ウルトラマンジード まとめ

第01話「秘密基地へようこそ」
ウルトラマンジード(以下ジード)はダイ『DRAGON QUEST -ダイの大冒険-』みたいなものか。要は忌み子と見做されて地球に捨てられた?
ウルトラマンベリアル(以下ベリアル)がクライシスインパクトを引き起こした経緯は、映画化されそうである。
クライシスインパクトの元ネタは東日本大震災である。スカルゴモラはその余震のオマージュである。そのせいか、スカルゴモラに街を破壊された避難民の描写がリアルである。
スカルゴモラの名前の由来は、どくろ怪獣レッドキングと古代怪獣ゴモラである。スカルゴモラやその黒幕であるケイはエリという少女の中にある何かを見つけたようである。
ジード対スカルゴモラの戦闘シーンは、『ウルトラマンレオ』におけるウルトラマンレオ対マグマ星人+レッドギラス+ブラックギラスのそれのオマージュと思われる。いずれの戦闘シーンも水浸しになっているしね。
ジードは初戦故戦い方が下手である。
陸がニュースを介して、ジードとしての姿を認識する様がリアルである。
ペガは垂れ目が可愛い。

第02話「怪獣を斬る少女」
「親の因果が子に報う」か否かはともかく、ジードは世間から嫌われている。
エリの発火能力はエネルギー・リトルスターに由来する。そのせいで、彼女は避難所から追い出された。なお、エリのリトルスターの正体はウルトラマンレオのウルトラカプセルである。陸はこのカプセルを首尾よく回収した。
來葉がリトルスターを求める理由は現時点では不明。
リトルスター、即ち、ウルトラカプセルは光の国における最重要機密の1つであるらしい。
星雲荘はどう見ても隠れ家兼シェルターである。
ダダ人間態はどう見ても変質者である。なお、ダダはケイ(ベリアル人間態)にあっさり殺された。
ケイは必要な怪獣カプセルを5個探している。
スカルゴモラは2011年にも出現した。

第03話「サラリーマンゼロ」
ジードは境遇故、マスコミ向けにメッセージを発信する初のウルトラマンになった。
ジード プリミティブがダークロプス ゼロに苦戦する一方で、ゼロがダークロプス ゼロを撃退する様から、2人のウルトラマンの実力差を見せる演出は見事である(この時点で、実力はゼロの方が上)。しかし、その後、ジード ソリッド バーニングが3体のダークロプス ゼロを撃破することで、ジードの実力はゼロのそ令人同等になっていることを示している。
融合し合ったゼロと令人が互いの状況に戸惑う様が結構リアルである。なお、この2人に絡んだDQNは只の噛ませ犬w。
ランドセルの少年からウルトラセブンのウルトラカプセルが回収された。
ベリアルはジードよりもゼロの方が気になるらしい。また、ゼロはジードがウルトラカプセルを持っていることに何らかの警戒心を抱いているらしい。
第04話「星人を追う仕事」
本作の世界における宇宙はウルトラマンキングと融合している。
まさか、ウルトラマンシリーズで、陸、來葉、および、萌亜の三角関係が見られるとはw。
本話で、令人は陸と会ったが、単なる顔見せに終わった。
本作における最大の苦労人はゼナだと思う。だって、部下の萌亜はドジっ子だしw。
妙に貧乏たらしいペガを見ていると思わず泣けてきた(´;ω;`)ウッ…。
來葉もまた天涯孤独のみである。
陸と來葉は知らないと思うが、スポーツ用自転車に取り付け可能な籠が発売されているけどね(とりあえずは「スポーツ用自転車 買い物用かご」でグーグル検索してください)。
フック星人は条例に違反してまで宇宙植物ルルス(花粉に睡眠物質が含まれる)を栽培したが、やはり違法薬物を製造するためか?
トリィ=ティブは地球の文化に魅力を感じたために、同胞の星であるピット星を裏切った。
そんな彼女にとって、エレキングはかけがえのない存在である。だからこそ、彼女がジード ソリッドバーニングに対して「その子(エレキング)を楽にしてあげて!」と叫ぶ光景に、悲壮さを感じた。彼女がAIBに就職できたことがせめてもの救いか…。
なお、陸は彼女のリトルスターからヒカリのウルトラカプセルを回収した。
一方、ケイ(編集者から電波系と思われている)はエレキングの怪獣カプセルを回収した。

第05話「あいかた」
サメクジラといいルナーシュといい、ペットを捨ててはいけないね。こうした生物は危険生物なので仕方はないとはいえ…。
新井はあるルナーシュを保護し、モコと名付けた。モコの中には、コスモスカプセルが変化したリトルスターが宿っており、これがモコにヒーリング能力を与えた。
なお、コスモスカプセルはジードに回収され、ヒカリカプセルと共にジードにアクロスマッシャーへの変身能力を与えた。
なお、ジード アクロスマッシャーはコスモスと同様、太極拳使いである。それにしても、光の国と関係が薄いコスモスの力が何故、ウルトラカプセルの材料になったのかな?
アーストロンはモコの中のコスモス カプセルを狙ったものの、ジード アクロスマッシャーにより強制的に巣に返されたw。
最終的に、モコは新井の相方になった。この光景を見た萌亜は地球人と異星人の共存を望んでいるが、ゼナはそれに懐疑的である。もっともゼナが疑り深いのは、かつて彼の同族が地球を侵略しようとしたことに由来するわけだが(『ウルトラセブン』第23話「明日を捜せ」)。
ケイはエレキング カプセルとエースキラー カプセルから、サンダーキラーを作ったわけだが、その目的は?

第06話「僕が僕であること」
ジード対サンダーキラーの戦いでは、第1回戦は、ジード(プリミティブ→ソリッドバーニング)は劣勢とはいえゼロの介入により中断。第2回戦では、ジード(プリミティブ→アクロスマッシャー)はジードクローを入手し、勝利。
当初はジードよりもゼロの方が支持率は上だった。しかし、ジードはサンダーキラーを倒したことで、支持率が上がった。
サンダーキラーのデザインは妙に機械的である。なお、サンダーキラーの目的はジードを倒すことである。
令人の体を操って強制的に変身するゼロは強引である。
來葉の提案により、陸と令人は一旦入れ替わって生活することになった。なお、この時、シャプレーメタルを使用したブローチが使用された(シャプレー星の技術が流用された)。
このブローチのおかげで、陸はサラリーマンである令人の苦労を理解し、その一方で、令人は銀河マーケットのアルバイト兼ウルトラマンである陸の苦労を理解した。
「でもね、1つ大切なものが見つかると、他にも大切なものがどんどん増えていくんだ」という令人の発言は名言である。
令人(とゼロ)は身近な人を大事に思うから、世界を守りたいと考える。その一方、陸は世界を守る中で、自分にとって大切なものを探している。この対比は極めて重要である。その理由は、陸(ジード)は大悪党であるベリアルの息子なので、そうせざるを得ないためである。
「武器を使うには、使う人間にそれ相応の器がいる。」と「どんな名刀も小さな器の人間が使ったら棒以下よ。」という來葉の発言も名言である。
ケイはベリアルの部下であることが分かった。

第07話「サクリファイス」
本話では、ケイとその背後にいるベリアルの優れた洞察力と狡猾さが印象に残った。実際、ベリアルはケイを使って、ケイの次回作品の発表と言う形で、講演会の参加者の面前で、令人(=ゼロ)を脅迫しているわけだし。当然、ケイとベリアルは、ゼロが令人と一体化していることを見抜いている。
ベリアルは自分に関すること(要は、『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』、『ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国』)を、ケイに小説として書かせているが、これらの小説にはベリアルによるゼロ達への恨みなどが込められているw。
ギャラクトロンはいくら何でもやばすぎるだろうが…。
ゼロは令人を庇って、一旦休眠した…。

第08話「運命を越えて行け」
本話は王道回で、ゼロの休眠からの復活、ヒカリからのニュー ジェネレーション カプセルの譲受、および、こうしたカプセルに封じ込められたギンガ、オーブオリジン、ビクトリー、および、エックスの力を使ってのゼロビヨンドへの変身、ならびに、ギャラクトロン2号に対する勝利が描写されている。
また、
その一方で、令人のゼロの休眠に由来するギャラクトロン1号に対する恐怖、家族等を守りたくても守れないという苛立ち、ゼロに対する信頼に基づくギャラクトロン1号に立ち向かう強固な意志、ゼロの復活、および、ゼロへの変身も描写されている。
ベリアルはケイを使って、息子であるジードを虐待している様にしか見えない。本作は毒親に抗う息子の物語で萌亜る。
その一方で、ゼロの父親であるセブンは、厳しいが真面な父親である。
ジード(プリミティブ→アクロスマッシャー)がギャラクトロン1号を、ゼロビヨンドがギャラクトロン2号を倒すシーンは、視聴者の留飲を下げてくれる。
「大事なのは運命を越えていくこと」という陸(ジード)の発言は、「人の出会いは宇宙が仕組んだ計画、すなわち運命」というケイ(毒親ベリアルの手先)の発言と対になっている。

第09話「誓いの剣」
6年前、來葉とその両親は光瀬山麓で、ストルブ星人ケイが変身したスカルゴモラと遭遇した。彼女に宿っているリトルスターを狙ったスカルゴモラは結果的に彼女の両親を殺した。なお、リトルスターはケイに回収される直前に消滅した。
來葉はケイを殺そうとしたが、謎の光からの「(ケイを殺すのは)止めなさい。君がすべきことじゃない。」という声を聴いて、殺すのをやめた。その光の正体は一体…?
マユのリトルスターはゼロのウルトラカプセルである。
「俺の娘に手を出そうなんて2万年早い」とタイラントに最後の言葉を述べたのが、いかにもゼロビヨンドらしい。

第10話「ココロヨメマス」
本話は主題として、文化の相違とそれに折り合いをつけること、具体的には、ゾベタイ星人(心が読めるので、嘘をつくという概念すらない)サトコが、地球特に日本の「嘘も方便」という概念に戸惑いながらも理解する過程を描写している。
その一方で、暗喩として、特別な才能を有する発達障害者が世間との折り合いの付け方を学んでゆく過程も描写している。
要は、ゾベタイ星人サトコは特別な才能を有する発達障害者の暗喩である。
ザンドリアス(♂)は単に「自分がフラれた」と思い込んでいただけである。もっとも、彼は萌亜の叫びによって立ち直ったわけだが。ゼロビヨンドは単に彼を宇宙空間に返しただけである。
結果的に、ザンドリアス(♂)は萌亜とゼロビヨンドのおかげで、ザンドリアス(♀)と復縁したわけである。
陸と萌亜は互いのことを秘密にした。
ゼナがゼロを警戒するのは、ある意味道理である。実際、地球を侵略しようとしたシャドー星人は、ゼロの父であるセブンに倒されたからね。

第11話「ジード アイデンティティー」
陸はケイによって、ベリアルの遺伝子からウルトラカプセル回収用に作られた。いわば、彼はウルトラマンの「模造品」である。ある意味、陸は水澤悠『仮面ライダーアマゾンズ』に近い存在と言える。
ケイにとって、陸は只の道具でしかない。その一方で皮肉にも、ベリアルにとって、ケイは只の道具でしかない。
陸は適切にお金が使えないようである。
ケイにとって、大隅は「用済みの道具」でしかない。書いて、鬱になるわ…。
ゼロに振り回される令人が気の毒である。
AIBはゼロを信頼しているが、ジードを完全に信頼していない。
ペダン星人は何故ヘルメットを被っているのかな?
バド星人の狙撃手は結構強い。しかし、口調はチンピラのそれである。なお、彼は先代『ウルトラセブン』と同様、あっけなく死んだ…。
ペダニウムゼットンは確かに強い生物と機械の融合体だが、それ以上の魅力を感じない…。
誰が天文台に陸宛の手紙を置いたのか?

第12話「僕の名前」
19年前に天文台で保護された赤ん坊に、錘(当時は星山市市長)は、「大地に足を着け、しっかり立つ。どんな困難が訪れても立ち上がる」人間になれるように、「陸」と名付けた。
その後、陸は愛崎家に引き取られ、後に駄菓子屋「銀河マーケット」に住み込みのアルバイトとして働くことになった、そして現在に至る。
陸の遺伝学上の父であるベリアルと陸を作ったケイ(彼もまたベリアルの道具でしかない)は、陸を只の道具としか見ていない。
しかし、陸は名付け親である錘、養父母である愛崎夫妻、ハルヲ、ならびに、相棒の來葉とペガにより、真っ当に成長できた。但し、陸は普段は來葉に怒られているがw。
錘はウルトラの父のリトルスター(→ウルトラカプセル)により千里眼を得ることができた。なお、彼は病気(恐らく進行がん?)によりそう長くは生きられない。
陸が錘から自分の名前の由来を知ることで心身共に立ち直っただけでなく、ジード マグニフィセントに変身し、ペダニウムゼットンと戦い倒すシーンは筆者の胸を熱くさせた。
ジード マグニフィセント対ペダニウムゼットンの戦いで、陸(心身共に立ち直っただけでなく、ケイやベリアルと戦うことで自分の運命を乗り越えようとしている)とケイ(ウルトラカプセルのエネルギーで暴走しただけではなく陸に反抗されたせいで錯乱した)の対比が印象に残った。
ウルトラカプセルは陸達により回収された。
ゼロは嫌がらせで、ベリアル用の異空間への入り口を塞いだだけ。なお、ゼロに振り回される令人(令人)が気の毒である。
星雲荘のダイヤル式ブラウン管テレビ(そ令人も、20型 ハイビジョンLED液晶テレビ VT203-BR?)、ビデオデッキ、および、旧式の米櫃がいい味を出している。

ウルトラマンジード 第13話「レストア メモリーズ」
本話は回想回である。
オープニングが一部変更された(マグニフィセントが登場)。
精密機器がある部屋の中で、野球等の球技をしてはいかんでしょうが!幸いレムが無事でよかったものの。
陸とペガはAIBの件を來葉に隠していたが、ばれてしまった。
來葉が誤ってレムに蛸のぬいぐるみを当てるオチとは酷すぎる…。

第14話「シャドーの影」
シャドー星人は亡星の民である。
シャドー星人にとって、表情筋を動かすことは難しいことである。
クルト(外見は漢堂ジャン『獣拳戦隊ゲキレンジャー』に似ているが、性格は正反対)はゼガンを召喚してまでも、シャドー星を再興しようとしている。その一方で、ゼナは「全ての一般市民の今ここの暮らし」を守ろうとしている。この2人の対立は互いの実存が関わっているから、非常に厄介である。
本話では、ゼロビヨンドがジード マグニフィセントのビッグバスタウェイとゼガンのゼガントビームから街を守ったわけである。
萌亜がペガに嫉妬しているおねショタ女にしか見えないw。
クカラッチ星人は只の雑魚。

第15話「戦いの子」
シャドー星人は元来狩猟民族らしい。彼らが電波攪乱幕やゼガンの様な兵器を生み出すことができる一方で、民生用製品や食糧等をまともに生産できないらしいっことは仕方がないか…。
シャドー星人の言葉で、「ガブラ カーノ」は「戦いの子」という意味である。また、「カム タタール シャドウ」は「シャドーに永久の安らぎを」という意味である。
本来なら処分されるはずのゼガンがベリアルに対抗するために一時的に封印されたということは、それだけベリアルが全宇宙規模の脅威であるということか…。
AIBは異星人が作った組織で、他のウルトラシリーズにおける防衛チームに相当する。なお、萌亜がAIBに就職した切っ掛けは、ゼラン星人のホームレス(?)を救ったためである。
クルトはシャドー星を再興しようとした一方で、ゼナはAIB職員として宇宙の秩序を取り戻すことを選んだ。そして、クルトはジードとゼロに倒されることを望んだ…。まさに彼は「哀しき悪役」である。萌亜もクルトも似た者同士だから余計に…。

第16話「世界の終わりがはじまる日」
本話から、本作のテーマである「毒親からの自立」が本格的に描写されるようになる。
本作には地球人による防衛組織が存在しないからな…。
ケイがリトルスターを作ったわけか。
來葉にはウルトラマンキングのリトルスターが秘められているらしい。
「お互い変な親を持つと苦労する」とゼロ(令人)はジード(陸)に言ったが、セブンは厳しいとはいえ性格は真面でしょう。
AIBは廃病院(?)を買い取れるほどの資金がある。
AIBの保護施設には、少女(ジャックのリトルスターを持つ)、太った男(エースのものを持つ)、および、少年(タロウのものを持つ)が保護されていた。
セミ女が妙に可愛いんですけど。
ゴドラ星人(医師に変身した方)はウルトラカプセルの力を利用することで、種族の繁栄を図ろうとした。しかし、結果的には「すぐ消える場ちがいなクズ」(元ネタは蔵馬『幽☆遊☆白書』の発言)に成り下がってしまった…。
なお、ゴドラ星人は顔の角度を変えることで、表情を変えることができる。
ベリアルは、虐待も辞さない典型的な毒親である。
ベリアルがジードを泥で汚すシーンは、前者が後者を悪の道に落とそうとすることの暗喩である。それどころか、ベリアルはキメラベロス(ファイヤーゴルザ、ガンQ、メルバ、レイキュバス、超コッヴ、および、ゾグとのキメラで萌亜る)になることで、ジードを取り込んだ…。

第17話「キングの奇跡!変えるぜ!運命!!」
ジードは「ジーッとしてても、ドーにもならねぇ!」と「運命(本作ではベリアルの遺伝子)をひっくり返す」の掛詞である。
ドンシャインが陸の生き方に大きな影響を与えたわけね。
医療法人 厚育会 筒井総合病院(以下同病院)がクライシス インパクトの発生地であることは意外である。
來葉は本来なら同病院で流産するはずだったが、両親の祈りに応えたキングのリトルスターによって生き延びることができた。その結果、彼女はキングの声が聞こえるようになった。
キングは王というよりは勇者王(元ネタは『勇者王ガオガイガー』である)である。
ジード ロイヤル メガマスターは陸がキングに認められたことを意味する。
ジャック、エース、および、タロウのリトルスター(→ウルトラカプセル)は回収された。
ゼナを襲ったゴドラ星人は強制送還された。
ケイの行く末は…?

第18話「夢を継ぐ者」
オープニングテーマとして『GEEDの証』の2番が使用された。
本話のサブタイトルは極めて示唆的である。陸はキングの夢を、異星人達はベリアルの野望を継ごうとしている。そして、亜璃依はケイを利用してマスコミ業界でのし上がろうとしている。
ケイは指名手配された。そんな彼を利用しようとする亜璃依は、蛭川光彦『ウルトラマンメビウス』と同様の下衆なフリーランスジャーナリストである。
本話のダダ(声はブルー様『ハピネスチャージプリキュア!』)は正統派悪役である。なお、彼にとっては、ゼロは只の邪魔者である。
レギオノイド ダダは元来、盗品である。それにしてもダダのデザインセンスは素晴らしい。
しかし、結局は、ダダとレギオノイド・ダダは、ケイとザイゴーグの噛ませ犬になってしまった…。
そんなザイゴーグとサンダーキラーを倒した、ジード ロイヤル メガマスターは強過ぎるでしょう。
なお、彼のランススパークの元ネタはウルトラランス+ウルトラスパーク『帰ってきたウルトラマン』で、ストリウムフラッシャーの元ネタはストリウム光線『ウルトラマンタロウ』+ウルトラフラッシャー『ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団』である。
ダークルギエルとエンペラ星人のウルトラカプセルは回収された。

第19話「奪われた星雲荘」
エンディング テーマとして『キボウノカケラ』の2番が使用された。
レムの名前の由来は本来、ストルム語で「呪縛」である。その一方で、陸は『爆裂戦記ドンシャイン』の登場人物の1人であるヴェダ星の王女レムに因んで、レムと名付けた。
陸は無自覚とはいえ結果的に、レムの運命を変えたわけである。
もっとも、ケイはレムのデータベース等に侵入し、星雲荘の治療用ベッドを利用しただけでなく、亜璃依にジード等に関する情報を伝えたようである…。
本話でレム人間態が見られたのは嬉しい。個人的には再登場希望。しかし、亜璃依の方が美人だからな…(中の人がファッションモデルで萌亜るため)。
レム人間態に嫉妬している萌亜と一目ぼれしたハルヲ店長がおかしくて笑える。
亜璃依は令人が勤務している会社に取材することで、ゼロに関する情報を探ろうとしている。
メカゴモラは只の嫌がらせ担当である。

第20話「午前10時の怪鳥」
本話におけるギエロン星獣は北朝鮮からのミサイルの暗喩である。
ギエロン星獣は『ウルトラセブン』第26話「超兵器R1号」で、宇宙弾道弾R1号により滅ぼされたギエロン星の鳥の生き残りの1頭である。なお、この怪獣はR1号等による高エネルギーに対処するために、再生能力を得たと思われる。
ギエロン星獣がジードの戦闘データ収集用怪獣としてケイに利用された事実は余りにも残酷である。
本話ではAIBが大活躍した。ところで、AIBは何処から資金を得ているのだろうか。
実際、ギエロン星獣の破片が入っている冷蔵庫の数は極めて多かった。当然、多数の交換用冷蔵庫の購入に多額の費用を要したことは容易に推察できる。
陸、令人、萌亜、および、來葉が横並びで歩くシーンは『Gメン'75』のオープニングを連想させる。
本話で陸は自分が多くの人々に支えられていることに気付いた。
レキューム人の情報屋はケイに2つの怪獣カプセルの在処を伝えた。

第21話「ペガ、家出する」
本話のテーマは「雨降って地固まる」と「大事なものをうっかり壊した時こそ素直に謝ろう」である。
人にとって大切なものをうっかり壊してしまうことは割とある。幸い、『爆裂戦記ドンシャイン』の置時計の置時計が無事修理されたから事無きを得たけどね。
星雲荘は元来宇宙船である。なお、星雲荘は京王電鉄井の頭線沿線にあるらしい。
もしかして、ペガは捨て子?
陸は拾われた子ゆえの苦悩を経験したわけか。
火浦海岸を訪れた人に発生した手足の痺れは、リトルスターが憑りついたグビラによって引き起こされた。なお、グビラからゾフィーのウルトラカプセルが回収された。
そのようなグビラを消そうとしたケイ+ペダニウムゼットンは鬼畜である。
ケイはダークルギエルとエンペラ星人の怪獣カプセルを求めている。

第22話「奪還」
本話では、自業自得とはいえ、ケイによって、パートナー間暴力の犠牲者になった亜璃依(まさにだめんず)が非常に気の毒である。本来なら単なる取材対象であるケイに入れ込む最中に、彼がもたらす世界の破滅を見届けたいと望むことになった。
そして、亜璃依は狂言誘拐をしてまでも、ケイのためにエンペラ星人とダークルギエルの怪獣カプセルを入手した。しかし、最後に、ケイによって用済みとみなされ「処分」された。
ケイはベリアルの意志を継ごうとしている一方で、陸はそれに立ち向かおうとしている。後者にとって、前者は迷惑すべき存在である、かつ、立ち向かうべき敵である。
大事な仕事をする前に、AIBに連れ去られる令人が気の毒である。
萌亜は責任感が強いからな…。
キングギャラクトロンは存在自体が反則だろ…。

第23話「ストルムの光」
最終決戦の場所が中城城跡一帯(沖縄県中頭郡北中城村・中城村)になった理由は、金城哲夫(以下敬称略)と上原正三に対する敬意に由来する。
ケイの故郷であるストルム星は別の異星人により滅ぼされた。こうした境遇を呪った彼は力を求めて、ベリアルに出会い、そして、忠誠を誓った。しかし、最終的にケイはベリアルに使い捨てられた。ある意味、彼は理不尽な暴力の犠牲になっただけでなく、新たにこうした暴力を振るうようになった余りにも気の毒な存在である。筆者は彼の境遇には共感はできないが、理解はできる。
ケイの最期の言動はカルト信者のそれに似ているような気がする。
亜璃依はケイに単に利用されただけかと思いきや、既にベリアルに体を乗っ取られていたことがわかった。彼女は二重の意味で気の毒である…。
ゼナは萌亜を一人前として認めたようである。
ベリアルはベリアル アトロシアスに進化した…。

第24話「キボウノカケラ」
ペガとAIBはベリアル アトロシアスにカレラン分子分解酵素ガス(正確にはエアロゾルじゃね?)を打ち込もうとしたが、結局失敗した。
星雲荘の正体は宇宙船ネオブリタニア号であるが、元ネタは英国の愛国歌「ルール ブリタニア」と思われる。
ルミナはゼロが令人と融合していることに気付いている。果たして、ゼロと令人は死亡フラグをへし折ることができるかな。
ゼナはゼガンを修復したが、これは果たして役に立つのだろうか。
どう見ても、ケイは典型的なカルト信者である。
ジード対ベリアル、および、來葉対ケイの最終決戦が始まる!

第25話(最終話)「GEEDの証」
陸(ジード)は毒親である父ベリアルとその手下ケイの影に悩まされてきた。しかし、ペガ、來葉、レム、ゼロ、令人、萌亜、ウルトラの父、および、ウルトラマンキング等の周囲の人々の支えにより、こうした影を克服した。ついには、父の心を救った(結果的にベリアルからレイブラッド星人の魂(?)を引き剥がしたわけだし)。もっとも、その毒親は息子に倒されたわけだが。
最終的に、ジードはウルトラの父とウルトラマンキングにより、本物のウルトラマンの1人として認められた。
その一方で、ケイはベリアルに無視されたまま消滅した…。
「本当の自立は、自分が数多くの人間に依存していることを自覚すること」であることを、本作は伝えている様に思える。
ジード対ベリアルの最終決戦で、ジード全フォームが勢ぞろいするシーンはまさに燃える。
最後の、來葉、萌亜、および、レムの間の女の戦いには笑ってしまった。

劇場版 ウルトラマンジード つなぐぜ!願い!!
本作は、金城哲夫(以下敬称略)と沖縄の歴史・文化に敬意を表している。それは、クシア人の民族衣装やグクルシーサーに表れている。
アイルを含むクシア人は長命の種族である。なお、クシア人の民族衣装は、琉球王国時代に王族・士族のみが着用していた伝統衣装に似ている。
グクルシーサーは温厚な性格の定春『銀魂』と言ったところか。
『ウルトラマンジード』の世界と『ウルトラマンオーブ』のそれは、互いに並行世界である。しかし、いずれの世界にも「太平風土記」が存在する。
本作では、気負いすぎる陸(ジード)は、頼れる兄貴分であるガイ(オーブ)やいざと言う時には頼りになる令人(ゼロ)等の仲間のおかげで成長し、ギガファイナライザーを使いこなせるようになった。当然、彼は最終的に仲間の良さに気付いた。
ジャグラスジャグラーは只のいかれたヤンデレホモである。
萌亜はなぜかアイルに嫉妬しているw。
ジード等の巨大ヒーローがギルバリス等の巨大ロボット怪獣と戦うシーンは圧巻である。その一方で、來葉達がバリスレイダーと戦うシーンも見応えがあった。
サイドスペース第9地区(元ネタは映画『第9地区』)にいる異星人は典型的な輩である。
アーロンから情報を聞き出すために、ゼナにより情報料を払わされている令人が気の毒である。
ゼロ以外のウルティメイトフォースゼロの面々は基本的に蚊帳の外にいるw。
ジードウルティメイトファイナル(陸)はギルバリスとの最終決戦時に、身内の恥を晒すか(苦笑)。なお、彼はこの戦いに勝利し、ウルトラ戦士として認められた。
結局、アイルは死んでしまったか…。
A&Wレストランは本作のスポンサーではないらしい。
最後のシーンで、「太平風土記」の一部のページが変わり、大地の精霊について言及されたが、その意味は?


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