貝を全く寄せ付けない。

浦和は2018年のホーム鹿島戦でサイドバックからサイドバックへクロスが繋がり失点したことがある。
気をつけなくてはならない攻め方だ。

対してマイナスな弱い面として、ショートカウンターでは攻撃にかける人数が少ない
特にボランチ2枚が上がるスピードが遅く前線4枚でやりきるシーンが目立つ

ボランチはおそらくスタミナ消費が激しいポジションなので仕方ないと思うが、速攻より遅攻でも構わないというスタンスでいるように思えるので怖さは薄れる。

比較的今は分かりやすい攻めが多い印象だ。

《守備の特徴》
プレスをかける前線とリトリートする後方

鹿島は前線4枚で前からプレスをしっかりかけてくるチームなので、ディフェンスラインの押し上げが無い限り中盤のスペースが空きやすい特徴を持つ。
現状、前線の動きとディフェンスラインとの動きのベクトルが逆行して間延びしており、チームとして割れているように見える。

浦和はスピーディーな展開でビルドアップを行うことで局面打開。逆を言えばハマる状況になる。
速やかにビルドアップの出口を見つけ、ミドルサードに進めた場合には鹿島ボランチ2枚と浦和中盤3枚となる。浦和は数的優位になり、怖いスペースへの侵入など様々な選択ができるようになるので、彼らのアイディアに期待。

そして鹿島は開幕から注目のFW知念がボランチにコンバートされ、ここまで1試合を除き全試合スタメン出場。球際への激しさが売りで、ヘディングもとても強くデュエル数などリーグ内で上位の記録を残し飛躍した。
しかし彼の弱点は適切なポジショニングを取れないことだと分析。

基本的な動きとしてボールサイドへの寄せやスライドは常に行っているが、肝心なところでバイタルエリアの広いスペースを相手の好きにさせている
これはダブルボランチを組むMF佐野への負担が大きく、2選手分の働きをさせてしまっているようだ。

☆キーマン

[浦和] A・ショルツ選手 背番号28(RCB)

出場停止処分が明け、浦和の闘将がスカッドに帰ってきた。今季副キャプテンに就任し、キャプテン酒井選手が離脱している間も自慢のキャプテンシーを発揮しチームをまとめていた。
そんな中、守備で彼への負担が大きくなり、町田戦での警告で累積警告が溜まってしまった。この試合は復帰のゲームとなるが、相手は強豪鹿島。失点が続いているチームをクリーンシートまで導いてもらいたい。

[鹿島] 植田直通選手 背番号55(RCB)

ミドルサードが数的に劣勢になる中で、ディフェンスリーダーとして4人を束ねるラインコントロールも含めどう対応するのか。
ここがこの試合の鹿島を占う大切なポイントになるだろう。
守備の面が最重要課題だが、攻撃ではセットプレーで相棒のDF関川と共に一発ゴールを奪うパワーもある。攻守両面で鍵となる選手に相応しい。

☆結びに

この一戦に言葉はいらない。
”勝つ”。ただそれだけ。

当日5万人近いファン・サポーターが集まるだろうが、心をひとつに全員でチームを勝たせる努力をしよう。

ゴール裏はもちろん、指定席からでも絶え間ない手拍子を。
「勝たせる雰囲気を作るのは指定席からの手拍子」

熱く燃えるような白熱した闘いを楽しもう。

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