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日本人が大切にしてきた伝統のウソ

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年中行事、冠婚葬祭、諸制度など古いようで意外に新しい伝統のルーツを明らかにする弊社執筆の「日本人が大切にしてきた伝統のウソ」(河出書房新社)。その中から一部を抜粋して紹介します。… もっと読む
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記事一覧

大和魂のウソ

戦争を重ねるうちに意味が変わった 「大和魂」といえば、「正々堂々」「勇猛果敢」という、男…

二拝二拍手一拝のウソ

平成までは一般的でなかった?  賽銭を入れて鈴を鳴らし(逆も可)、2回礼をして2回手を打…

氏子制度のウソ

明治憲法に信仰の自由はうたわれていたが  現在、多くの人は近くの神社の「氏子」になってい…

専業主婦のウソ

高度経済成長期までは、ほとんど存在しなかった  これまで見てきたように、調理や育児は明治…

女性による育児のウソ

子育てが母親の役目になったのは明治時代以降から昭和初期にかけて  人類が地球上に誕生して…

良妻賢母のウソ

高等女学校発足とともにできた新しい概念  夫にとっては良い妻であり、子どもにとっては賢い…

家庭料理のウソ

家で凝った料理をするようになったのは、ごく最近  少し前、あるツイッターへの投稿が話題になった。「ポテトサラダ事件」と「冷凍ギウョザ事件」だ。「事件」と呼ぶほど大げさなものでもないが、その内容は次の通り。  ある子ども連れの主婦が総菜のポテトサラダを買おうとしたとき、高齢の男性が「母親ならポテトサラダくらい作ったらどうだ」と言い捨てたとか。投稿主はいわれた主婦ではないが、その声を耳にして女性の前でポテトサラダを2パック購入したという。これがポテトサラダ事件。  冷凍ギョウザ

夫婦同姓のウソ

その歴史は明治時代から  近年、女性の社会進出が著しくなったことに伴い、問題となってい…

「伝統に基づいた家族制度」のウソ

明治政府が強制した家父長制度 おじいちゃんとおばあちゃんがいて、息子夫婦が同居し、子ども…

除夜の鐘のウソ

戦前のラジオ番組から一般的に 大晦日の夜、厳かに響く鐘の音を聞き、年の終わりや始まりを実…

初詣のウソ

明治時代、鉄道会社の戦略によって生まれた! 年が明け、正月のお出かけといえば、まずは「初…