見出し画像

教習所の話1

夏ですな。金沢に来て三回目の夏です。

大学生の夏と言えば?

そう、運転免許ですね!

僕は大学一年の夏に免許を取ったんですが、気が付けばまともに運転せずに初心者マークが外れてしまいました。ペーパードライバー、爆誕。

小さい頃は「免許取ったのに運転しないなんてことあるかね」と思っていましたが、普通にありますね。自転車とバスで行けるもんな・・・あと電車。

教習所のマイクロバスが大学の近くをよく走っているので、教習所に通っていた時のことを思い出しました。


てなわけで今週は「教習所の話」です。


大学一年生の夏休み、「免許は早めに取っておけ」という父上のお言葉に従い、帰省のついでに免許も取ろう。というわけで地元の教習所に通うことになりました。

教習所の近くに泊ってみっちり教習を受ける(いわゆる合宿)ってやつと、家から通いながら自分のペースで教習を受けるっていう大きく分けて二種類あるんですが、僕は家から通いながらギチギチに教習を詰め込まれるっていう「免許爆速取得コース」を受けてました。


驚いたのは教習が進むスピード感ですね。なんせ「免許爆速取得コース」ですから。


入校の説明が終わったらすぐ教習です。エンジンのかけ方などの基本を教わったら校内で即運転。教習所入って一日目で運転させられるとは思いもしませんでした。


しかし僕の不安なんか置き去りに教習は進んでいきます。今まで散々親の車に乗ってきたので見慣れているはずの車内からの景色も、運転席から見ると全く違ったもののように感じました。

何よりね、体感速度がえげつないんですわ。時速20キロの車って聞いてどう思います?


遅っ!
てなるでしょ?


これがね、ならないんですよ。鉄の塊が時速20キロですよ?それを自分で動かしてんですよ?

また操作が難しくてですな・・・クラッチってのを操作する必要があるんです。(エンジンのエネルギーをタイヤに伝えるスイッチみたいなもんだと思ってください)

オートマ免許だとクラッチの操作を車側が自動的にやってくれるんですが、マニュアル車だとそうはいかんのですな。

クラッチをつなげて1速、2速・・・ってスピードに合わせてギアを変えていくんですが、

半クラ・・・国道
1速・・・高速道路
2速・・・ワイルドスピード

の体感速度ですもん。実際は

半クラ・・・亀さん
1速・・・自転車
2速・・・原付

くらいですが。(諸説あり)

初見で「クラッチ繋いでみろ」は無理ですよ先生。

そんで止まるときにもクラッチを使わなければならんのです。止まるたびにガッタンガッタンなりまして、ええ、汽車かと、俺は汽車に乗ってんのかと。


しかし恐ろしいもんで慣れていくうちにスピード出せるようになってくんですな。

あと難しかったのが坂道発進ね。平坦な道だったら一速入れる→クラッチ離す→発進っていう動きを落ち着いて出来るんですが、坂道だったら素早くやらないとだめなんです。(車落ちてっちゃうから。おのれ重力。)

でも焦るとエンストしちゃうっていうね。

じゃあどうすればいいんじゃい!

はっ!

「質問すればいいんだ!!」


分からないことは聞かないとね。

言われたことをなんとか思い出して要約すると

「クラッチから足を離さない」

「音で判断」

の二つでした。

前者はまだ分かるけどさ、問題は後者ですよ。何よ、「音で判断」って。

詳しく聞いてみると「クラッチ話すタイミングは音が変わる」らしいです。


ワカルワケネエダロ!


と、叫びたくなりましたがここは小石川武仁、耐えました。

太陽が照りつける車内でエンジンの音に耳を澄ませていると、


先生「暑いな」(エアコンを強める)ゴォォオオ


ヴォイ!!!!

音が!聞こえねえだろ!!音が!!かき消されてるの!!

こちとらエンジンの音なんか聞き慣れてないのよ!!蝉と蛙の鳴き声しか聞こえない田舎で過ごしてたのよ!!

江戸っ子に関西弁のアクセントの違いを見つけろなんて言ったって無理でしょ!!??あんたそれをだんじり祭りの中でやらせようとしてんだよ!!??


なんてこと言えるわけないので、せめてもの抵抗として掛け声を出してやりました。

「フンッ❗️シフトレバーガチャガチャ、ブォン!ガッタンガッタン

エンストしました。例に漏れず。

先生「フンッ、までは良かったよ!」


運転の緊張でも暑さでもない「別の汗」が出てきたのを覚えてます。


書いてみると華やかさ0の思い出ですね。まあ運転免許に関しては、甘々指導じゃなく緊張感ないと意味ねえなと今になって思います。

これから夏のうちに免許を取るって方も多いでしょう。

「楽に取れる」とは言えませんが、厳しくてもちゃんと免許は取れるので大丈夫ですよ。
エンストしまくってた僕でも最終的には運転できるようになったので。


それでは次回、「路上教習編」でお会いしましょう。

ではまた!

いただけたら牛丼に半熟卵とかを躊躇なくつけます。感謝の気持ちと共に。