補助金について

こんばんは。リンクアップの村野です。

コロナウィルスの影響により、個人、法人問わずに様々な補助金、助成金のメニューがでておりますね。流石に年末だからないでしょと思っていた、小規模事業者持続化補助金のコロナ特別対応型の追加日程もあり、ただでさえ審査と問い合わせに追われているであろう、補助金事務局及び審査員、経産省の方々、そこに予算を投じる国が本気だなと感じる次第です。さてそんな補助金の申請をするにあたって、我々もサポートさせていただいております。

上記でもあげたメジャーな補助金として小規模事業者持続化補助金はここ1.2ヶ月で100件以上の相談、実際に着手だけでも60件以上の処理させていただきました。ただそれだけの量をこなしているため、感謝だけでなく沢山の失敗とお叱りも受けました。その経験をもとに我々が皆様に自分ではたまた誰かに代理で申請をお願いするにあたって気を付けていただきたい事が3つあります。

1、補助金に合わせた事業プランを立てない

小規模事業者持続化補助金には一般型とコロナ特別対応型とあります。片方は一般型は50万円、コロナ特別対応型は100万円が上限とだいぶ違います。コロナ特別対応型での申請を検討する場合、補助対象経費の6分の1以上を以下のどれかに該当する設備費用を計上する必要があります。

①サプライチェーンの毀損

ex.今まで外部より調達していた部品を内製化するための設備機械の導入。

②非対面ビジネスへの移行

ex.今まで店舗販売が中心だったものをネット上で購入できるようにECサイトを構成する。

③在宅勤務のための設備投資

ex.今まで契約書に判子を押しに会社に出勤していたものをクラウド上でサインができるシステムを導入することで在宅でも対応だからようにする。(非対面ビジネスにも通じますね)

ものはいいようなので表現次第で上記条件を解決するケースはありますが、明らかに無理して購入を検討して無理やり100万円をとりに行く方も少なくはありません。

補助金はあくまで、今自分たちに必要な事業を行うにあたって必要な投資があり、それがたまたま合致するというのが、本来の姿です。一部とは言え設備投資への負担をする必要もあるし、それを導入する手間があります。安いから買って、使わなかった、効果がなかったでは結局時間とお金の無駄で本末転倒ですよね。「補助金が降りなければ買わない。」という方には一旦まず本当にそれが必要なのかを検討いただくのが良いかとおもいます。

2、申請代行業者に丸投げはだめ

申請をするのに何もやらなくて良いと思った。我々のような代行業は皆様の手間をもらい、出来る限りクライアントの負担にならないようにしていく必要はあります。そしてそのためにクライアントの方以上に制度趣旨の理解とどのように使っていただくのが良いのかを助言していくという役割があります。ただ、上記でも記載した通り、補助金は本当にその設備投資が必要である方が本来使うべきものです。であれば、投資する設備をどのように使うか、その設備を入れることによる効果はどのように見積もっているかは誰でもない申請者様が1番わかっている必要があります。この申請は、今の自身のビジネスを振り返り、さらに飛躍するための時間にもなるとプラスに捉えて進めていただいた方ほど採択に繋がり、その補助事業による効果を得ていると感じます。

3、スケジュール感を持っておく

ここでいうスケジュール感は補助金を使って導入を考える場合はどうしても補助金のスケジュールに合わせなければならないということです。(コロナ特別対応型の場合は遡りも可能とはなっております。)大体の流れとしては、

①申請期限

→ここまでに資料を全て揃えて所定の場所に提出。

②採択・交付決定通知書

→申請期限から約2ヶ月。交付決定通知書到着後補助事業開始。(例外で遡り経費での申請もあり。)

③補助事業完了後、実績報告書作成と提出

→補助事業の完了期限あります。ここ次第で補助金交付日が決まります。

④補助金交付(実績報告書提出から1か月程度)

となります。補助事業期間を1ヶ月と仮定すると、①〜④に至るまで、4ヶ月程度かかりますので、キャッシュフローを把握した上で取りかかってください。

以上、ご自身または申請代行事業者に任せて申請するにあたって注意するポイントです。

特に申請代行事業者に頼む場合は着手金・成功報酬にて費用を請求するため、相談を受けたら採択させるためにどうするかを第一に考えます。その考えに間違いはないですが、申請希望者の大半はほとんど補助金に関する知識がない状態で相談に来られます。なので相談を受けた時点でそもそもその補助金を使うことが本当にベストなのかを客観的に見て気に掛けてくれる申請代行事業者に依頼するのが良いかとおもいます。

色々な事業者がいらっしゃるので、色々話を聞いてみてください。


それではおやすみなさい!

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