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日本が誇るワサビの危機


ワサビと言ったら、日本食の王様である寿司や蕎麦には絶対欠かせない、日本が誇るオリジナルの薬味だが、気温上昇によりカビに弱くなったことから腐食しやすくなったこと、突発的な豪雨などが続いたことによりワサビ田が大きな影響を受けていて、生産量が半分にまで減ってしまったとのことだ。それに加えて、ワサビ田を維持するにあたって栽培者の高齢化が進むなか、跡取りも見つからず、自分達の代で終わらせざるを得ないと言った状況にあるようだ。さらにワサビは栽培する場所は山林の中の湧水地が最適らしいが、日中戦争や太平洋戦争などによって大量の木材が軍需物資としてや戦争被害復興や高度経済成長などによって木造住宅の建築が増大し爆大量の木材が必要となる事から植林されたスギやヒノキがワサビを育てるのに最適な土壌に影響を与えていることも生産量の減少につながっているようです。ワサビの生産で有名な静岡県ではここ10年間で55%も生産量が減ったというのだから、本当に食卓からワサビが消えると言ったことが起こるのかもしれない。あの鼻から抜ける刺激を味わえなくなったらこんなに悲しい事はないな、、、

ワサビはさまざまな健康維持のための物質を含んでいることも確認されていて、「6-メチルスルフィニルヘキシルイソチオシアネート」(6-MSITC)へ発がん抑制、抗酸作用、血流改善、脳機能の改善などの作用が報告されている。さらに発毛剤の有効成分に使われる「ミノキシジル」の3倍近くの育毛作用がある事からワサビを使った商品の開発も行われているそうです。

ワサビは日本が高単価で勝負できそうなブランド力を持った薬味だと思うので、なんとか次の世代に繋がって欲しいものです。

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