電光超人グリッドマン まとめ 1クール目
第01話「新世紀ヒーロー誕生! 結晶怪獣ギラルス登場」
本作は1993年という年代を感じさせる。
本作は「早すぎた名作」である(インターネットやコンピューター・ウイルスは一般に知られていなかった)が、平成ウルトラマン三部作の礎としても有名である。
90年代前半パーソナル・コンピューター(PC)やその部品の価格は高かったわけだし(現在では安くなった)。
その一方で、当時の多摩ニュータウン(本作のロケ地)には希望があふれていた(最近では、住民の高齢化による限界集落化が進んでいる)。
現在では、武史は「コミュ障のボッチ」と揶揄される一方で、精神科医による適切な診断を受けることができるであろう。
本作の怪獣はコンピューター・ウイルスだが、カーンデジファーにより自我を得る。
武史はギラルスを使って、井上病院の医療機器のコンピューターを乗っ取った。現在なら、こうしたコンピューターがウイルスに乗っ取られると、90年代よりも甚大な被害がより多く生じるだろう。
怪獣が引き起こすコンピューター・ワールドの異変が現実世界に怪奇現象を引き起こす経緯は、『電脳冒険記ウェブダイバー』(2001年04月06日~2002年03月29日)にも継承されている。
直人は巻き込まれ型主人公である。
グリッドマンの声が若い!
ゆかはネットワークやプログラミングに長けている。
第02話「アクセプターの秘密 弾力怪獣バモラ登場」
大地は無事回復できただけでなく、バモラを倒したグリッドマンを目撃した。
90年代当時では、PCの処理速度が遅かった、また、コンピューター・グラフィックスの画質も荒かった。
PCのモニターはブラウン管のものが主流だった。
80~90年代は、パソコン通信が普及していたことに、時代の流れを感じた。
グリッドマン(現実世界ではエネルギー体)は直人達を信頼している。グリッドマンと直人は怪獣と戦い、一平とゆかはこの2人を後方支援する。
アクセプターはグリッドマンとの通信機である。
カーンデジファーは露骨に武史を見下している。
カーンデジファーはバモラを現実世界に送ろうとしたが、バモラはグリッドマンに倒された。
第03話「電話パニック危機一髪 火山怪獣ボルカドン登場」
本話のテーマは、「子供は大人が使っているものに興味を持つことはよくある」である。実際、カナ(結構無責任)は寛司(恐妻家)の携帯電話に興味を持ち、寛司のいない間に持ち歩いた。
本話の教訓は「トラックの中に隠れてはいけない」である。実際、大地とカナは廃トラックに閉じ込められて死にかけた。
携帯電話だけでなく、LTT桜が丘電話局のPCに時代の流れを感じた。
90年代当時は、ケーブルテレビ局が最先端メディアと見做されていたからね。また、当時は公衆電話が頻繁に使用されていたからね(現在は携帯電話、特にスマートフォンが普及しているからね)。
90年代当時は、個人経営のインテリア店が多かったわけだし(現在はホームセンターが主流だからね)。
武史の母は現在でいう毒親か?
カーンデジファーはアース・ケーブル・ネットワークにファクシミリ文書を送ったが、ただの悪戯と誤認された(泣)。
現代にボルカドンが現れたら、90年代よりも甚大な被害が出ることは容易に推察できる。
第04話「暴走自動車 透明怪獣ステルガン登場」
一平はパーツの値切りが得意である。もっとも現在では、こうした値切りが行われない一方で、ポイントカード・システムが普及しているからな。
ゆかと一平はジャンクを音声入力できるよう改良したが、失敗した(泣)。
現在では、細野(ハヤタ(『ウルトラマン』など)のそっくりさん)はアスペルガー症候群患者と認識されるかもしれない。
宗一郎さんにサラリーマンの悲哀を感じる。なお、自分の息子の直人(とグリッドマン)が彼と細野の命を救ったことを、彼は知らない。
90年代当時は現在と異なり、コンピューター搭載の自動車は少なかったからなぁ。なお、現在の自動車にステルガンが侵入したら…。
90年代当時、移動体通信システムでは、携帯電話よりも自動車電話の方が多かったからなぁ。なお。自動車電話の電話番号が「030」で始まったことに時代の流れを感じる。なお、「030」は現在では廃止されている。
グリッドマンといえども、透明になれるステルガンには苦戦する。
第05話「男の意地の必殺剣! 裂刀怪獣バギラ登場」
本話のテーマは「食べ物の恨みは恐ろしい」である。実際、一平のパン店「天然酵母パンの家」のスペシャルドッグに対する執念がバリアーシールドを完成させたわけだし。
男子中学生(一平)は変なところで意地を張るからなぁ。もっとも、主にカナが作ったホットケーキのおかげで、彩子さんが作ったホットドッグを食べることができた。直人はそのホットケーキを食べてややれよw。
昼食と夕食が重複することは結構きついか。
外部からの介入により、流通が停止すると甚大な被害が生じるからな…。
直人達はジャンクの存在を周囲に隠さざるを得ないからな。
本話では武史が只気の毒である。彼が浦見魔太郎『魔太郎がくる!!』に見えてきた。
バギラは倒されなかった。
第06話「恐怖のメロディ 音波怪獣アノシラス 裂刀怪獣バギラ登場」
元はと言えば、SAKURAGAOKA MISIC LANDに乱入した武史が悪い。
宗一郎さんの発言がユニゾンとアノシラスの伏線になった。
現在でこそ、PCと接続可能な鍵盤楽器は普及しているが、90年代では最新楽器だったからなぁ。
バギラは何もできなかった。
洗脳されたアノシラスの殺人音波は強力な兵器である。
武史は一瞬とはいえ、ユニゾンの音楽に魅了された。
グリッドマンはアノシラスとユニゾンのおかげで、プラズマブレードとバリアーシールドを電光雷撃剣グリッドマンソードに変形合体できるようになった。
第07話「電子レンジ爆発0秒前 火炎怪獣フレムラー登場」
本話のテーマはサプライズ・プレゼントである。
直人はゆかと一平の挙動から、ゆかがサプライズ・プレゼントであるケーキを作っていることを察することができないとはいえ、ゆかのPC内の日記や家の台所を覗いてはいけないね。それって、犯罪ですから!
ゆかのPCがFM TOWNS IIであることに時代の流れを感じた。
武史は私怨でフレムラーを作ったことをカーンデジファーは知ったので、前者は結局、後者からのお仕置きを受けた。
フレムラーはゆかの家の電子レンジを過熱させて爆発させようとしたが、この時に焼かれていたスポンジケーキは黒焦げにならないか?
カーンデジファーはグリッドマンのフィクサービームを知らないようである。
第08話「兄弟の絆 冷凍怪獣ブリザラー 火炎怪獣フレムラー登場」
本話のテーマは「人の動きを封じる悪戯はしない」である。実際、直人による報復を受けてベッドに縛られた大地は、ブリザラーによって暴走したエアコンのせいで凍死しかけた。当然、直人は叱られた。
90年代は2人兄弟(姉弟、兄妹、または、姉妹)が当たり前だったからな。
武史はフレムラーを修復しただけでなく、ブリザラーを作ったことから、彼は兄か弟が欲しかったと思われる。
本話は、ブリザラーとフレムラーの兄弟喧嘩を引き起こしたグリッドマンの作戦勝ちである。
第09話「悪魔の洗脳作戦 忍者怪獣シノビラー登場」
ヒューマン・クリエイティブ・スクールは全国展開している塾で、桜が丘校(以下同校)もその1つである。なお、教室で使用されているデスクトップPCが時代を感じさせる(現在なら、タブレットPCが使用される可能性が高い)。
90年代は個人経営の書店などが多かったからな。なぜか、画面にフランス書院文庫が映っているw。
ケーブルテレビ局なら、ヒューマン・クリエイティブ・スクールでもCMを放送できるからな。
中学生は進路を真剣に考える時期だからな。優作や美奈子の様に進路を考えている人もいれば、直人や一平の様にまだそうでない人もいるけどね。
武史の全国模試の成績は30万人中57位に落ちたというが、それはそれで大したものじゃね?自分より上の56人を蹴落とすためにシノビラー(会話可能)を作ることは、余りにもせこすぎるわ。それに、屈折した情念を肥大させ、怪獣を作っているからこそ、成績が落ちたわけで。
シノビラーに洗脳された御手洗同校講師がナチス親衛隊風に振舞っていたのに対し、洗脳された生徒は80年代の不良になっていたことは余りにも滑稽である。どうせなら、生徒もヒトラーユーゲント風に振舞ってほしかった。でも、これでは余りにもやばすぎるか。それに、ヒトラーユーゲントは自分達を正義と思っていたからな。
そういえば、洗脳された生徒が行った犯罪は不問にされたのだろうか?
第10話「危険な贈り物 地底怪獣テラガイヤー登場」
本話はサンダージェットとツインドリラーの初登場回である。なお、前者のサンダーリングの元ネタはキングブレスレット『ウルトラマンタロウ』と思われる。
本話の教訓は「川にごみを捨てない」、「川のごみを掃除しよう」、および、「水の無駄使いを避けよう」である。90年代当時は、河川の清掃活動自体が始まったばかりだし、ミネラルウォーターの価格は高かったわけだし。
武史は水道水の不味さ(恐らくかび臭に由来する?)に憤っていた。なお、現在は高度浄水処理のおかげで、不味さをほとんど禁じることはない。
90年代、水位センサー搭載浴槽は普及していなかったからな。
テラガイヤーはどうやって、次亜塩素酸ナトリウムから塩化水素を合成したのだよ!
テラガイヤーによって、桜が丘浄水場の水は塩酸に変化したわけだが、水道管は錆びなかったのかな?
皮肉にも、電脳空間ゆえ、テラガイヤーの地下潜行能力が大いに発揮されたわけである。
第11話「おこづかいは十万円? 鋼鉄怪獣メタラス登場」
本話はゴッドタンクの初登場回である。
90年代から宅配ピザやポイントカードが普及し始めた。
武史はお金ではなく、親からの愛情が欲しかったわけである。なお、哀しいかな、彼の両親は彼の愛し方を知らなかったわけで。
武史の怨嗟がメタラスを生み出したわけである。なお、この怪獣はレジスターを爆弾に変えることができる。
大地(お調子者)はメタラスの罠に嵌った間抜けである。なお、こうした間抜けは結構多い。そんな大地に、ポイントカード内のお金をたかる直人は情けないw。
直人は気前が良いが、金の使い方には計画性が余り無い。
ジャンクはスーパーマーケットの監視カメラに侵入できるが、その操作はできない。
落ちは『ドラえもん』や『こちら葛飾区亀有公園前派出所』のそれに似ている。
第12話「怪盗マティに御用心! 磁力怪獣マグネガウス登場」
90年代から、コンピューターを使うセキュリティー・サービスが普及し始めた。
本話はゴッドゼノン(名サポート・ロボットである)の初登場回である。なお、石川五作(キャッツアイ警備保障(以下同社)の社員で、怪盗マティの正体)が配った「空の3体合体 2.ジャンボセイバー『伝説の勇者ダ・ガーン』」のリペイント品がその伏線になった。
怪盗マティは石川が同社のサービスを売るための狂言である。
怪盗マティは武史の家に忍び込んだが、カーンデジファーに撃退された。これがマグネガウス製造の切っ掛けになった。
マグネガウスの磁力破壊光線はどう見ても、エレクトロニック・フラッシュの光である。
良仁が気の毒である。
三浦知良(以下敬称略、2019年現在でも現役!)のサインボールを盗んだ犯人は、カナであった。
第13話「スポーツなんか大嫌い 電気怪獣ジェネレドン登場」
90年代から、コンピューター制御トレーニングマシンが普及し始めた。
本話はサンダーグリッドマンの初登場回で、ジェネレドンはその噛ませ怪獣w。
直人と一平は所詮男子中学生w。
スポーツクラブ「JOINER」の柏木コーチの水着に時代を感じた。
柏木に対抗して体を鍛えた直人と一平は真面であるが、柏木に嫉妬して「JOINER」のコンピューターにジェネレドンを侵入させた武史はいかれている。
本話では、宗一郎さん、英世さん、および、寛司さんが余りにも悲惨である。
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