昼下がりの思春期たちは漂う狼のようだ

好きなものに出会うと、そこに心を持っていかれすぎて
なかなか現実に帰ってこれなくなっちゃいます。
また仕事の日々がやってくるのに。
瞬時に現実にテレポーテーションできるようになりたい。

はじめまして、たけと申します。
初投稿ですが、自己紹介はまた後日という
斬新な形式をとらせていただきます。
どうしても、この感想を書かなきゃ現実に戻れない気がするので、
そっちを優先させてください。

先日、東京芸術劇場にてアンカル旗揚げ公演
「昼下がりの思春期たちは漂う狼のようだ」を観劇しました。
適切な言葉が見つからないけど、見ることができて良かったです。
第1幕も第2幕も全く暗転しない演出が、
その瞬間メインの生徒の裏に
同じ時間を生きている生徒がいることを感じさせてくれました。
そして、生徒それぞれのセリフ・動きに込められた思いが
身体を貫くように痛いほど伝わってきました。
きっとこれはスクリーン越しじゃなかなか伝わらないもので、
目の前でリアルに起こっている出来事だからこそのものだと思います。

実は、私はまだ演劇をたくさん見たことがなくて。
合計で20本くらいしか見たことないし、もちろん東京芸術劇場は初めてでした。
でも、また演劇が見たくなった。なんなら少し演じてみたくなった。
そんなレベルで演劇を好きにさせてくれた作品でした。


でも、感動っていうのとはなんか違くて。
数え切れないほどの感情が押し寄せてきた私の心は窮屈で息苦しくて、
どうにも行き場を失ってしまったような感覚でした。
きっとそれは、私の心も固まってしまっているからなのかなと。
それこそ、ソジンのように。
ゲンみたいに真っ直ぐに心を動かせる思春期が、
ちょっと羨ましく感じました。


青春とは、心を動かすことなのかなと思います。
思春期は、無意識に心を動かせるから青春なのだと。
痛さも怖さも知ってしまった大人にとっては、
少しずつ難しくなってくることのような気がするけど、
大人だからってできないことではきっとないんですよね。
大人でも「今も青春だ!」って言っている人もたくさんいますし。
私ももう少しだけ、青春を追いたくなりました。

駄文ですが、もし最後までみてくださった方がいらっしゃったら、
とても嬉しいです。
ありがとうございます。それでは。

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