ウルトラマンオーブ まとめ

第01話「夕陽の風来坊」
水木一郎(以下敬称略)の様な大物がウルトラシリーズのテレビ作品の主題歌を担当することは、珍しい。
本作は予算があるために、特撮シーンが凝っている。
サムシング サーチ ピープル(Something Search People;SSP)は科学捜査研究所(Science Research Institute;SRI)『怪奇大作戦』のオマージュらしいが、貧乏所帯の怪奇現象追跡サイトであることが視聴者の涙を誘っている。
Twitterなどのソーシャル・ネットワーキング サービス(SNS)が社会のインフラストラクチャーになっていることに時代の流れを感じる。
本作の真の主人公はSSPの面々で、一徹はその突っ込み役である。ビートル隊は空気である。
ガイはいわゆるトラブルシューターで、ジャグラスジャグラーはその宿敵である。
ガイはオーブスペシウムゼペリオン(名前の由来は、ウルトラマンのスペシウム光線+ウルトラマンティガマルチタイプのゼペリオン光線)に変身してマガゼットン(?)を倒したものの、外国人女性を救うことはできなかった。これが彼のトラウマになっているらしい。
ガイは冷凍車の中でよくも死ななかったなあ。それにしても、その冷凍車内の食糧は大丈夫かね?
マガバッサー(ウルトラマン メビウスによって封印されていた)は本作オリジナル怪獣であるが、オーブ スペシウム ゼペリオンによって倒された。
超小型の風といえども中心気圧が895 hPaでは非常に危険である。
オーブ スペシウム ゼペリオンのカラータイマー点滅時に、ウルトラマンとティガが分離し始めるシーンが幽体離脱に見えてします。
ガイがオーブ スペシウム ゼペリオンに変身時にうっかり撮影してしまった証明写真がSSPの面々、特にナオミの手に渡ったら、話はすぐに終わっただろう。
ガイが奏でた曲をナオミが知っているのは伏線になる。

第02話「土塊の魔王」
大事件が生じると、必ず流言飛語が飛び交うからなぁ(呆れ)。
ガイは魔王獣を感知することができる。
ラジオカセットレコーダーが骨とう品になっていることに時代の流れを感じる。
ジャグラスジャグラーはマガグランドキング(ウルトラマンタロウによって封印されていた)にテレスドンとゴモラの力を与えた。
ナオミが不憫でならない。
善太はオーブスペシウムゼペリオンVSマガグランドキングの戦いを実況中継しているんじゃないw。
本話では、マガグランドキングのビームによって円形にえぐれていたビル群が印象に残った。
風来坊が活躍する本作だからこそ、ラムネが際立つ。
「真実を知る」ことはある意味、「幸せを捨てる」ことだからね。

第03話「怪獣水域」
マガジャッパ(ウルトラマン ジャックが封印、タツノオトシゴが主なモチーフ)は、頭部先端から放たれる水流を放ち、吸盤から敵を吸引し、悪臭物質を放出し、そしてステルス能力で姿を消すことができる。地味に最強だわ。しかも、その悪臭物質は上水道の水源地に大量に混入する(理由はマガジャッパが水源地である湖等に「入浴」したためである)と、水道事業自体が大幅に麻痺するし…。
水の悪臭は画面からは伝わらない。だからこそ、その悪臭を表現するナオミ達の台詞にスタッフの苦労や努力を感じる。
本話は「普通に水道の蛇口をひねると清潔な水が出ることのありがたさ」を知ってもらう話である。その一方で、壊れた蛇口から吹き出る水の厄介さも伝えている。
冷凍銃は壊れた蛇口から吹き出る水を止めるときであれ、マガジャッパの動きを封じるときであれ、大して役に立たなかったような…。
ビートル隊、特に一徹にとってSSPは非公式な便利屋である。
SSP、特に実況担当の善太がSNS上で嫌われているのは、何というかw。
ジャグラスジャグラーは何を考えているのやら…。
マガジャッパはオーブの名乗りを無視した。所詮は怪獣だからね…。
マガジャッパが悪臭物質を放出するから、オーブ スペシウム ゼペリオンはスペリオン光輪をいい加減に投げてしまった(苦笑)。
オーブ バーン マイト(名前の由来は、ウルトラマンメビウスが火炎系の技を頻繁に使っていること+ウルトラマンタロウのウルトラダイナマイト)への変身時の掛け声は「熱いやつ、頼みます!」であるが、どう見ても居酒屋の注文であるw。
オーブはマガジャッパの悪臭物質を消すために、バーンマイトに変身してその悪臭物質を燃やしたわけか。それにしても仕方がないとはいえ、悪臭物質ごとマガジャッパを燃やすために、ストビュームダイナマイトを使うのは無茶というか何というか…。
一徹が「おーい」と言いながら仲間のところに戻るのは、 郷秀樹『帰ってきたウルトラマン』 のオマージュである。
銭湯に限らず湯船には静かに入ろうね!

第04話「真夏の空に火の用心」
本話のテーマは「食べ物の恨みは恐ろしい」である。実際、マガパンドンのせいで、ガイはソーダバーを食べ損ねたからね。
マガパンドン(ウルトラマンゼロが封印)のデザインは、『ウルトラセブン』に登場したものとネオパンドン『ウルトラセブン EVOLUTION5部作』の中間である。
マガパンドンは非常に高エネルギーの炎の玉(スぺリオン光線等を遮るほどに高エネルギー)を作ることはできる反面、本体自体はあまり強くない。
気温が最高42℃になれば、多くの熱中症患者が病院に搬送されるか。
『空想科学読本』ではないが、オーブの体重(50,000トン)は重すぎないか(身長は50 m)?ガイ役の石黒英雄の身長は180 cm、体重は64 kgだから、科学的に考えるとオーブの体重は64×28(=50/1.8)×28×28/1000=1,400トンのはず。もっとも、この発言は野暮であることはわかっているのだけどね(反省)。
ビートル隊は只の雑魚(泣)。
SSP本社内のブラウン管テレビと琺瑯看板がいい味を出しているのだよねw。円谷プロはこういうものが好きだねぇ。
それにしても「黒き王の力」とは一体?
ガイはSSPの面々のアイスクリームの代金を払ったとはいえ、無断でアイスクリームを食べちゃいかんだろう。

第05話 「逃げない心」
ゼットン星人マドックが地球に来た理由は、オーブを倒すことで、自分の名を上げることである。彼が女子高校生に変身するシーンの元ネタは、米国映画で殺人犯が女装するシーンと思われる。なお、この件に関して、私はよく知らないので、ご教授願いたい。
「お前達はこの腐りかけた星(地球)に侵略する価値があると思ってるのか?いつか、自分達の星を捨てて逃げ出すかもよ」とマドックは死ぬ直前に言った。本話が08月06日(1945年08月06日、米軍が日本の広島市に対して原子爆弾を投下した)に放送されたせいか、彼の発言は非常に重い。
また、「パンドラの箱」という言葉が意味するものは…?
「ブーブガーディアン パトロール合体!!ブーブガーディアンロボ」が森の机の上に置かれているのには驚いた。
「いいから逃げろ!無茶と勇気を間違えるな!」というガイの発言は名言である。もっとも、これは「お前がいるとオーブに変身できない!」という彼の本音を隠すための言葉でもあるけどねw。
ハイパー ゼットン デスサイスは強いが、今一恐ろしさは感じられない。もっとも、ハリケーンスラッシュのモデルであるジャックとゼロはゼットンを倒したことがあるしね。
「キレの良いやつ、頼みます!」というハリケーンスラッシュのコールも居酒屋の注文にしか聞こえないのだよね。
ナオミの味の好みは、異国の少女のそれに近いと解釈してもよいのかな?
捨てられた人形(ガイはこれを見て異国の少女を思い出した)が持ち主のところに戻ったのは良かった。善太は裁縫が得意なことは意外だね。

第06話「入らずの森」
SSPにより、入らずの森に玉響比売命の古墳があることが分かったので、最終的にこの森は再開発されずに済んだ。その結果、皮肉にも惑星侵略連合基地も破壊されずに済んだ。
玉響比売命は生前に惑星侵略連合と戦って、アリブンタを封印したと思われる。彼女はオーブと何らかの関係があると思われる。
惑星侵略連合の面々では、メフィラス星人ドン・ノストラは得体が知れない人物で、ナックル星人ナグスは只のDQN、メトロン星人タルデは幻覚たばこ作戦を遂行できなくて困っている(理由は喫煙者が減ったため)。
SSPは子供に馬鹿にされているらしいw。
ジャグラスジャグラーが光の勢力を裏切った(?)理由が気になる。
惑星侵略連合の面々等の闇の勢力は、ガイのオカリナの音を嫌う。ガイもまた光の勢力の一員であると思われる。

第07話「霧の中の明日」
ハルカは子供の頃から見続けていた予知夢(悪夢が多い)を他の人に言ったために、周囲から疎まれていた。また、予知夢の内容を好転させることができなかったため、無力感に苛まれていた。その結果、彼女は内向的かつ悲観的な性格になった。
それでも、彼女はその予知夢を知らせることで、他の人の運命を好転させることができると信じて、「はるかの夢日記」というサイトを立ち上げた。それでも、閲覧者から疎まれてきた。
しかし、ハルカはガイと出会うことで、「過去は変えられなくても、未来は変えられる」ことを学んだ。その結果、彼女は性格が明るくなり、髪形も変わった(彼女は結構ミーハーな性格である)。やはり、彼女だけでなく、女性は性格が変わると、髪形もそれに応じて変わるようだね。
ハルカの悲観的な性格がホーを作り出す一方、前者の「未来を変える」意思が後者を沈黙させた演出は、よくできている。
一徹はホーの出現を告げるハルカの予知夢をVTL上層部に伝える際、相当苦心したと思われる。
ベリアルのカードがガイにどのような影響を与えるのかが気になる。

第08話 「都会の半魚人」
魚屋の源さんと海底原人ラゴン親子が会話しあっているシーンは妙にシュールである。なお、ラゴンの子供は漁船の玩具がお気に入りである。
SSPの面々の会話から『恐怖劇場アンバランス・ゾーン』ネタが出るとはね。
ガイによれば、怪獣は本来人間を避けるようである。
風呂敷を被って町内を歩くラゴンもシュールである。
一徹による『太陽にほえろ!』のパロディーはベタすぎだろw。
ナオミの母親は一徹の姉であることが分かった。
グビラが近海の魚を食べつくしたわけか。海の生態系のバランスを崩しかねないグビラは、沖合に放逐されても仕方ないか。
善太がラゴン親子の動画の掲載を断念するシーンは、「ドラマにおける新聞記者のお約束」である。彼の同類に出雲源一『GEAR戦士電童』がいる。
ナオミの歌が伏線になると思われるが…。
ピザと魚の両方を食べるには、シーフードピザを食べたらよいと思うけどねw。

第09話 「ニセモノのブルース」
本話は、暴力団(惑星侵略連合)員であるチンピラヤクザ(ババルウ星人ババリュー、馬場竜次)が、善太や子供達と交流することで、改心する話である。なお、その原因は、テレスドンと一徹である。
従来のウルトラシリーズでは、変装が得意な大悪党というババルウ星人のイメージが、本作で変わったかなw?なお、ババリューの変身シーンは結構格好が良い。
ババリューはケルビムによって粛清されたと、惑星侵略連合は思っているようである。そのおかげで、ババリューは生き残ることができた。
森が開発した奈緒美モチーフのAIは「顔でも洗って反省しなさい」と言ったが、その元ネタは「水でもかぶって反省しなさい!」という水野亜美(『美少女戦士セーラームーン』シリーズ)の発言である。
善太は意外と強引である。
本話は名言が多い。
善太の父:「ヒーローっていうのはわざと危ないことをするもんじゃない。地味で目立たないことでも誰かのために一生懸命頑張るのがヒーローなんだぞ」
ババリュー:「人に憎まれるより喜ばれる方が何倍も気持ちいいもんだよな」

第10話 「ジャグラー死す!」
祭りの屋台のたこ焼きと焼きそばがいくら美味しくても、3日間食べ続けると飽きるわな。結局、3日目のたこ焼きと焼きそばをガイと奈緒美が食べることになったw。
ジャグラーの目的は、大魔王獣マガオロチの復活である。
結局、エンマーゴのカードが予言した通り、ジャグラーはナグスとノストラを暗殺し、ベリアルのカードを手に入れた。
ナグスにも言えることだが、気に入らない占いの結果に文句を言う人は多いからな。
カドクラ牧場後でのオーブ(ガイ)VSジャグラーの戦いは燃える。ウルトラシリーズにおける等身大キャラ同士の戦いは比較的貴重だからね。
仕方がないとはいえ、ガイの様に戦闘における民間人被害を恐れるヒーローは珍しい。

第11話「大変!ママが来た」
田中美奈子が気丈な姉、かつ、母親役を演じたことに時代の流れを感じた。彼女が演じた夢野圭子は、一徹の姉(一徹は彼女には頭が上がらない)、かつ、奈緒美の母である。ちなみに、彼女は美脚が売りである。
圭子は場の空気が読めないお馬鹿キャラかと思いきや、しっかりと奈緒美達のことを見ている。
圭子が話した女系家族の悩みは非常に現実的である。
ジャグラーが告げようとし、玉響姫が告げたのはマガオロチ(ゾフィーが封印)の復活であった。
ジャグラーは魔王獣のカードとベリアルのカードを使って、マガオロチを復活させた。結局、ガイはジャグラーに利用されただけであった。そして、最後にジャグラーはガイからウルトラフュージョンカードホルダーを奪った。
マガオロチの強さから、ゾフィー(不遇キャラ)は非常に強いことが示唆される。
森は意外とアナログ志向である。

第12話「黒き王の祝福」
SSP本社屋内にあるブラウン管テレビが良いアクセントになっている。
心的外傷後ストレス障害患者である正義の味方キャラは珍しい。
圭子はマイペースな仕切り屋である。店で購入した植物の種を森に蒔くのは、生態系の維持上止める方がよいぞ。
玉響姫は種から復活後、ガイにゾフィーとベリアルのカードを渡した。そして、マガオロチの攻撃からガイを守って死亡した…。
サンダーブレスターは確かに強いが、どう見てもキレながら戦っているようにしか見えない。しかし、ガイはその力を完全に制御して、パワーアップすると思うがね。
その一方で、サンダーブレスターの力を使っているガイに執着し嫉妬しているジャグラーはみっともないというか…。
一般向け、特に子供向けの作品で、ガイVSジャグラーのどろどろとした確執が見られるとはね。実際、後者はヤンデレホモだし。

第13話 「心の大掃除」
本話は回想回と言うよりも、今までのおさらい回である。
大掃除は結構面倒だからね。個人的には10月から徐々に始める方が良いと思うよ。
奈緒美は資金捻出に忙しいからね。善太と森は彼女を責めないように。
タルデはどう動く?
炭酸コーヒーは不味いと思うぞ。

第14話「暴走する正義」
本話で、オープニング テーマとエンディング テーマが変わった。
ギャラクトロン(稼働するためには、生体ユニットとして人間が必要。本話では奈緒美が生体ユニットになった)は不法投棄されたのか、それとも、既に他の世界の文明を滅ぼしたついでに、本作の世界に来たのか?
ギャラクトロンは、ウルトラシリーズ定番の「独善的な正義を振り回す」ロボットである。なお、それは非常に強く、オーブに致命傷を負わせた。
本話は、以下の名言を残した。
l   「Never say never(出来ないなんて言わないで)!」by 奈緒美
l   「武器だけのためなら心が闇に染まるってもんよ」by コフネ製作所社長
l   「お前(ギャラクトロン)は答えを急ぎ過ぎなんだよ!」by ガイ
本話が地球防衛組織の戦闘機の部品を作っている中小企業(本話でのコフネ製作所)に焦点を当てたことが新鮮である。
小舟社長は本当にいい味を出しているわ。最近の特撮ではこういう豪放磊落なキャラクター(例.伊達明『仮面ライダーOOO』)は比較的少なくなっているからなぁ。
本作の苦労人は一徹だと思う。ビートル隊と雖も、コフネ製作所の皆様には頭が上がらないからね。
PR動画の撮影は結構難しいからね。

第15話「ネバー・セイ・ネバー」
ガイは「Never say never !」という奈緒美の言葉を信じて、サンダーブレスターに変身した。しかし、彼はその力を制御しきれずギャラクトロン(上から目線で食物連鎖を否定した)を倒すだけでなく、ゼットビートルを破壊し、奈緒美に重傷を負わせたことに皮肉を感じる。「俺はオーブを許せない」とガイが呟いたのも当然か。
ゼットビートルのパイロットが無事で(緊急脱出装置用のコフネ製作所製の発条が彼の命を救ったため)、奈緒美が回復したのはせめてもの救いか…。
オーブサンダーブレスターは善太の呼びかけで正気に戻ると私は考えていたが、実際はそうならなかった…。
小舟社長がことある毎に落ち込んだ森を励ますシーンが、非常に印象深かった。
ギャラクトロンが食物連鎖を否定する一方で、小舟社長と森がそれを肯定し、「地球が丸ごと1つの生命」として認識することが興味深い。けど、これって「業」の肯定だよね。ギャラクトロンが一神教的価値観に基づいて行動している一方で、小舟社長と森は仏教的価値観に基づいて行動していると考えてよいのかね?
本話では特に、「闇(ここではベリアルを意味する)を抱きしめる強さ」という言葉が印象に残った。果たして、ガイがこうした強さを得るにはいつになるか?

第16話「忘れられない場所」
ルサールカの大爆発(1908年)の元ネタは、ツングースカ大爆発である。もっとも、前者はオーブオリジン対マガゼットンの戦いにより引き起こされ、後者は地球に落下した隕石によって引き起こされた。
私はナターシャの件に関してこう予測する。
ナターシャはオーブオリジン対マガゼットンの戦いに巻き込まれて瀕死の重傷を負ったものの、奇跡的に一命をとりとめた。その後、日本に移住し、渋川姓の男性と結婚した。その子孫が、一徹と奈緒美である。
オーブサンダーブレスターの暴走の件で、オーブが非難されるのは当然か…。
ゼッパンドンはゼットンとパンドンのキメラなので非常に強い。しかし、ジャグラスジャグラーが操っているために、仕種が妙に人間臭い。
ストリウムダイナマイトが只の目眩まし技に成り下がってしまった
奈緒美の生霊(?)がガイに渡した白紙のカードは何を意味するのか?
ジャグラスジャグラーは奈緒美を誘拐しようとしている。

第17話「復活の聖剣」
「ナターシャはオーブオリジン対マガゼットンの戦いに巻き込まれて瀕死の重傷を負ったものの、奇跡的に一命をとりとめた。その後、日本に移住し、渋川姓の男性と結婚した。その子孫が、一徹と奈緒美である」という私の予想が当たったね。実際、マトリョーシカの中にはナターシャとガイの写真という名の希望が入っていたしね。
「闇夜の密室劇」という円谷プロダクションの十八番が見られることは嬉しい。
「何かを守るってことは、何かを傷つける覚悟を持つということ」という一徹の言葉と「それはオーブも同じなんじゃないか、正義にも光と闇の面がある」という善太の言葉は非常に重い。
ゼットビートルの発進シークエンスが初めて本格的に描写された。
ガイはナターシャが生き残っていたことを知ったために、オーブサンダーブレスターになっても十分に理性を保つことができた。もっとも戦闘スタイルは、悪役プロレスラーのそれに似ているw。欲を言えば、サンダーブレスターは奈緒美達を救った際に、笑顔になって欲しかった。
そして、ナターシャから受け継がれた奈緒美の歌により、オーブは本来の姿であるオーブオリジンに戻った。なお、オーブカリバーはゼッパンドンの尻尾から出現した(恐らくマガゼットンの体内に封印されていたと思われる)。
オーブサンダーブレスターは負の感情で自暴自棄になったガイの心を象徴し、オーブオリジンは負の感情を受け入れて克服し、本来の自分を取り戻した彼の心を象徴している。
このことから、オーブの元ネタは須佐之男命であることが分かった。
オーブカリバーに記載されている紋章には漢字が含まれている。

第18話「ハードボイルドリバー」
冒頭で一徹に追われたゼラン星人は何をしたのかね?惑星侵略連合の一員として悪事を働いていたのかね、それとも、振り込め詐欺でもしたのかね?
徹子にも当てはまるけど、思春期女子が父親を嫌うのはよくあるからね。思春期女子は代謝が活発になるし、中年男はミドル脂臭(主成分はジアセチル、この臭いは頭部など自分の鼻から遠いために自分では気付きにくく、男性より女性の方が不快に感じる)を発するからね。
徹子によれば、一徹は休日、家でゴロゴロしている。仕事が忙しい中年の父親なんてこんなものよ。だからこそ、本話では一徹のプロとしての格好良さが際立った。
一徹が飲む朝のコーヒーがコンビニエンス ストアで販売されているものなのが、ある意味泣ける。もっともコンビニエンス ストアのコーヒーは結構美味しいし、それにスターバックスなどで販売されているものは結構高いしね(価格にサービス料等が含まれているため)。
徹子は自分を「キャサリン」と呼んでと言っているが、それだと『銀魂』の猫耳おばさんになってしまうぞw。
「太陽は沈んでも輝いている。見えない所で輝く光もある」というガイの発言はまさに、インフラストラクチャー業従事者のためにある言葉だと思う。
オーブ(スペシウムゼペリオン→オリジン)対強化ベムラーの戦いと一徹対カタロヒの戦いをリンクさせる演出は見事である。
最後にガイは「徹子って誰だ?」と言っていたが、ガイはもしかして只の天然ボケw?
シャプレー星人カタロヒ(タカヒロという名の青年に変身)は「この魔法のパワーストーンを身に着けるとみるみる痩せますよ」と言って、ヤセルトニウムのアクセサリーを売っていたわけか。ヤセルトニウムは生体エネルギーを吸収するから、実際に痩せることができるけどさ(苦笑、実際は衰弱するだけ)。そして、こうした生体エネルギーは強化ベムラーの餌になった。
結局、カタロヒはジャグラーによって殺された。

第19話「私の中の鬼」
本話は、「好きなことを選んでもなかなか上手くいかないよね」ということを示している。
子供向け特撮番組でバチェロレッテ パーティーが表現されるだけでなく、その中で非常に生々しい女同士の陰口が飛び交うとは…。しかも、ゲストとして新郎を招くか…。
奈緒美がこのパーティーで居心地が悪くなり、東都ホテルの御曹司と結婚する陽子に嫉妬するのは仕方がないか…。
もっとも、その御曹司は親族からの反対を押し切って陽子と結婚したために、陽子との結婚式場となるホテルを与えられたが、東都ホテルの経営権を剥奪されてしまった。
結果的には、陽子はその御曹司と0から出直すことになった。陽子はバチェロレッテ パーティーではこういうことを話すことはできないわな。
奈緒美の嫉妬が戀鬼(紅蓮騎)を復活させたが、前者の陽子に対する思いが後者を止めた。最後に、後者はオーブオリジンによって浄化された。戀鬼が嫉妬の炎ごとオーブオリジンの水で浄化され、消滅するシーンの演出は、非常に気が利いている。
本話はやけに名言が多いな。
l  奈緒美「自分の幸せを決めるのは自分。」
l  ガイ「闇を抱えていない人間に世界を照らすことはできない。」
l  ジャグラスジャグラー「地獄からの誘いに身をゆだねよ。」

第20話「復讐の引き金」
ジャグラスジャグラーがガイを憎む理由は、後者が光の力を得ることができたのに対し、前者はそれを得損ねてしまったためである。要は嫉妬だね。
タルデとジャグラスジャグラーは地球の中にある闇の存在に気付いている。
タルデは単にジャグラスジャグラーを倒したかっただけである。しかし、怪我人を放っておけない奈緒美とガイにそれを邪魔されたから、タルデがキレるのは当然だわな。本話では、タルデがある意味気の毒である。
タルデが流星ミサイルマイト『流星人間ゾーン』を使うとはね。
その一方で、ジャグラスジャグラーは奈緒美とガイを利用することで、自らの手を汚さずにタルデを潰した。本当に彼は策士というか、下衆というか。

第21話「青いリボンの少女」
本話は岩木夫妻がいい味を出していた。
マヤはゼットン星人マドックが作ったスペア用人工生物であるが、この事情を知らない岩木夫妻は彼女を気の毒に思い、引き取った。
そして、マヤは岩木夫妻の孫娘および人間としての自我を得た。その結果、本来の目的であるマドックの命令に打ち勝つことができた。しかし、その代償として、彼女は現在までの記憶をほとんど失い、一介の風来坊になった。もっとも、岩木夫妻の家が「帰るべき場所」になったわけだが。男の風来坊はともかく、若い女性の風来坊はまずくないか?
ハイパーゼットンデスサイス(リザーバー)はマヤの命令で動いているため、それが途絶えると一気に弱くなる。
オーブオリジンからサンダーブレスターへのフォームチェンジは珍しい。ガイがそうしたのは、マヤが倒れたことを悲しんだためと思われる。

第22話「地図にないカフェ」
2代目ブラック指令は相棒のノーバと共に地球侵略を企んでいたが、結局は失敗した。
しかし、地球侵略を企む異星人に憩いの場を提供するために、カフェ・ブラックスター(以下同店、店名は同名の彼の故郷に由来)を開店・運営した。実際、同店は上記の異星人の憩いの場になった。当然、地球人は偶然迷い込んだ「招かれざる客」である。なお、同店で提供されるのはブラック コーヒー(コーヒー豆は地球外惑星由来)だけである。
異星人にもコーヒーなどの嗜好品を嗜む文化があることは、非常に興味深い。そういえば、東映特撮にもワインを嗜む異星人(例.ジニス『動物戦隊ジュウオウジャー』)がいるか。
2代目ブラック指令は地球侵略をあきらめてひっそりと生きていくことを選んだのに対し、ノーバはそれをあきらめていなかった。後者は主人思いである。
ノーバの体の構造はタコのそれに似ている(「頭」が頭と胴体を兼ねている)せいか、非常に打たれ強い。
「(ノーバのデザインは)シンプル イズ ベスト!最近の怪獣はゴチャゴチャしてていかん」という2代目ブラック指令の発言に共感した視聴者は非常に多いはず。
オーブ対ノーバの戦闘シーンで、「石黒」、「青やぎ」、および、「とんかつ絶豚(ゼットン)」と書かれた看板には笑った。
2代目ブラック指令はノーバを失った後地球人と共存することを選び、ラーメン店ブラックスターを開業した。どうにもならない現実と妥協して、新たな生活を送ることもまた強さだからね。
地球侵略を企んだ異星人(例.ピット星人ミュー)は宇宙ゴミなどのせいで地球を去った。こうした異星人の1人であるダダ星人の船がこれに衝突したことで小破し、その結果ダダ星人はカフェ・ブラックスターのコーヒーを落としてしまった。

第23話「闇の刃」
ガイはオーブカリバーに選ばれたのに対し、ジャグラスジャグラーは選ばれなかった。それゆえ、後者は前者に嫉妬し、最終的にはヤンデレホモになった。なお、両者共ヒト型の種族に属しているらしい。
本作を含む最近のウルトラシリーズの世界観は比較的緩い。だからこそ、この気性の荒いヤンデレホモが非常に際立つ。
ジャグラーは新月斬波を会得するために、地底からの闇の力を回収し、終には多数のビルを損傷させた。その損傷をカマイタドンという名の怪獣の仕業とSSPは見做した。通常の話ならカマイタドンの存在は、それなりに説得力があった。しかし、本話は最終決戦の序章なので、その顛末が滑稽に思える。
オーブはジャグラーに倒されそうになったものの、逆転勝利を果たしたシーンに熱さを感じる。特に、オーブ(ガイ)とジャグラーの会話が非常に熱い!
オーブ「誰かを守りたいと思う心は俺に無限の力を与えてくれる!」
ジャグラー「何だ!?この力は!?」
オーブ「お前が捨てた力だっ!!」
一徹はジャグラーを確保したが…。
ハルカの予知夢およびジャグラーが気付いたものと言う名の伏線は次回に回収されることになる…。

第24話 逆襲の超大魔王獣」
本話で初めて、ビートル隊施設が本格的に放送された。本話と最終話は本作におけるクライマックスなので、いずれのシーンにもスタッフの気合と気迫が込められている。
大魔王獣マガオロチはオーブによって倒されたものの、死ぬ直前に地底に自分の命を託した。そして、超大魔王獣マガタノオロチとして、東京タワー(地脈の交差点である)付近で復活した。なお、テレスドン等の地底怪獣が死んだのは、マガタノオロチに生体エネルギーを奪われたためと思われる。
ビートル隊はジャグラスジャグラーに騙されて、新型ミサイルスパイナーR1を使用してマガタノオロチを倒そうとした。しかし、禁書『太平風土記』の予言通り、そのミサイルはマガタノオロチを成長させる餌になってしまった。
本話は最終話の1話前なので、以下の悲壮感が強調されている。
l  マガタノオロチを恐れるビートル隊および避難民。
l  マガタノオロチの攻撃の犠牲となる避難民。
l  マガタノオロチに倒されるオーブ(ガイ)。
l  ジャグラスジャグラーに斬られる奈緒美を見て絶望するガイ。

第25話(最終話)「さすらいの太陽」
以下に示す通り、本話はまさに王道の最終回であった。
l  瓦礫の中でガイは一旦絶望する。
l  奈緒美がジャグラスジャグラーに拉致される。
l  ガイがジャグラスジャグラーと対峙している間に、マガタノオロチにより多数のゼットビートルが撃墜される。
l  ガイはジャグラスジャグラーに対して「闇は永遠じゃない、唯一永遠なもの、それは愛だ。」と力説する。
l  ジャグラスジャグラーが自分の身を犠牲にして、撃墜されたゼットビートルから奈緒美を救う。なお、彼は100年前にルサールカ大爆発からナターシャを救ったことが明らかになる。
l  奈緒美の一喝により、ジャグラスジャグラーは改心し、ガイと共闘することを決断する。
l  善太と森は死を覚悟したうえで、未来日記をつけた。しかし、一徹(実は情報特務隊隊長という要職に就いている)に助けられる。
l  ガイは走りながら、スペシウムゼペリオンに変身する。
l  ウルトラマンオーブとジャグラスジャグラーは協力して、マガタノオロチと戦う。
l  マガタノオロチの急所が判明したことで、ゼットビートルがその急所を攻撃することができる。その攻撃により、ウルトラマンオーブとジャグラスジャグラーはマガタノオロチを追い込む。
l  ジャグラスジャグラーはマガタノオロチを抑え込んでから、オーブに対し、自分ごとマガタノオロチを倒すよう促す。そして、オーブは一旦考え込んだものの、最終必殺技であるオーブスプリームカリバーでマガタノオロチを倒す。
l  ガイは奈緒美達から離れるものの、奈緒美はガイとの再会を確信する。その光景をジャグラスジャグラーは見ている。
そのせいか、マガタノオロチ消滅を確認した菅沼長官が「作戦終了。お疲れさま。」と言うシーンが妙にあっさりしている。ある意味、現実的と言えば現実的である。
本作のスタッフ・キャストの皆様、お疲れさま。そして、ありがとうございます。

劇場版 ウルトラマンオーブ 絆の力、おかりします!
本作でも、ガイの性格は相変わらずである。なお、本作で奈緒美達に「ガイ=オーブ」であることがばれてしまった。当然、奈緒美も同様である。
善太がSSPの閲覧者に「ウルトラマン、がんばれー!」と呼びかけるよう頼むシーンは、「プリキュア、がんばれー!」と呼びかけている劇場版プリキュアシリーズの観客である女児のパロディーと思われる。
森が作った全身パワードタイツは意外と役に立った。
一徹は本作でもコメディー リリーフである。ところで、本作ではビートル隊は活躍しなかったね。
大地は本作のヒロインで、エクスデバイザー内のウルトラマンエックスは只のカー ナビゲーション システムであるw。
ウルトラセブンは歴戦の勇士としての貫禄を示している。
ウルトラマンゼロは只の伝言係であるw。
宝石像にされたウルトラマンギンガとウルトラマンビクトリーの復活シーンは胸が厚くなるね。
ジャグラスジャグラーはヤンデレからツンデレになったようである。なお、「正義の味方って、面倒くせー」は名言であるw。
風来坊のガイとムルナウに雇われた(ふりをした)ジャグラスジャグラーの差には笑ったわ。
ムルナウは只の寂しい人である。
ムルナウの部下の宇宙人に昆虫型が多い理由は、「仮面ライダー×スーパー戦隊 超スーパーヒーロー大戦」に対する当てこすりかねw。
サデスは只のウザキャラである。
カリスト、バチスタ、および、ドッペルは只のチンピラである。強敵という感じがしないw。
デアボリック等の怪獣が街を破壊するシーンやウルトラマンオーブ達が怪獣と戦うシーンは迫力がある。その一方で、予算や製作費のせいで、東映が1年間につき特撮映画を5作製作できるのに対し、円谷プロダクションが1年間につき特撮映画を1作しか製作できないことがよく分かった。
そして、『ウルトラファイトオーブ 親子の力、おかりします!』に続く…。

ウルトラファイトオーブ 親子の力、おかりします!
レイバトスがグア・スペクター達を復活させた。
オーブはギンガとXの力で、ライトニングアタッカーに変身した。なお、彼は怪獣を倒した後で、自分がセブンとゼロの力を借りる幻影を見た。
惑星ヨミでゼロはジュダ・スペクターと交戦。
メカゴモラの乱入にゼロが苦戦した時、ライトニングアタッカーが加勢。
宇宙警備隊本部からゾフィー、セブン、ジャックが参戦。
レイバトスはバードン、ハイパーゼットン、グドン、ツインテール、キングジョー、および、ビクトルギエルを復活させたが、ツインテールは只の噛ませ犬ではないかw。
バードンは強い。
危機に陥ったゼロのウルトラマン、セブン(結構親バカ)、および、ジャックが救うシーンは胸を熱くさせる。なお、この3人は以前よりも遥かに強くなっている。
オーブはシャイニングフィールド(要は、精神と時の部屋『ドラゴンボール』)で、セブンやゼロと共に修行することになった。まさか、ジープに乗ったダンがガイを追いかけ回すわけではあるいまいなw。修行のおかげで、オーブはエメリウムスラッガーに変身できた。
レイバトスはギガバトルナイザーを使って、タイラントを召喚した。タイラントはゾフィーとジャックの足止め用である。
セブン、ゼロ、および、オーブエメリウムスラッガーによるトリプルワイドショットがタイラントを倒すシーンは見応えがあるわ。
オーブエメリウムスラッガーはレイバトスを倒したが、ギガバトルナイザーは何処かに去った…。
オーブは風来坊でないとね。
最終的に、レイバトスはジードに倒された…。


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